53話.常識?非常識?4
リアルがとてつもなくヤバい状況に陥ってる。。。
説明的な会話のみで構成されてしまっています。
53話.常識?非常識?4
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「その他にも特筆すべき点はございますが、私のことよりもアボ様の適性魔法の話に戻りましょう。」
水晶が闇系に光り、時計回りに回りながら、棒状になって氷滴が出来、ブルブル震えている。
「時空間の属性を除くと、どの属性も同じくらいの適性のような感じに見えますので、アボ様のお好きな方向性で適性魔法を育てたら良いのではないでしょうか?
防御の手段は空間魔法と魔闘衣と、すでに実践レベルですので、その他の役立つ魔法を勉強されるか、趣味に走るかはアボ様次第です。」
エンの言葉に一瞬考えたかと思うと、アボは自分に関わる不安を口にした。
「…ちなみに、強制的に能力を知られたり、見れちゃう方法ってある?ラノベで在りがちな鑑定や看破とか?」
「魔道具を含めても、この世界には今は存在していません。魔力の大きさを測るくらいでしたら能力的にも、魔道具としてもございますが。」
「へー。てっきり、ステータス的なものを調べることが出来ると思ったんだけど。」
「それが出来れば『鎖式』魔力診断は必要なくなりますね。」
「それもそうか。でも魔法以外の能力査定とかも出来ないの?」
「それも難しいのでは?例えば、戦闘能力を数値化しようとしても、両手に荷物を持って咄嗟に動けない時など、数値に表せない状況がございます。正確に測り過ぎると誤差のふり幅が大きすぎて信用度が。。。当てにならない数値ほど無駄なものもありません。
ですから冒険者ランクなどは試験を行い、階位別の討伐にて達成できれば合格としたり、既定回数でランクをあげたりといった方法だったと思います。」
「階位は魔力の大きさで決めるんだったよね?」
「そうですね。基本的に賢獣を除いてですがアルファベットの順番でG~Aでランク分けされています。」
「何となく分かった。じゃあ、『鎖式』とかの診断を誤魔化す方法は?」
「ん?と言いますと?全適性を隠す方法という事ですか?」
「そそ。単一の強化系だけとかに。隠ぺいに近いかもしれないけど。」
「なるほど、難しいですが、いくつか方法はございます。」
「いくつもあるの?」
「ございます。アボ様が出来る一番簡単な方法は鎖に注ぐ魔力の放出を普通に出せば解決です。」
「……それ、鎖が壊れるヤツじゃん。」
「瞬間的に過負荷を起こせばバレることはありませんよ?」
「分かってて言ってるよね?解決策にはなってない!」
エンって時々ボケるんだよなぁ。。
「では次に、幻視系で誤認識させる方法ですね。」
「見た目を誤魔化す方法かな?」
「はい、鎖の状態を幻覚で誤魔化したり、違う状態と誤認識させる感じですね。」
「なるほど。。」
「アボ様ですと、似たような方法として、鎖を持っている周辺の空間に、別の状態を投影させて誤魔化す方法とか。」
「幻視系と投影…、どっちも難しそうだね。」
「どちらの方法も、アボ様が勉強されたとして、バレないで実践出来るレベルまで育てようとすると、かなりのお時間が掛かるかも知れません。」
「確かに投影だと、映したい場面を正確に記憶させて映し出すのは厳しいかも。静止画ならともかく、動く場面を自分の思い描く様に、忠実に再現するのはなぁ。」
「後は、抑え込むとか?これも繊細な作業の割には力業ですけど。見せたくない魔法適性の魔力放出だけを抑え込む方法ですかね。全ての適性を完璧に把握できれば可能な方法です。」
「絶対に無理だよね。。。まぁ万が一、知られる状況になった時の対処方法が知りたかっただけなんだけどさ。」
「最後に、抑え込む方法に似ていますが、見せたい魔法適性の魔力のみを放出させる方法ですね。一番単純で習得しやすいと思います。」
「抑え込むのと、どう違うの?」
「適性の把握については同じなんですけど、その把握が全ての適正か、そうじゃないかの違いになります。
例として、ボウルに入った10色のボールがあります。これを指定の色のボールを触らずに出す、つまり指定以外のボールを抑えながらの出すのが抑え込み。
それに対して見せたい魔法適性の魔力のみを放出するのは、単純に指定のボール以外は触らずに取り出す感じですかね。」
「結果は同じでも過程は違う感じだね。確かに全ての適性を把握するよりかは1~2種類だけ把握する方が楽なのは分かった。いずれは全ての把握も目指した方が良いんだろうけど。」
「ですね。特殊系の時空間操作と強化系の魔闘衣は把握できていると思うので、まずはどちらかの単一の魔力の放出を練習されてはいかがでしょうか?」
「そだね。出来そうなところから始めてみよう。」
そうして、鎖とのにらめっこが始まった。
会話だけで説明するのは変ですかね?




