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18 猫耳の魅力

「どんな感じの依頼なの?」


基本的に指名依頼はCランクより上の優秀な冒険者にしかこないと聞いた気がするんだけど。Eランクの姉妹に指名依頼なんか来るんだろうか。


「エルフの里のお姫様がルーンの町に来るそうで、護衛を頼みたいそうです」


エルフの姫様か~、見てみたい気はするが……ロザリアとパルミラさんはエルフの里出身で、2か月ほど前に里に依頼があると出かけて行ったまま帰ってこない……ロザリアと最後に熱い夜を過ごしてもう2か月か。

ただ、お姫様とかめんどくさそうなんだよなー。


「うーん、あんまり乗り気じゃないかなー。それに護衛だったらもっとランクの高い冒険者の方が良くない?」

「エルフのお姫様はまだ成人したばかりだそうで、護衛ついでに、年齢の近い女の子に観光の案内などをしてほしいそうですね」


ますます面倒くさそうな依頼だった。適当に断ろう……


「忙しいからって、断っといてくれる?」


依頼も完了したし、さっそく帰ろうかとファナ達の所に戻る。


(ねえ、キャロとセシリス今日家に泊まりに来てもいい?)


そわそわしながら聞いてくるファナにも猫耳がついてるようだ。


「いいよ、ファナのお友達だからね、今日は4人でオーク肉で肉パーティーしよっか?」

「やった~!お肉だ~」


少女達が喜んでいる……!キャロットが嬉しそうな声を出している。

黄色い狐耳獣人のキャロットは活発な元気娘といった感じで、和服を普段から着ている子だ。黒い猫耳獣人のセシリスはファナと一緒で少しおとなしめな女の子で、ゴシック調の黒のワンピースを着ている。俺たちが協会で依頼を選んでる時にキャロが話しかけてきてくれて、一緒に依頼を受けて以来仲良くしている。二人は確かまだFランクだったかな?


皆で食材を買ってから家に帰る、最近はこの広い洋館に二人で住んでいるから賑やかなのも久しぶりだな。


「じゃあトモエくん、さっそく料理するから。オーク肉出して頂戴!」


キャロットは料理が上手だ、将来は料理の道に進みたいとか。ただFランクの二人組だから質素に暮らしてそうだな……俺も家が手に入ってからようやく楽になったからなぁ……


影から手を伸ばして、オーク肉を取り出してキャロットに配達する。影の手は汎用性があっていい。

ゴロゴロしながらお菓子も食べれるかもしれないな……


「わぁー美味しそう、それじゃ料理は私に任せてリビングで待っててね」


料理にはこだわりがあるのか手伝おうとすると嫌がる……いや、俺とファナとセシリスが役立たずなだけかもしれないけど……リビングで待ってると、オーク肉の唐揚げやら、ビーフシチューならぬオークシチューなど、大量にでてきて、楽しい肉パーティーが開催された。久々の手料理が食べれて嬉しい。将来はメイドさんでも雇って優雅に洋館で過ごしたいね……


御飯を食べた後、少女達がお喋りしてるのをソファーで眺めるという癒しを感じながら思っていた。ロザリアがいなくなって2か月、何も女性関係ないなって……なんだかんだ大人の階段二段も登ったわけだけど。相手からアプローチされてからであって。前世からも合わせて女性をどう誘っていいか全然分かんないからなぁ……少女3人が笑うたびに、猫耳と狐耳がぴこぴこと動く……


猫耳撫でたいなぁ……職場と家の間に居る野良猫だけが俺に懐いてくれる癒しだったからなぁ。

フレイヤの加護の効果で見た目は美人で魅力を振りまいてたりするんだから、ちょっと俺の部屋に行かない?って誘えばイケないもんかな……ちょっとえろくなる程度じゃ女性になかなか声かけれない悲しみ。

あー2か月もお預けだとイライラする……


「あの、トモエさん今日はありがとうございました。オーク肉も高いのに、私普段お肉あんまり食べてなくてたくさん食べちゃって。少しお金払います」


アプローチ方法を妄想しているとソファーの横に猫耳が……いや、セシリスが座ってきた。


「いいんだよ、オーク肉とか沢山出てきて困ってたし、キャロットが料理してくれたから助かったよ。俺とファナは料理できないからさ。こっちこそありがとうね」


出来る限りの美少女スマイルをセシリスに送る。「でも……」と猫耳は考えているが、ここがアプローチの出番ではないか……イケメンになら許されるセリフをここで言わなければ……!!


「それじゃあ、良かったらお礼に、その、なんだ。あの、猫耳撫でさせてくれない?」

「えっ?……いいですけど……」


よ、よし!!ちょっと違うけどアプローチ成功か!?不思議そうにセシリスは頭を近づけてきた。

まずは優しく、指先でチョンチョンと猫耳を触ってみる。ちょっとピクピク動いた……。


楽しくなってきたぞ……耳の付け根をムニムニ、猫耳関係ないけどアゴの下とかもムニムニムニ。

セシリスの顔が気持ちよさそうに目を細めている。頭のてっぺんから掌で優しく腰のほうまで、

なでなでなでなで……しばらくすると猫のゴロゴロ音みたいなのが聞こえてくる……


セシリスは気持ちいいのか俺の膝に頭を乗っけてきて膝に顔をスリスリしている。

いける……これイケるだろ……!!焦ってはいけない……優しくてっぺんから掌でお尻のあたりまで、撫でながら、首の下をムニムニする。野良猫と戯れた経験がここに生きてきた……!!


よし、ここで部屋に誘うんだ……この後俺の部屋に来ない?的な感じで……心の童貞を捨てるんだ!

セシリスに声をかけようとしたその時膝あたりから寝息が聞こえてくる。俺の膝枕で寝てんじゃん……


「おーい、キャロットとファナ。セシリスも寝ちゃいそうだから、連れてって3人とも早く風呂に入ってから寝なさい」


寝ぼけたセシリスを連れて3人は風呂へ歩いてった……ぐぬぬぬ、この上がったテンションどうしてくれようか……ロザリア早く帰ってこないかなー。あがったテンションの行き場に困ってしまってぼーっとしていると。


「だーれだー?」


背中に柔らかい物が当たりながら、目隠しをしてくる……この声、この香り……!


「ロザリア~?帰ってきたの?」


後ろを振り返るとそこには、銀髪で褐色肌のダークエルフが笑っていた。ロザリアにも負けないスタイルの良さと露出の多めの魔法使いの服を着ているパルミラさんは、とても色っぽく見える。


「残念!似てた?ロザリアが好きな香り付けてきたからね。久しぶりねトモエ!」


笑いながら右の頬に優しくキスをしてくれた。




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