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38 裸の付き合い

部屋のドアをノックする音が聞こえる、そういえばララノア師匠の部屋で寝たんだったか、師匠は裸で布団も被らずうつぶせで気絶している。Cランクに成長した俺の成長ぶりを師匠に見せることができてよかったぜ……シャロンも俺にしがみついて寝ている、朝ご飯はもう食べたようだな。シャロンを起こさないように上半身を起こして背中を伸ばす。


「おはようございます、朝食の準備が出来ておりますがいかがされ……」


ドアを開けて入ってきたイリスさんがこちらを見て固まっている、正確に言えば裸で気絶している師匠と俺の上半身を凝視している。


「失礼しました、ドアの外でお待ちしております」


顔が赤くなっていたがさっと目をそらして、イリスさんは部屋の外に出ていった……うぶな反応が俺の理想的なエルフのそれなんだが、年上のエルフさんは今の所3人とも積極的すぎたので新鮮な反応だ。

気絶している師匠はほっといて、衣服を整えて、シャロンを影に雑に入れて、部屋を出る。部屋の外でイリスさんが待っていた。


「あのトモエさん、その……夜は声が響きます、声を抑えられた方がよいかと思います。」


「ララノア様があんな風になるなんて……」と小さな声でイリスさんが言っているが、そのまま一緒にダイニングへと向かった……まだ顔が赤い、イリスさんには刺激が強かったようだな。メイドさんの手料理を食べた後、起きてきたララノアさんに庭で刀剣術の稽古を付けてもらいながら談笑していると、イリスさんがレイピアを持ってきた。


「イリスさんはレイピアを使うんですね」

「お嬢様のレイピアも、私が教えたものなんですよ、一応Lv24のCランクなので護衛に頼りにしてくださいませ」


イリスさんは上品に笑って、庭でレイピアの素振りをし始める、綺麗な剣捌きだ……じろじろと見つめていると、イリスさんが顔を赤くして少し恥ずかしそうにしている、可愛い……これが本来のエルフなんだよ!邪なことを考えている中、師匠がでかい鉄の鎧を庭に持ってきた。


「よしトモエ、一発で決めて見せろよ」


ララノア師匠はカラカラと笑いながら見守っている、イリスさんも見ている、かっこいい所が見せたい。刀を脇に構えて目を閉じる、刀にオーラを纏い薄く鋭くするイメージで、刀を振りぬく。


「斬鉄剣」


木刀では切れるはずのない鉄の鎧は縦に真っ二つに切れている、成功したようだな。息を吐いて鎧を見つめていると、イリスさんが拍手してくれている。


「素晴らしいですトモエさん、さすがはララノア様の斬鉄剣の伝承者ですね」

「ありがとうございます、まだまだ成功確率は低いんですけどね」


少し大げさな気もするが、褒められて悪い気はしない。


「うむ!見事だ、これならエルフの里の箱庭に潜っても通用するだろうのぅ」

「エルフの里の箱庭ですか?」

「エルフの里には、世界樹の迷宮という里が管理している箱庭があるのよ、基本的にはDランクであれば入る資格はあるのだがのぅ、迷宮型の箱庭は、毎日迷宮の中身が変わる箱庭で難易度は高いうえに。最深部付近はCランク以上ではないと倒すのが難しい魔物もでてくる、難しい箱庭なんだ。おれも昔よく一人で潜っていたもんだのぅ」


迷宮系の箱庭には宝箱が置いてあると聞いたことがある。今まではフィールドの箱庭にしかいったことなかったからなぁ、俺もファナみたいにレア装備拾ってみたいんよな。


「そういえばイリスさん屋敷の増築って具体的にどんな感じになりそうなんですか?」

「そうですねぇ、まず2階建ての洋館を3階建てにしようかと思っています、家主であるトモエさんとファナさんの部屋を3階に作って、2階をエルフの方々の部屋にしてしまおうかと。1階はお客様も泊まれるような部屋も用意して、リビングとダイニングを1つにまとめて広くしたらどうかという感じですかね……トモエさんは何か増築してほしい部分とかありますか?」


今の所家の中で不満に思ってるところって無いんだよな~、強いて言えば……強いて言えばだけど。


「お風呂に温泉を引いてほしいかな、もう少し広くして浴場を大きくするのいいかもしれない」

「浴槽は今でも6人一緒に入れるくらいの広さはあると思いますが、温泉はともかく、お風呂場も広いほうがいいですか?」

「やはりお風呂って癒しの空間なので、内装や広さにもこだわってもいい気がしますね。温泉も引いたら気持ちよさそうだし、いつでも温泉を流して入れる状態になってるといいですね。お風呂での雑談とかも楽しくなりそうです。さて、汗もかいたし、師匠お風呂に入りましょうか。イリスさんも一緒にどうです?」

「えっ?私もですか……えっと」


昨晩奥手の馬鹿弟子と怒られたので少し勇気を振り絞って、イリスさんを誘ってみた。やはり仲良くするには裸の付き合いって大事だって、パルミラが言ってたわ。


「仲良くなるには裸の付き合いが良いとは昔からいうからのぅ、イリスも一緒に入るといい」

「ララノア様がおっしゃるなら……」


イリスさんは顔を赤くしているが頷いた、師匠がウインクしてくるので、サムズアップで返しておいた。そのまま3人で浴場へと向かう。俺はララノアさんと洗いっこした後端っこで体を洗ってるイリスさんに声をかけた。


「イリスさん、背中洗うの手伝いますよ」

「えっとトモエさん、あの、お願いします」


イリスさんからの視線を感じるが、俺は明鏡止水の心で平常心を保つ。スレンダー美人のエルフっていいなぁ……おっと、平常心平常心。お風呂場は仲良くするところだからね。綺麗に洗った後3人で湯船に浸かるがイリスさんは自分の体を手で隠しながら少し離れた所にいる。

やっぱりお風呂はいいなぁ……目を閉じてゆったりしているとイリスさんがボソボソと何か言っている。


「や、やはり浴槽は広くした方がよさそうですね……」

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