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準備万端で楽々異世界生活(仮)  作者: メイシン
第3章 異世界学園編
65/93

65話.開業に向けて~ 店舗を建てよう

本来なら、もっと時間を掛けて選定して、選びたいんですが。。。

そんな描写はいらないですよね?



65話.開業に向けて~ 店舗を建てよう



*****~*****~*****~*****



 アボとエンは王都中央部の、貴族街と商業区画の堺ほどにある、綺麗な建物を眺めている。

 この建物は元々、雑貨や家具を扱うお店だったようだが、間口(まぐち)が小さい作りの小ぢんまりとした建物だ。


「ここは店主が年齢的に引退するとの事で売りに出されました。店主さんはお孫さんの家に引っ越されるので今回、残った家具もまとめて購入または処分出来る方を対象とした販売となっております。」


「処分も含めた販売かぁ。王都じゃ処分代もバカにならないみたいし、賢いやり方なのかな?でもここは“無し”だな。近隣に迷惑が掛かる。」


「そうですか。それでは次の物件に参りましょうか。」


 物件を案内する不動産を扱う男と一緒に、次の物件へと足を運んだ。




*****~*****~*****~*****




「ここなら良いんじゃない?」


「広過ぎる気もしますが。。200坪くらいでしょうか?」


「…本当にこちらで宜しいのですか?案内しておいて何ですが、こちらは王宮に向かうメインの道でもありませんし、平民の住民街と境界の商業区画の外れですよ?」


 結局、何件か紹介してもらったが、貴族街の近くは間口も狭い小さい店が多く、毛色の違うアボ達には馴染めそうもないと判断した。

 それならいっその事、迷惑の掛かりにくい、気軽に営むことが出来る場所をと、案内してもらった。

 場所的にも、王城へ向かうメインの通路ではないが道幅も広く、決して悪い立地ではないのだが、この案内の男は、“王族”からの紹介という事で“それなりの格”の店舗ばかりを紹介するのだ。

 もっと人選を考えろよとアボは思ったが、王族からの紹介でもあるし、下手な物件を紹介する訳にも行かないと、気負うのも仕方がないかと諦め半分であった。

 しかし、そんな思いも関係ないとエンのブレない要望に、紹介できる物件も狭まれて、やっとここを紹介された。


「ここは買取は出来るの?それとも賃貸?」


「建物ごと買取のみとなっております。」


「じゃあこの建物を取り壊しても問題無いね。」


「大丈夫です。建て替えなら提携している解体業者もありますので迅速に対応させていただきますし、新しく建築する設計もお任せください。」


「あ、それは大丈夫。全てこちらでやるから。」


「そ、そうでございますか。」


「建築基準法があるのか分からないけど、法的な縛りはある?」


「…えー、下水の処理の問題と、火の取り扱いくらいですか。」


「高さは?日照権とか無いの?」


「日照権?何ですかそれ?高さと言っても塔を建てるのでなければ問題は出ないと思います。」


「思いますじゃなくてさ…。ま、良いなら構わないけど。」


 いい加減だなとは思いつつも、異世界で日照権と言われても理解出来ないかと、早々に諦める。


「それじゃ、ここで契約するよ。支払いは王宮に請求で良かったよね?」


「はい。契約書のサインもございますので、一度、事務所までお越し願います。その際に鍵と、証書も一緒にお渡ししますのでご足労ですが、宜しいでしょうか?」


「了解。じゃあ早速サインしに行こうか。」






 諸手続きも終わり、とんぼ返りで購入した物件の前まで戻った。解体や建築風景など見せるつもりは更々無く、見えない様にするつもりだ。


 早速、四方と天井を空間遮断を行い、音が漏れ出ないようにした後、その空間の見えている家屋を撮影する。丸一日分だ。きっと監視が付いているからね。翌日からその空間には今日と同じ風景が映し出され、何も変化が無いように見えるだろう。

 翌日の同じ時間を過ぎた頃、購入した物件に来て、エンドレスに映像を映し出すように設定。こんな時魔法って便利だよね。イメージ通りに何でも出来ちゃう。さあ、作業の開始だ。


