67話.開業に向けて~ メタモルフォーゼ
学園入学1ヶ月前、開業まであと一歩。
67話.開業に向けて~ メタモルフォーゼ
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電化製品を魔石駆動?稼働に変え、電気から魔石へのエネルギーによって電力の不安が無くなったアボ達は、最後の「店名」に頭を悩ませていた。
「最終的には売り物もパンだけじゃなくなるし、名前に『パン屋』を付けるのはしたくないんだよね。」
「かといって名前に意味を持たせないと、何屋さんか分からないですよ?」
「「みゃみぃみぃみょーみゃみゃみゃみぇ!(おいしそうーななまえ!)」」
「とりあえず、皆で案を出し合おうっか。」
そして案の一覧が
・賢獣の食卓 (エン)
・ほっぺたぽろり (ヤン)
・まいにちたべたい (ラン)
・アボのイカした店 (シャーヤ)
・アボ食料店 (コウキ)
・賢獣献上品店 (アボ)
・フーヴォのおススメ店 (フーヴォ)
・フーヴォが通う店 (フーヴォ)
・etc…
「…意外と、迷うよね。」
「1種類のみで勝負する訳でもありませんし、フーヴォさんの案の『フーヴォが通う店』で良いんじゃないでしょうか?王国での知名度はもちろんの事、自称「食の探究者」と言われてるくらいですから、皆さんにも分かりやすいかと。」
「ホーーーホー…(何気にディスられてる…)」
「悩んでもすぐに案が出る訳でもないし『フーヴォが通う店』にしよっか!」
「ホーーーーホーーー(それでは言い出しっぺのワシが看板の作成をいたそう)」
「了解。あ、ヤンさんランさん!看板にフーヴォのイラスト入れても良いよー。」
「「みゃーい!(はーい!)」」
「ホーーーーホーー(それでは裏庭で一緒にやろうかの)」
「シャーヤとコウキは俺と一緒にパンの配置を考えて。とりあえず色んなパンとか出すから。それとエンは使えそうな備品も一緒に出すから、配置してみて。」
「「「はい!」」」
とりあえず、ストレージからオシャレ系のサイドテーブルやバケットを入れるカゴ、ショーケース内に敷くテーブルクロスなど色々取り出す。パンの種類はどれだけストックがあったかな?
・クロワッサン
・食パン(1斤用)
・食パン(3斤用)
・白パン(ブレッチェン)
・バケット・バタール
・バターロール
・ベーグル
etc…
たくさんあり過ぎた!あんまり出しても迷っちゃうし、こっちも覚えきれないから、とりあえず代表的で大きなものを壁面に置いて、ショーケースは菓子パンとか小さいものやカラー系統のパンにしよう。
コウキとシャーヤに相談しながら、エンが置いてくれたバットやカゴに入れて、微調整をしていく。
「ぶるるるる?(総菜パンはどうするの?)」
「流石に焼きそばパンとかはマズいな。まだこちらの世界じゃ早過ぎる。今回は保留で。食べちゃって良いよ。」
「ひひーん♪(やったー♪)」
「しゅる…しゅるるる?(いいな…アボ殿これは?)」
「メロンパンかぁ…悩むところだよな。。採用しよう!」
「しゅるるる?(試食して良い?)」
「頑張ってくれてるからOKだよー」
「しゅるー!(やったー!)」
試食?というかつまみ食いしながらも、作業を続けていると、フーヴォとヤンとランが戻って来た。
「ホー?ホーー!(どうじゃ?この出来栄えは!)」
「「みゃんみゃっみゃー!(がんばったのー!)」」
皆で裏庭に移動し、出来上がった看板を見てみた。縦1m横3mの中々の力作だ。ヤンとランが頑張って書いたフーヴォのデフォルメされたイラストがメチャクチャ上手いんですけど。。。もしかして一番の才能チートはヤンさんとランさん??
