52話.常識?非常識?3
つまり、エンさん最強。。
52話.常識?非常識?3
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エンのもつ鎖は水晶を包み込むように、鎖が包まって丸くなり、鎖ごと真っ黒に変色した黒き炎となってゆらゆらと渦を巻いているように燃えている。
「…えっと、これはどう解釈すれば良いのかな?」
「ホー…ホーーー(これは…難しい解釈だのう)」
「おそらくですが、現状の私の能力と比較して考えると、
特殊系、事象変化系、強化系、支援系、魔力操作系、魔力物質化系…得手不得手の差はあれど、全適性ですね。しかしアボ様とは方向性が違うようです。」
「方向性?」
「魔力の嗜好性・指向性と言い換えた方が良いのでしょうか?」
「嗜好性・指向性…」
「はい、例えば魔力物質化系。通常は水滴が付く、土が付くなど、魔力が物質として生成・精製されます。
私の場合ですと、鎖が変質化しています。見た目は黒くなっているだけの様に見えますが、鎖の材質が別の物に性質が変化しています。
アボ様の持っている鎖と比較しますと、アボ様は鎖に氷の結晶が付着しているように見えますよね?これは鎖の外部に影響が見えていることになります。
それに対して私の方は、鎖自体が変質化…つまり鎖の内部から影響を及ぼしている形となります。」
「つまり同じ物質化系でも、発現の仕方が違うということは、俺の場合は水の上位の氷が得意系統の魔力物質化系ってこと?」
「そうですね。私の場合は土の上位の鉄、さらに上位の磁石が得意系統の魔力物質化系かと思われます。特殊系で簡単に片づけてしまわれがちですが、正確に言うと、魔力物質化系よりの特殊系なのかも知れませんが。」
「磁石だから引っ付いて丸くなってるの?」
「これは強化系も絡んでくるので、解釈が難しい所ですね。アボ様の強化系の発現を見てみると、棒状になっていますね?
これは身体強化や硬質化が得意な方の代表的な発現の仕方です。言い方を悪く言えば脳筋タイプです。」
「普通にディスってる!」
「本音は置いておいて、」
「今、本音って言った!」
「話を進めますよ?アボ様の様な発現の仕方は、近接戦闘の才能がある方の発現の特徴です。」
「近接戦闘って…したこともないし、したいとも思わないけど。」
「得意・不得意。向き・不向きの違いですね。あくまでも才能であって、自分の目指したいスタイルと合致しているわけではありませんから。」
「何となく分かったような、分からない様な……。」
「私の愛読している『ドキ♪ドキ♪マジカル★ステッキ ~追放悪役令嬢はお花畑ヒロインをざまぁする~』の登場人物に、騎士団長まで上り詰めたのに、「何か違う!」と叫んで転身、ドレスのデザインから小物の作成を行う、ゴリゴリマッチョな“漢女”主人と同じようなものです。
体は、どんな戦闘にも耐えうる強靭な肉体を持っていても、心はいつも花を愛でていたい繊細な乙女。
叶わぬ恋に身を賭して、愛する方に尽くすも報われない“漢女”主人……。」
「設定が恐ろしすぎる!」
「まあ冗談は置いておいて、アボ様の様な発現の仕方は、近接戦闘の才能がある方の発現の特徴です。
それに対して私の方は、支援系寄りの強化系に特徴的な発現の仕方です。」
「支援系寄りの強化系?」
「近いイメージとしては、付与系ですかね?」
「つまり剣とか楯とかに硬質化とか付与する感じ?」
「そんな感じです。付与魔法との違いは、手に持っているかの違いです。付与魔法ですと、本人じゃなくても取り扱うことは出来ますし、効果も長い場合が多いですが、支援系寄りの強化ですと、本人が身に着けている物や、手に持っている剣などに身体強化を一緒に行う感じですので、手から離れてしまえば強化も解かれてしまうのが特徴ですかね。」
「色んなタイプがあるんだなぁ」
「性格と似てますかね?人の数だけ色んなタイプ、発現の仕方があると思います。」
最も、この世界の住民は発想の貧困さから、あまりバリエーションもなく、型に嵌まった発現や、イメージの凝り固まった(詠唱)魔法が横行している。
ヤバい。。一週間もお休み頂いたのに。。。早くもとん挫しそう。
是非続きが気になると思って頂けた方は
★★★★★のエナジーをお願いします。




