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11 Fランク昇格!

エメリンに痛みを食らってから半年……俺とファナは毎日のようにスラリン島に来ている。


まっしろスライムとも半年間戯れていたが、前世でも最初に就職した会社を15年勤めあげただけあって、

同じことを淡々とこなすのは得意なのかもしれないというか……違う事をするのがだるいだけかも。今日もスラリン島の入り口にいるアンに声をかける。


「おはよ~アンちゃん、今日はせんべい買ってきたよ~」


半年間ほぼ毎日会って話してるうちに、食べ物やお菓子にやたら反応することが分かって、餌付けしている。食べ物を上げてる時は頭を撫でても、避けられない。


「おはようございます、いただきます」


スラリン島は初心者向けで、人気がある箱庭でもないので、ゆっくり喋ってられる。ファナも買ってきたお茶を飲ませているようだ。アンちゃんは見た目幼いから妹感覚なんだよなー。美味しそうに食べてるのをファナと見つめながらだらけるのが常だ。スラリン島はのどかで落ち着く……


というのも町の中にいるとなんか視線を感じるんだよなー。監視されているというかなんというか。

声をかけられたことはないんだけど複数人が俺を見てる気がして、可愛い美少女は辛いわ。

別に男に見られたいために可愛くしてるわけじゃないんだけどなぁ……


いつものように、ルビリンとサファリンは俺が殴って、エメリンはファナが怪力の一撃で倒す。

ファナがLv4になったころから、怪力の火力もあって、エメリンを一撃で倒せるようになったので安定している。最初の数か月はエメリンの反撃をかわそうと頑張って避けたりしていたが、難しかった。

今日何匹めかのエメリンが煙になるのを見かけたくらいで、Lvが上がった。


トモエ Lv6 Fランク スキル フレイヤの加護 身体強化 浄化


ようやくFランクに昇格した。Lv5毎にランクが区切られているが、Lv1上がるだけで身体能力が上がっている感覚が感じられる。 スラリン島に来た時はLv3だったが、半年通ってLv6……

そろそろエメリンにリベンジするときが来たな。


「ファナ次のエメリン俺が1人で戦うわ。1発反撃をもらってみたい」


Lvが上がって身体能力の向上はもちろん身体強化のスキルの効果もあがっている。

今後の防具選びの参考にもなる……雑魚の攻撃くらい、軽く流せるようになってないと。

毎回痛がってたらアクティブモンスターがいる箱庭に行けないからなぁ。ここで痛みに対する恐怖を克服したい。見つけたエメリンに切りかかって反撃に備える。エメリンにやられて以来、身体強化スキルは常時発動している……


「よーし!こいエメリン!!」


Lv6になった今エメリンの攻撃もゆっくりに感じるし、避けれるんだろうが、あえて腹でエメリンの攻撃を受け止める……。装備はいまだに皮のドレスのままだ。エメリンのスピード感あふれる突進が俺に腹にぶち当たった……が、ちょっとした肩パンを食らった感覚程度だ。

あっさりエメリンを切り払って倒すと煙になって、エメラルドのかけらと魔石が落ちている。


「このかけらの納品も何回やったっけなぁ……ファナそろそろ帰ろうか」


もうスラリン島でやることはやったから、違う箱庭にいくべきかな。デビルスラリンとエンジェルスラリンと戦えるランクになったらまた来てみるのもいいけど。パーティメンバーが近接攻撃2人だけでは難しいかなぁ。

箱庭の入り口にいるアンちゃんにそろそろ違う箱庭にいきたいけど、どこがいいか聞いてみると。


「スラリン島の次のおすすめは、町の南西の方にランクFの箱庭、ゴブリンの森or蟻地獄の巣の2つがあります。他にも近くのルードの町から船でいける、沈没船or海底洞窟の2つは1階はランクFでも入れます」


ランクFの箱庭にも入れるようになったから選択肢も増えた。そろそろ防具や武器も新調するころかも。

シスターロザリアにも聞いてみようかな。アンちゃんにお礼を言ってスラリン島から帰宅した。

宿まで歩いてる途中に見覚えのあるポーク達3人組が声をかけてきた。


「よう!トモエ、調子はどうだまだスラリン島にいるのか?……ファナも隠れるなよ、悪かったからさあ」


露骨に隠れるファナを見てポークも苦笑いしている。3人組も元気にやってるようだ。

俺も毎日スラリン島に通ってたけど何度か見かけたこともあった。


「ランクFになったから、スラリン島は卒業しようかな。ポーク達は今どこいってるの?」


ポーク達は町の南西の砂漠地帯にいるイノシシやウルフを倒していたようだ。箱庭以外にも魔物は沢山いるからそういう選択肢もありかな……ポークが近づいてきてこっそり耳打ちしてきた。


「なぁトモエ、お前ファナと一緒に住んでんだよな。ファナとやって卒業したか?」


相変わらずエロガキ3人組はエロイことで頭がいっぱいのようだ。ただ興味津々なのは非常にわかる。

女神の箱庭の世界には奴隷等という制度はないし、娼館のような店はあるらしいけど。まだ行ったことない。


「なーんにも、まだまだ毎日生活するので精一杯かなぁ」


それっぽい言い訳をしたが、心の童貞スキルが邪魔をしてファナとは全然進展してない。

孤児院をでてからは2人部屋で違うベッドで寝ているのでスキンシップも足りないなぁ。

ポークはそれを聞いて、早くやってみてぇな~。どんな感じなんだろな~と妄想を膨らませていた。


その後軽く挨拶して別れた帰宅した。帰る途中微妙にファナの顔が赤かったように見える。ファナめ、また心の声を聞いてたな。ポークじゃないけど、俺も早く卒業したいなぁ~。










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