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20 エルフの姫アリエル

お昼になり、パルミラに連れられて俺とファナは教会までやってきた。姫様は教会にお世話になっているらしい。ロザリアがシスターとして活動しているように、エルフの里にも教会があって、人族や獣人族と同じようにエルフも、女神フレイヤ様を信仰しているようだ……


「アリエル様、この二人が今回の依頼を受けた冒険者です、桜色の髪のほうがトモエ、栗色の髪の方がファナです」


エルフの姫は金髪で細い三つ編みを左右に2つずつで、釣りあがった瞳が近寄りがたい感じを出している。ロザリアのような、緑服の民族衣装のようなエルフの服で、王族がつけてそうなお高そうなマントに、なんか高そうないいレイピアを装備している。成人して数か月でいい装備してるなぁ……俺とファナは半年くらいはかわのドレスを着てスラリン島で戯れてたな……


「はじめまして、トモエです。1週間宜しくお願いします」


護衛の依頼は初めてだが、依頼人とのコミュニケーションは重要だろう……社会人はまず挨拶が重要だ。

美少女スマイルで右手で握手をしようとしたんだが……右手を叩かれた。


「触らないで!、私はエルフの姫アリエルです。パルミラ様から年齢の割に優秀だと聞いています」


叩いてるから姫様から触ってるだろうが……大分性格がひねくれてるな。本当に昔は可愛い子だったのか?いかんいかん、パルミラからお願いされた依頼だ、ここは大人の対応だ……


「分かりました。ただこっちのファナとは握手をしてもらえませんか?、護衛する以上必要なことなんですよ、お願いします。さぁ、ファナ挨拶して」


美少女スマイルを張り付けて、何とか対応していく。姫様は少し嫌そうな感じだったが、ファナと握手をした。


姫様はぎょっとした顔をして飛びのく……ふっ驚いたろう、少し気が晴れたわ。


「ファナは喋れない子なんですが、対象に触れることで声を相手に伝えることができます。どうしても何か伝えないといけない時は、ファナは姫様に触れないといけないので……宜しくお願いしますね」


もちろん心が読めることまでは教えない……


「分かりましたわ、よろしく。まずはスラリン島という所に連れてって頂戴」


ふむ、ファナと目配せするとなんとなく、姫様は根はいい子だよとファナが言ってるような気がする。

たぶんね……パルミラとは教会で別れて3人で南門から出発した。早速スラリン島までたどり着いたが、事前にパルミラに聞いた感じだと、まだ魔物と戦ったことがないらしくてLv1のままらしい。


「こんにちわ、アンちゃん。久しぶりに来たよ、お土産に甘くないチョコクッキーを買ってきたよ」

「ありがとうございます、いただきます」


久しぶりにぱくぱく食べているアンちゃんの頭を撫でる……


「相変わらずスラリン島は静かだね。今日は何人くらい来てる?」

「……ランクGの初心者パーティが1つ来てるくらいです……」


さっそく姫様に戦わせてみようか。周りを見て敵を探すが、なんかファナがさっきから姫様と手を繋いでるな、友達もできたからか最近コミュ力高くなってるんだよな。仲良くしてくれるとやりやすい。


「姫様、あの赤いスライムが一番弱いLv2のルビリンです。青いのがLv3のサファリンで、Gランクでいちばん強いのがLv5の緑のエメリンになります、ルビリンから戦ってみましょう」


レイピアを構える姫様が様になっている。ルビリンに近づき、素早く刺突して一撃で倒した。

やっぱ武器もいいと攻撃力あるんだろうな……


「さすが、姫様!」


美少女スマイルでパチパチと拍手してみたが、お気に召さなかったようだ。微妙に睨まれた。


「あなた……トモエは、普段はもっと砕けた喋り方をする女性にだらしない男なのでしょう?無理に丁寧に対応しなくていいから、今日は、同じ冒険者仲間みたいに喋って頂戴」


おい、ファナ……姫様に何を吹き込んだ?、微妙に目をそらすファナになんともいえない気分に。

俺は悲しいよ……ファナが俺の事をそんな風に思っていたなんて……間違ってないけど……


「……分かった、そいじゃ姫様?アリエルちゃん?サファリンまでならやれそうだから、サファリンも見つけ次第やってみようか」

「アリエルでいいわ。ちゃん付けされると気持ち悪い」


気持ち悪いて……美少女の俺に気持ち悪いて……これは分からせてやる必要がありそうだ。

何匹かルビリンとサファリンを倒していると、Lvが上がったようで震えていた。初めてLv上がるときはちょっとびっくりするんよな。


「Lv上がったみたいだし、エメリンも殴ってみていいかしら?」


……いいことを思いついてしまった。俺に初めての挫折を味合わせたエメリンなら……


「いいよ、でもエメリンは多分一発じゃ倒せない、反撃してくるから避けるか合わせて撃退するかするんだよ」


しばらく探しているとエメリンがいたので、アリエルがエメリンの背後から素早く刺突をする……アリエルは少し下がって反撃に対応するが、エメリンのスピードに乗った突進は素早い。驚いたアリエルはどう動いていいのか固まって動けず、エメリンの突進が突き刺さる……ギリギリに。


「シャドウバインド」


姫様の影から影の手が複数飛び出しエメリンを縛って止める。アリエルを見ると腰を抜かして尻もちをついていた……水色か。計画通り……






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