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23 パジャマパーティ

目が覚めて、体を起こすとまず近くの鏡を見る……うん、私は綺麗、美少女スマイルをしてみる。

鏡を見て私は綺麗私は可愛いと毎日いえばその通りになると、前世では聞いたもんだが。鏡に美少女が映っているからつい見てしまう……ただそれだけの朝の習慣。


たまに鏡にチューしたりしてるのは内緒だ……鏡に美少女が映っているから仕方ない。


今日は私服を着てお買い物の予定らしい。最近は常に冒険者用の装備で生活していたから久しぶりに私服姿を楽しめる……とはいえ、サキュバスの姫様の残した洋服はなんというか……ほとんどが白と黒のロリィタ系が多いというか。


レースのついた襟付きの白のロリィタブラウスに黒のリボン、黒のサロペットスカート、黒のリボン付き靴下という。どこぞのアイドルの衣装かメイドの衣装のようなドレス姿だ。こんな姿で接客してみたかったな。


私服に着替えて、教会まで迎えに行く……ファナはデニムのゆるいバルーンサロペットパンツを着ていて、だぼだぼっとしてる。ファナのメイスや俺のブラッドソードなんかは影の中に収納している。


教会の前にパルミラとアリエルの姿が見えるが、アリエルは白のパーティドレスを着ていて。彼女は今から結婚式か、ピアノの発表会でもするのかなという姿である。


「こんにちは、ドレスが似合っているね。お姫様みたいだ……」

「ありがと、トモエも……ドレスが似合ってるわね、ていうかお姫様なのよっ私。ファナも私服可愛いわ、似合ってる」


ファナとアリエルは手を繋いで談笑している。今日は俺とファナがお揃いのピンクのパジャマを着ていると聞いて、自分用のパジャマを買いたいらしい、後は洋服とか小物とか欲しい物を見て回る予定だ。

パジャマ買うくらいだと1時間もかからず用事が終わってしまいそうだけどな……そう思っていたんだけど。


ファナとアリエルはもう2時間……いや3時間はパジャマを選んでいる。たまにアリエルが、どっちがいいかなと二着持ってきて尋ねてくるんだが、「どっちも似合いそうだよ」というと反応が悪いし、片方ををほめると「そうかな~?」と言って戻っていったまま違うのを選び始める……ようやく緑のパジャマを購入した頃には4時間はかかった気がするな……魔物を狩ってた方が楽なんだけど……


裏路地の人目のない所で荷物を影の中に収納してから、二人の所へ戻ると、アリエルが男にナンパされている。軽く断ればいいのに……アリエルはよほど男の人が苦手なのか、俯いて固まっている。


「ごめんなさい、今3人で遊んでるの……ナンパなら、他を探してくれ」


アリエルの腕を抱き寄せてから、男に魅了を使う……「ああ……分かった……」っと言いながらふらふらと去っていった。俺とファナも美少女だけあってよく声をかけられるが、さっさと魅了でどっか行ってもらうにかぎる……


「大丈夫か?男があんまり得意じゃないとは聞いてるが、ああいうナンパはしっかりと断ったほうがいいぞ……話してるとしつこいからな」

「ええ……ありがとう、っていつまで抱き着いてるのよ!」


顔を真っ赤にして睨まれるので離す、やれやれ……そのまま教会まで送っているとファナとアリエルが手を繋いで何かコソコソ話をしている。しばらくしてファナが寄ってきた……


(ねぇトモエ、今日アリエル泊りにきてもいい……?パジャマ一緒に着て寝たいの)


「いいよ、せっかく買ったから着てみたいよな。パルミラに話してみよう」


護衛のため教会に泊ってるパルミラも連れて帰り、二人のパジャマパーティーを開催することにした。


軽く御飯を食べた後、少女達がお喋りしてるのをソファーで眺めるという癒しを感じつつ、お馴染みのソファーで寛いでいた……


「依頼を受けてくれて助かったわ、アリエル様があんなに笑顔で話しているのを見るのも久しぶりなのよ?」


後ろからパルミラが抱き着いてくる。後頭部に幸せを感じる……


「俺は何もしてないよ、ファナが仲良くしてくれてるから助かってる……昼間も知らない男に話しかけられて、固まってたよ。男の人がダメなのは全然治ってないな」

「……まぁ普通知らない男に話しかけられたら怖いかもしれないわ」


まぁそりゃそうだろうけどな、……そういやエルフの男って見たことないな。


「エルフは長命の種族で何百年も生きるからか、生殖活動に積極的ではないの。特に男はほとんど子孫を残すことに積極的ではないわ。エルフの女性も妊娠しずらいと言われてるの。だから、現在のエルフの王妃様も10年以上妊活をしてようやくアリエル様を身籠ったと聞いているわ。」


