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準備万端で楽々異世界生活(仮)  作者: メイシン
第2章 異世界勉強準備編
61/93

61話.常識?非常識?12

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61話.常識?非常識?12



*****~*****~*****~*****



『恩恵の機密があるのに、まさか(・・・)食してはいませんよね?』


 エンを通じての、賢獣(フーヴォ)の言葉に、ガララント達は言葉も失い、固まったままになった。


「おや、兄上?いかがした?」


「な、何がだ!?」


「フーヴォ様のお言葉に、過剰に反応しておられたように見えたのだが?よもや…。いやまさかな。」


「な、何が言いたい!」


「いや、なに。試作の品のため、『必ず秘匿すべき』と念を押された賢獣様の新たな恩恵を、異世界の知識のある渡り人のお方に批評をしてもらおうとお出しした品を。まさか無断で。。。」


 セガルルトの勿体付けた、それでいて『必ず秘匿すべき』と強調して言う発言。今まで以上に問題になりかねない事態と招いたと言わんばかりの発言に、そこまでの問題だったのかと今更に怖気づく。

 そして葛城そらはその言い回しに、何か気付いたようで、悲壮感を漂わせながら言葉を繋ぎ、糾弾した。


「この人たちが品評するために残しておいた食べ物を勝手に食べられました!『我らを差し置いて』とか言いながら“食い散らかし”といて上から目線で『今回は不問に致す。』とかワケ分かんない事言ってました!」


 坂上タイガや松本キラリも便乗し、糾弾する。やはり相当な恨みをかって閉まっているのだろう。そして食べ物の恨みは簡単には払拭できはしない。


「そ、そうだよ!こいつら、勝手にこの部屋に押し入って、賢獣様が用意してくれた食べもん“食い散らかした”んだよ!」


「私達も侍女の人達も、止めてって言おうとしたんだけど、言おうとする度に『不敬だぞ!』って言われちゃって。。。第1王子様みたいな高貴な方たちに何も言えず、ただ見ているしか出来なくて。」


 松本キラリは女優でもやっていけそうな雰囲気で、涙を流しながらセガルルトに話している。3人共頭の回転は、案外悪くはないようだ。そしてセガルルトは悪魔の様な微笑を携えながらガララントを見据える。


「ほうほう。それが事実であれば看過出来ないなぁ。どうなのだ、兄上?」


「し、知らん!」


「あくまでも惚ける、いや、白を切るというのであれば、国王の下で白黒はっきりとつけましょう。近衛!

 兄上…、いや第1王子を国王の執務室へ!すでに報告は言ってある。ただちに連れて行け!!こちらの話が終わり次第、私も向かう。」


「はっ!」


 いつの間にか近衛の騎士たちが10人ほど部屋に入り、ガララント達3人を拘束した。


「な、ガララント様に向かって何をする!」


「これが第1王子に対して行う所業か!不敬だぞ!!」


「近衛はあくまでも国に、そして国王に仕えし者達。国王の(めい)が何より重要であり、国益に反する者には言うことを聞く謂れはないのです。例え第1王子であっても。早く連れて行け。国王をお待たせするな。」


 ぎゃあぎゅあ喚きつつも、流石に10人もの近衛兵がいては抵抗も出来るワケ無く、問題なく連れ出された。そしてセガルルトは渡り人の3人と向かいあって礼を言った。


「さて、打ち合わせも無しにナイスなタイミングで言葉を出してくれた。助かったよ。」


「『試作の品』とか『必ず秘匿すべき』とか全然聞かされてもないこと言いながら追い詰めてったから、あぁそういう事なんだろうなって、乗っかってみました。」


「いい加減、第1王子の態度と行動に腹が立ってたしね。……これって不敬になるのかしら?」


「いや、この流れであれば問題ない。何か言われても私が何とか出来る範囲だ。それに君たちはこの国の人間ではないし、客人でもある。早々に不敬と罰することはしないから安心してくれ。」