「それじゃ建物を切り取って『収納』。地面を圧縮。やっぱり地盤が軟弱だね。適当に石やら岩やら詰め込もう。」


 圧縮した地面はかなり柔らかかったようで5mほど陥没してしまった。お隣さんの地面が崩れてきてしまう前に、砕石を入れていく。


 念のため、砕石でいっぱいになった地面に再度、圧縮を掛け隙間を埋める様にした後、湿気の問題もあるので基礎を作らなくちゃいけない。

 今回はトレーラーハウスではなく、コンテナハウスにする予定だ。トレーラーハウスだとタイヤとかみられたらヤバい箇所がたくさんあるからね。


 ホームセンターから拝借したコンクリートを混ぜる箱、通称トロ舟に角スコでセメント、砂、砂利と水を、袋に書いてある配分で入れていく。

 セメント25kgx1袋+砂15kg×5袋+砂利15kg×5袋と書いてあったがかなりの量だ。当然、トロ舟に入り切る訳も無く、あえなくトロ舟はお役御免。ヤンさん、ランさんが空中で風魔法?で上手い具合に混ぜ合わせてくれた。

 たわみが出ると困るので、ワイヤーメッシュを浮かすように埋設しながら、ヤンとランが混ぜ合わせてくれたコンクリートを複製しながら捨てコンを素早く敷いていく。コンクリートだけを時間経過で乾かすというより、砕石まで浸透させたかったので、その場所自体の時間経過を一週間分ほど掛けてみた。

 その後再度基礎作りの為に、コンクリートを敷く。水平にコテで均していくのも面白かったが、何せ、面積が広かったので適当になってしまった。結構ガタガタになってしまったかな?もちろん時間経過を早め、速効で乾かした結果を見ての感想だが。

 空間破断で水平に切り取り、問題なく綺麗な地面となった。そして土台の部分は、独立基礎で大丈夫かな?型枠を使ったりするのは素人では難しいし。

 必要な個所を正確に測り、独立基礎をアンカーで止めていく。そしてコンテナハウスを基礎へ緊結。

 今回は店舗用のコンテナハウスを使っているから1階部分は、全てが窓のタイプ。そして連結出来るのが素晴らしい。高さも2台分を縦横に連結しながら緊結していく。1台分が20フィートって書いてあったから幅2.33m×長さ5.867m。

 道路に面した間口も測ったらちょうど12mだったし2台繋げば丁度良いかな?縦にも連結したから、吹き抜けの様になっている。

 住居スペースも作っておこう。店舗部分からロの字型になるように、コンテナハウスを4台連結していく。

 こちらは住居用だから店舗の反対側の1階部は共用部仕様に。2階部は10フィートコンテナを連結して個室を8部屋と階段で良いか。将来店員さんの住み込み部屋のイメージだな。


「外側はどんな感じになさるおつもりですか?」


「窓ガラスがある時点で、相当目立っちゃうから…、そこまで自重する意味も無いよね?一応は、木材の外壁にするつもりだけど。」


「お店で売る商品のイメージに合わせた方が良いとは思いますけど。」


 そう、最初に何を売ろうかエン達と相談した際に、候補に挙がったのは以下の通り。

・パン屋さん(提案:アボ)

・喫茶店・レストラン(提案:シャーヤ)

・甘味処(提案:フーヴォ)

・テイクアウト専門の総菜屋(提案:コウキ)

・ケーキ屋さん(提案:エン)

・お菓子屋さん(提案:ラン)


そして検討。


・パン屋さん(販売のみならOK。工房まで作るかは保留)

・喫茶店・レストラン(接客などマニュアルも無いし不安が残るため却下)

・甘味処(接客などマニュアルも無いし不安が残るため却下)

・テイクアウト専門の総菜屋(器の問題で保留。)

・ケーキ屋さん(個装の難しさで保留。カゴで対応?)

・お菓子屋さん(小袋等の個装の難しさで却下。ビニール袋は使えないし)


 色々と議論が白熱し(たんに今、食べたい物を提案されただけの様な気もするが)結果的に、パン屋を先行で販売し、後にケーキ屋さんという流れで落ち着いた。


「基本的に食べ物系の販売だから、清潔感があった方が良いよね?白かクリーム系の外壁で良いんじゃないかな?」


「窓ガラスで内装も丸見えですから、兼ね合いを考えて行きましょう。」


「俺はセンス無いから、雑誌を見ながら手本を探そう。」





 そしてデザインが決まり、わずか2日で内装を除き、外枠の建物が完成してしまった。






次回は内装編です。サクッと終わらせます。


続きが気になると思って頂けた方は

是非★★★★★のエナジーをお願いします。





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