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準備万端で楽々異世界生活(仮)  作者: メイシン
第2章 異世界勉強準備編
59/93

59話.常識?非常識?10

想定していたキャラが違う方向に向かっていく不思議。

プロットが意味なくなる現実。。。




59話.常識?非常識?10



*****~*****~*****~*****



「上手く食事で釣れましたかな?」


「逆に言えば、俺たちが余計に絡まれる要素を増やしたとも言えるけど。」


「フーヴォさんがマカロンとやらを持っているのを見られた時点で、確定していたとも言えますが。」


 ジト目でフーヴォを見るエンに、申し訳なさそうな顔をするフーヴォ。


「ホーーー。ホーーーホーーーゥ(仕方ないじゃろ。まさか第1王子(バカ)と一緒にあやつ等が居るとは思ってなかったんじゃもん)」


「私も第1王子(バカ)が緊急呼び出しを行うとは思いもしませんでしたので。」


「この王国、大丈夫なの?」


「まあ、私も居ますし。第1王子(バカ)が即位されるようでしたら、考えなくてはならないですが。」


「ま、俺らに関わらない様に配慮してくれたら、それで構わないけど。」


「それでは、アボ殿たちのご要望の件についてですが、先ほど国王より……」




*****~*****~*****~*****




渡り人side



「久々の“味”のある食事は、軽食と言えども涙が出そうになったわ!」


「それについては同意する。」


「グレープジュースも美味しかった。」


「流石にこの年で毎日ワインはねぇ」


「で、あんた達はどうすんの?はっきり言って、元の世界に戻れる可能性なんて限りなく低いし、私と違って希少な魔法の適性があるって言っても使いこなせてない現状、他国に行くって言っても何の伝手も無いんじゃ、野垂れ死ぬか、体よく利用されておしまいってパターンじゃないの?」


「「…………」」


「それより、せっかくこの国の王族とも知り合えて協力してくれるって言うんだから、いつまでも中二病みたいなこと言ってないで現実を見たら?」


「中二病ってなんだよ!」


「魔法が使える様になったって言ったって、中二病みたいな妄想の世界の様に『ご都合主義』な展開にはなるワケ無いじゃない。」


「じゃあどうしろって言うのよ!私だって、ちゃんと考えてるわよ!ただで利用なんてされたくないし、出来るだけ今後の為に高く自分を売り込みたかっただけよ。そこの中二病と一緒にしないで!」


「だから中二病って言うなよ!そりゃ俺だって正直浮かれてたよ。それは認める。実際に魔法を見せてもらった瞬間は、中二病って言われても仕方がないくらいに夢が広がったし。

 定番の『異世界知識』を爆発させて飯テロとか内政とかもやってみたいとか。でも実際は何の知識も足りなくて、結局駄々をこねるしかなくて。。

 こんな食生活も飽き飽きだし、何をどうしたら良いか分かんねえんだよ。もう、家に帰りたい。。。」


「だから現実を見てって言ってるの。今の私達じゃ元の世界に帰れないの!!

 本来なら親の庇護下にいる未成年の私達は、何の伝手も無く見知らぬ世界で生きていくなんて出来ないのよ?あなた達の言う『異世界知識』も、きっと何の役にも立たないわ。

 飯テロって言ったって向こうの調味料や材料が簡単に手に入るの?そんな簡単だったら、もっと食文化が発展してるはずよ。

 未知の食材をご都合主義で見つけられるなんて甘い考えしてたら、旅に出たってすぐに野垂れ死ぬのが目に見えてるじゃない。」


 何も言い返せない2人。甘い考えでいたのは、異世界に来たという特殊な現状のせいと言ってしまえばそれまでだが、現実は甘くはなかった。

 ご都合主義なんて展開も無いし、物語の主人公でもないのだから。


「私はあんた達と(つる)む気も無いし、第2王子の厚意に縋って生活基盤を整えていくつもり。元の世界には食事関係以外だと、そんなに未練も無いしね。」


「そうなの?家族とか友達とかにも会えないんだよ?ほんとに未練はないの?」


「元々家族とは反りが合わなかったの。親の離婚とか再婚で転勤ばっかりだったから、友達も上辺だけの関係だった。部活にしても個人競技だったし、そんなに深い関係の人っていなかったのよねー。未練なんて食事を含めた生活水準だけよ。」


「境遇が違い過ぎて何も言えないわ。」


「それにさっき同席していたエンさん?って人と、その主さんと縁を結べれば向こうと同じ水準の食事も期待できるし、私はこの国にお世話になるつもりよ?あんた等はどうするの?」


「確かに、右も左も分からない状況で飛び出しても、生きて行ける自信は無いわ。とりあえず情報収集ね、私が優位に生きて行けるように!」


「…俺は、この世界に来たってのは何か意味があるんだと今でも信じてる。でも今は何も知らないし何も出来ねえ。

 だからその何かを調べる上でも、この世界の事をもっと知るべきだと思う。」


「中二病は治らないけど、現実は見え始めたのかな?」


「うるせえ!分かってんだよ、俺は主人公じゃないってことは。ただ、そんなんでも夢見てないと不安なんだよ。。。それに元の世界を知ってる人間がお前らしかいないんだから、守ってやらないといけないと思ってるし、離れたくないとも思ってる。」


「「キモい!」」


「ひでぇ!」


「異世界に来たことで“つり橋効果”でも感じちゃった?ホームシックを感じるのも仕方がないとは思うけど、あんた好みじゃないから。」


「上から目線の俺様キャラって今時流行らないよ。」


「……」






 何となく、締まりはしないが、纏まりそうな雰囲気の3人だったが、またしても第1王子(バカ)が登場するのであった。






意外としっかり考えてる葛城そら。。。

報われないタイガ君の想い。吊り橋効果の恋なんて現実の前では無残に散るもの。。。

そして安定の第1王子(バカ)の登場です。


続きが気になると思って頂けた方は

是非★★★★★のエナジーをお願いします。


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