 流石に、向こうの世界で高貴な人々と接してきた訳もなく、そして今までの言動も含め、散々暴言めいた事を言っている自覚もあるだけに、松本キラリとしても(今更ではあるが)恐る恐る不敬か問うも、問題ないと言われ安心したようだ。






「さて、とんだアクシデントはあったが御3人共、概ね、決断はつきましたか?」


「「「はい」」」


「よろしい。それでは、お聞きしましょう。」


「はい、その前に今までの暴言を含め、謝罪致します。申し訳ありませんでした!」


「うん、謝罪を受け取ります。それで?」


「俺…いえ、私は!この王国にてお世話になりたいと思ってます!」


「私も!是非この国でお世話になりたいです!」


「分かりました。それではこの国で貴方がたの保護と身分を、エーバー王国の第2王子セガルルトの名において、保証しましょう。

 それで、保護の内容についてですが、葛城そら殿の案に沿ってお話ししたいと思います。よろしいですか?」


「はい!流石にメイドさんが欲しいとかもう言いません!」


 そういえば、そんなことも言ってたっけ。思わず仮面の下で苦笑いするアボ。葛城そらさんの要望は確か、


・あちらの世界に戻れる方法、もしくは過去の前例があったか調べて欲しい。

・こちらの常識に疎いので常識を教えて欲しい。わがままを言って良ければ、就職に有利になるであろう学園に通わせて欲しい。」

・それが難しければ、こちらには知り合いも伝手も無いので、自立出来るよう助けて欲しい。具体的には、計算・読み書きは出来るので、仕事を紹介してほしい。


 俺だったら、学園に寮があるなら放り込んで丸投げしちゃう所だけど。面倒臭いし。でもそれじゃあダメというか、色々と足りない(・・・・)からなぁ。


「それでは、王国としては、すでに貴方たちの世界へ帰る手掛かりを継続して探すよう、指示を出してあります。その上で


・自分たちでも探したいのであれば王立図書館の利用を許可する。

・帰れないことも考慮して、この世界(エーバー王国)の常識・勉強の補助

・それ以上を求める場合、王立の学園への入学の許可。

・計算・読み書きができるとの事なので、希望を考慮して就職先またはアルバイトの斡旋。


と言ったところでしょうか。学園はちょうど1ヶ月後が入学式となりますので希望するのならば、基礎知識をお教えします。私も入学しますので同期生となりますね。


 エーバー王国には学園は1つしかありませんので、入学を希望する若者は全てこの学園に来ます。

 教科は選択制です。教科の選択によっては、同学年でも1度も会うことも無く卒業する者も居ます。もちろん、基本的には貴族と平民は別れておりますのでご安心ください。

 ですが、例外もありまして。特別授業を選択する場合は、その限りではありません。」


「特別授業?」


「貴族、平民問わず、特別な職を目指す者や特殊な適性を持った者がその能力を伸ばす為のクラスがございます。

 具体的に言うと、騎士育成や王宮官吏、特殊魔法育成などですね。」


「へえ。体育会系、文系って感じかな?でも魔法ってやっぱ憧れるよなー。」


「魔法基礎、応用魔法の授業もありますけど、坂上殿、松本殿に限っては特殊系の魔法適性がすでに分かっていますので、半強制的に特殊魔法の特別授業の選択を強いられる可能性があります。」


「私、特殊魔法の適性が無くて良かったー!絶対貴族の柵って面倒臭いし、問題起きそう。」


「あぁ、でもご安心ください。特殊魔法の特別授業と言っても、ほとんどの国民が適性を持っておりませんので。年に5人いるかどうかの人数です。

 去年は2人だけですね。そのうちの1人が先ほどの愚兄なのですが。。。」


「うわぁ!なんかフラグが立った気がする!」


「つくづく普通の魔法適性で良かった…。」


「選択科目の説明は簡単ですが、こんなところで。詳しくは入学する意思を聞いてから、専門の人間にお聞きしてください。」





こうして、渡り人3人はエーバー王国に滞在することになった。









さて、閑話を挟んで、異世界学校編へと突入します。


続きが気になると思って頂けた方は

是非★★★★★のエナジーをお願いします。

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