「ぶるーー!ぶるるる!(おぉーー!スゴいじゃん!)」
「しゅるるるー!(えがかわいいー!)」
「お見事ですわフーヴォさん、ヤンさんランさん!」
早速、外壁の2階部分にしっかりと固定して取り付ける。周りが塗装も無い、木目のままの茶色い店舗や家屋しかないから、大きな全面窓ガラスにカラフルな塗装の我が店は、余計に目立つ。
「中々良いんじゃない?」
「かわいい雰囲気になりましたね。」
「それじゃ、もうひと踏ん張り頑張りますか!」
昼食を挟んで(といってもみんな試食と言いながらつまみ食いばかりしてたから、簡単に済ませた)また作業を進める。すぐに在庫が無くならない様に、店内に同じ種類のパンを並べ、種類は少し抑えめにした。
コの字なってる住居の1階部分の1つを倉庫にして、スチールラックを壁一面に並べ、在庫置き場に。扉を閉めている時は時間経過を止める仕様にしてあるのでいつでも作り立て状態にしてある。
「値段設定はどうする?買い占められて転売されるのはイヤだから、個人的には高めに設定したい。じゃないと近隣から反感買っちゃうし、無駄な軋轢はしたくないんだけど。」
「こちらの世界ですと未だイースト菌も発見されてなくて、ナンみたいなものしかございませんので、あまり気にしなくても宜しいのでは?」
「そうなんだろうけどさ、同じ“飲食”ってカテゴリーだと同業になっちゃうし。」
「でしたらアボ様が王城で話されてた様に、少々高めの設定で1度の購入の『個数制限』を掛けるのは?平民が少し頑張れば買えるくらいの“プチ贅沢品”の感覚で。」
「…それなら、まぁいいか。フーヴォ達に任せても良い?こっちの物価、全然知らないし。」
「「「(りょうかい!)」」」
「あとは従業員の接客トレーニングかな。」
「まずは渡り人3人ですね。ですが、そのままの恰好でお会いするおつもりですか?」
「ん?どういう意味?」
「せっかく仮面まで着けて身バレを防いでいたのに、という意味です。」
「でも会わないとダメだよねぇ。。」
「いっそのこと、学園に通われる容姿になってしまえば?こちらの店を託されてるという体で。」
「…なるほど。セガルルトには説明しなくちゃいけないだろうけど、渡り人3人も学園に通う可能性もあるから、バレないようにした方が良いか。。。」
「私も15歳くらいの設定の姿になりますね。」
そういうと、くるっと髪を靡かせるように1回転したら、少し背の低くなった若干幼くなった姿のエンに変身した。
「上手いもんだねー。でも、エンがそのまま幼くなっただけだから、すぐにバレない?」
「アボ様、伊達メガネとヘアゴムを貸してください。」
言われたとおりに黒ぶちの伊達メガネと黒のヘアゴムを渡す。
「…どうです?」
「うん、可愛いけど、エンのままだね。」
「!!!」
なに、さも心外だと劇画調の驚いた表情してんの?
「……仕方がありません。これに髪と瞳の色を変えましょう。」
綺麗な黒髪と瞳の色が、明るい明るい茶色に変わった。
「おぉ!一気に印象が変わった!」
若干、ドヤ顔に苦笑しながらも印象がガラリと変わったエンに素直に称賛する。
「じゃあ俺も時間操作で15歳前後に……。」
全身に魔力を巡らせ、時間操作を行い若返っていく。
「ありゃ?やっぱり服がダボダボになっちゃった。」
「「みゃみょみゃみゃみゃみゃいー!(アボさま かわいー!)」」
メチャ恥ずかしくなり、いそいそと裏手に行って着替えました。
最初はエンの愛読本
『ドキ♪ドキ♪マジカル★ステッキ ~追放悪役令嬢はお花畑ヒロインをざまぁする~』
のヒロイン(作者イメージ)の様に変身シーンを盛り込んで(ミ〇キー〇モのイメージ)色々と遊んでいたのですが流石に著作権の問題もあり、丸々削除して書き直しました。
続きが気になると思って頂けた方は
是非★★★★★のエナジーをお願いします。