「だから、アリエル様に同年代の友達なんていないの。一番近い年齢の子でも10歳以上離れているんじゃないかしら?」


ん?まてよ、そうなるとパルミラは何歳なんだ……もしかしておばあ


「今トモエが何を考えているか……なぜか分かる気がするわ?女性の年齢を気にするのはどうかと思うの」


あいたたたたた、パルミラのアイアンクローが炸裂して痛い……まてよロザリアもおばあちゃんなのか。


(トモエ、何して遊んでるの?アリエル寝ちゃった……そろそろお風呂入る?)


馬鹿な事やってるうちにアリエルがスヤスヤとソファーで寝ている。そろそろ風呂入って寝るか。パルミラに後は任せて二人でお風呂に入ろうかとしていると


「いいこと思いついたわ、アリエル様の男嫌いを治す作戦よ。二人はそのままお風呂に入ってて……アリエル様にファナがお風呂に入ってるから一緒に入ってきなさいと言って連れて行くわ。そこでトモエと鉢合わせて一緒にお風呂に入りなさい!裸の付き合いっていうでしょ!」


裸の付き合いってそんな意味だったっけ……というか仮にもお姫様の裸を大胆に晒していいのかよ。


「ただしトモエ……絶対に欲情してはダメよ。あくまで、ファナとはたまに一緒にお風呂に入ってる家族なら当然だろ?という感じで平常心で対応してちょうだい」

「そんな難しいことを……まぁお子様に欲情するとも思えんが、せっかくだし協力してやるが、後で褒美をくれよ褒美を……」


後でパルミラからのご褒美を約束させて、ファナと二人で浴場へと向かった。体を洗って二人で寄り添って湯船に浸かっていると、浴場のドア越しに声が聞こえる。


「ファナ?私もお風呂に入るわ、ドア開けるわよ」


さて作戦どおりにいこう……明鏡止水の心だ……ファナお前も頼んだぞ。ピッタリ寄り添ってるファナに念を飛ばす。


(わかってる明鏡止水~)


「お邪魔しまーすって!!!、な、なんでトモエがお風呂に入ってるのよ!!!」


油断して入ってきたアリエルは両手で必死に自分の体を隠そうとしている……平坦な胸だと失礼なことを言ったかもしれんな……


「なんでって、ファナとはたまに一緒に入ってるしなぁ?」


ファナは無表情でうんうんと頷く、あくまでいつも通りという感じを崩さない。


「どれ、体を洗う所の使い方を教えてやるよ」


立ち上がってアリエルの方に歩いていく、アリエルはぎゃーぎゃー騒ぎつつも俺の方を凝視している。


「ちょっと前隠しなさいよ!、近寄るな!私を見るな!!」

「おいおい、風呂場で騒ぐなよ……ほら、ここをひねるとお湯がでるから、シャンプーはこれを使うといい……しっかりとお湯で流してから湯船に入って来いよ」


説明をするだけしてファナの隣に戻ってぴったりとくっつく。平常心……平常心だ。これが裸の付き合いってやつか。前世では、男同士でも無かったな……。俺たち二人の姿を見て、これが普通なのかと勘違いしたアリエルは体を洗った後湯船に入ってきてファナの隣にぴったりくっ付いたが……まだ抗議している。


「こっち見るんじゃないわよ!裸なんて男に見られたことなかったのに……ファナも嫌なら嫌って言わないとダメよ!トモエに襲われるわよ!!」


(別に嫌じゃない、家族はたまに一緒にお風呂に入るのは普通)


おっ俺にも聞こえるぞファナの心の声が……しかし、あまり長居すると俺の明鏡止水の心が崩れてしまう。この辺で最後に見せ場を作って退散しよう。


「はいはい見ませんよっと、俺は先に上がるから二人はごゆっくり、お休み~」


そのまま立ち上がって胸を張って浴場を後にした、アリエルは俺を凝視していたが、俺の自慢の体に恥ずかしい所など何もないから問題ない。浴場の外にはパルミラが待っていたから二人でハイタッチをして、そのまま手を繋いでパルミラの部屋にご褒美を貰いにいった。


ふぅ……いい仕事したぜ……








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