51話.常識?非常識?2
し、仕事がぁぁぁぁぁ!
51話.常識?非常識?2
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今日は久々の魔法のお勉強。前回、纒衣・魔闘衣の訓練はしたけど、あくまでも防御としての役割が大きい。スローライフを得るためには、生活魔法的なものも習得しないと。
「復習も兼ねて『鎖式』で確認しよう。」
「全適性なのに確認する意味が、あるのでしょうか?」
「様式美?ていうか、恰好から入るタイプだし。」
「何言ってるのか良く分かりませんが、とりあえず『鎖』をお出ししますね。」
水晶のようなものが付いた、長さ30㎝の鎖。
「この鎖に魔力を通せば、その変化の仕方で魔力の質・魔法の得意分野、魔法の伸びしろがわかるんだったよね?」
「その通りです。」
おさらいをしながら、『鎖式』魔力診断を始める。
魔力操作系……ゆらゆら動く 風等
魔力物質化系…水滴が付く、土が付くなど 水・土等
事象変化系……熱を持つなど 火等
強化系…………鎖が棒状に硬くなる 無等
支援系…………鎖がくるくる回る 呪い・魔法陣等
特殊系…………水晶の色が変わる(光る) 上記以外
鎖を右手に持ち、ゆっくり、ゆっくりと魔力を流していく。俺の魔力が大きすぎるため、受け止めきれずに壊れちゃうらしく、そっと魔力を鎖に流し込む。
そして、鎖の先端についている水晶が淡く、闇が周囲の光を奪っていくように見える。
「前も思ったけど“暗く光る”って表現で合ってるの?」
「光を吸収するという表現が適切の様な気がしますが、光が満ちている場所で行えば、吸収した分、すぐさま補充されてしまいますので、辺りが暗くなるはずがないんです。暗くなるのではなく、水晶が黒くなるのが正解のはずなんですが。。たぶん、空間魔法の特質ではないかと。」
「空間魔法の力が強すぎて、水晶の周りの空間まで侵食してる感じ?」
「侵食とまでは申しませんが、影響を及ぼしているのではないかと。それと、時間魔法も関係しているのかも知れません。水晶の周りは時間の流れも変わっているのかも?だから光が水晶まで届く前に吸収されて、結果的に暗く見えるとか?」
「時空間操作の能力があるんだから、空間だけじゃなく時間も影響して、黒く光ってるように見えてると思った方が良いかもね。」
階層管理者から貰った能力だから、鎖式では俺らが理解しきれてない変化があるのかも知れないな。
続けて自分の能力を確認しながら検証をしていく。鎖の変化を眺めていると、次第に次の変化が表れてきた。
まずは鎖が時計回りに回りだし、鎖が棒状になった。まるでマドラーが勝手にくるくる回っているようだ。
そして鎖が冷えて氷が付着し始めたが、鎖がブルブル振動して氷が付着する度、下に落ちている状態。
「水晶が闇系に光り、時計回りに回りながら、棒状になって氷滴が出来、ブルブル震えてる。。。前回と変わりませんね、特殊系よりの全適性です。」
「ちなみにエンがやるとどうなる?」
「試してみますね。ところで賢獣で『鎖式』魔力診断を行った例ってあるんでしょうか?」
「ホーーー(聞いたことがないのぅ)」
「フーヴォも知らないってことは、初めての検証なのかな?」
エンがどこからか、もう一つ『鎖式』を取り出し、魔力を注いでいく。
「「「「「「「………」」」」」」」
変化の意味が分からず、エンに聞いてみる。いつの間にか、全員が集まってエンの持つ鎖式を見つめている。
エンのもつ鎖は水晶を包み込むように、鎖が包まって丸くなり、鎖ごと真っ黒に変色した黒き炎となってゆらゆらと燃えていた。
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