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15 先生と生徒の

体の中に熱い物が凄い勢いで入ってくる……本来倒せないDランクの姫様を倒して、

今まで感じたことのない量の経験値が体に入ってきている。何回Lvアップしたのか……


突然喪失感が襲ってきた、心臓の音が聞こえてくる……この感じ、パニック発作が起きたときのような……息ができない、彼女とは争わずに一緒にやっていけたんじゃなかったか?……俺を好きだと言ってくれて……キスをした彼女を殺してしまった……彼女はもういない。煙になって消えてしまった。俺がエナジードレインで殺したんだ。気持ちが抑えられない……俺は……


「リフレッシュ!」


気分が落ち着いてきたきがする。何かの魔法だろうか……?気が付けば横にロザリアさんがいて、俺の肩に手を置いていた。俺は姫様と一緒に寝ていた布団から上半身だけ起こして固まっていた。


「トモエ大丈夫?心を落ち着かせる神聖魔法を使ったわ。何があったのか話してみて」


俺はこの屋敷にポークと一緒に入ったこと。サキュバスの姫様に魅了の魔眼で操られ、夢魔の秘薬を飲んだこと。秘薬を飲んで手に入れたサキュバスのスキルで、逃げようとして寝ている姫様を襲って倒したこと。姫様に俺は気に入れられてたっぽいことと、俺も姫様に好かれて嬉しいと感じたこと。それなのに殺してしまったこと。


上手く伝えられたか分からないが、今日起きたことをロザリアさんに説明していた。


「俺は、俺の事を好きだと言ってくれた彼女を殺してしまった、最後の瞬間、彼女は俺に笑顔を見せて、消えてしまった。俺はどうすればよかったのか……ごめんなさい」


俺は自然と涙を流していた、前世でもほとんど泣いたことなんてなかった。彼女はもういない。

それだけがハッキリしていて、涙が止まらなかった……もういない彼女に謝った。

ロザリアさんは俺を抱きしめてくれて、落ち着かせてくれた。


「大丈夫よトモエ、あなたは魔物に捕まって、襲われたの……必死に逃げようとしただけなのよ」


ロザリアさんが慰めてくれる。今はこの温もりがありがたい。また不安に襲われるのが怖い……

もう1人、ロザリアさんの後ろから銀髪の褐色の肌のダークエルフの女性が近づいてきた。


「可愛い子ですね。自分を捕まえたサキュバスに対して涙を流すなんて……でも、人間と魔物の間で愛しあえるとは考えにくいわ。もしそんなことがあったとすれば、それはとても素敵な事でしょうね」


優しく笑いながら俺のほっぺたに優しくキスをしてくれた。


「私はロザリアの仲間でCランクのパルミラ、よろしくねトモエくん。サキュバスの姫様に恋するのも結構だけれど、目の前の金髪エルフにも感謝しなさい?……私を叩き起こして、10分でこの洋館まで駆け付けたんだから、なんだったら、ロザリアが今晩忘れさせてあげたらどうかしら?」


ニヤニヤと笑いながら部屋を出ようとする。ロザリアさんが珍しく顔を赤くして恥ずかしがってるように見える。2人の仲がいいんだろう、見たことのない表情だ。


「下の階に居たサキュバス4匹は討伐して、捕まってた男たちは教会に運ばれたわ。今回の件の報酬やらの事なんかは私に任せて、2人でゆっくりしてから帰りなさい。町の中にサキュバスの住処を作られていたという失態もあるのだから、冒険者に解決してもらったんだぞと、警備の騎士団に釘を刺してきます……では、ごゆっくりど~ぞ」


パルミラさんはそのまま部屋を出ていって、2人残される。


「ロザリアさん、助けに来てくれてありがとうございました。どうお礼すればいいか……」

「お礼なんていいのよ。可愛い教え子なんだし、無事でよかったわ。それより、ベッドの上にカードが落ちてるわ」


少し離れたベッドの端にカードが落ちている……この絵柄は!まさか!

俺は布団から出て、カードを拾いに行く……


「ワオ!素敵……」


ワオッ?、そういえば洋服着てなかった、いそいで、洋服を着る。


「す、すみません……この絵柄はサキュバスの姫シャロンの姿そのものです。もう1度見れるなんて」


あれ、下腹部にハートの……いわゆる淫紋的な模様があるけど、こんなのあったかな。

こんな美人にさっきまで抱きしめられていたのにと思うと、胸が熱くなるし色々熱くなる。

それにまっしろスライムのカードの時と違って装飾が凄い凝っている……レアなカードなのか。



「使ってみるといいわ。その子もあなたに使ってもらった方がいいでしょう」


ロザリアさんはそう言いながら少し熱い目線でこちらを見ているような気がする。どうしたんだろう。

シャロンのカードを額に当てて、念じる……ありがとう、さようなら……

ステータスを確認してみる。新しく覚えたスキルは2つ!


トモエ Lv14 Eランク フレイヤの加護 影魔法 身体強化 浄化 魅了 吸精 ????


影魔法 ユニークスキル アクティブ

影を操る闇の魔法、影を武器にも盾にも倉庫にも獣にも縄にもする。

自らの影の扱いは容易いが、対象の影との距離が遠いほど魔力を消費する。


???? コモンスキル アクティブ

DランクまでLvを上げると解放されます。


新しいユニークスキルだ。影魔法……、それにコモンスキルはDランクから使えるスキルか。

考えることがたくさんあるな……今日は疲れた。休んで明日以降に考えよう。


「ロザリアさん、ユニークスキルを覚えました。影魔法って変わったスキルなんですが……

ロザリアさん?、なにしてるんです?」


カチャっとロザリアさんがドアのカギをかけてこちらに戻ってくる、その視線が熱っぽく感じられたのは彼女の顔が赤いからだろうか。いつも以上に色っぽく見える。


「なにって……やっぱりお礼をしてもらおうかと思って。それに随分サキュバスのカードを熱く見てたじゃない?……私が忘れさせてあげるわ……」


1時間後俺は、母乳って血液らしいよ?って謎なことを考えていた。







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