43話.閑話:休憩中3
誤字脱字報告、並びに★評価ありがとうございます。
短めですが、切りが良いので投稿します。。。
43話.閑話:休憩中3
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「しかし、監修にも時間が掛かるのが現実です。その間、我が神皇国にに住まう大勢の信徒が脅威に晒されてしまいます。そうなっては“世界の愛し子”たる賢獣様方も本意ではないでしょう。
ここはひとつ是非、エン様共々我がハーベスト神皇国にて滞在して頂けましたらどうでしょう?」
どこをどうなったら、そういう発想が出てくるのかな?
「しゅるる(厚顔無恥)」
エビンも、流石に通訳しなくても意味が通じたらしい。
「…あー、そもそもの原因が分かってて、それを言うのか?」
「確かに、我が国の教皇をはじめ、一部の信徒が行った愚かな行為は理解しておりますが、その他のほとんどの信徒は無関係なのです。敬虔な無実の信徒たちが何故、魔獣の脅威に晒され命を落とさねばならないのでしょう?
罪を犯してもいない、敬虔な信徒たちをお見捨てになるのですか?」
典型的な、罪の擦り付け。論理のすり替えじゃん。エンも呆れた顔して枢機卿を見ていたが、さも当然とした顔で言われちゃったら、コウキの言った「厚顔無恥」って言葉がしっくり来たようで。
「確かに、賢獣教の信徒たちの大半は責任がないのかも知れん。」
「そうでしょう!ですから……」
「しかし!国としての責任は?此度の罪を犯した教皇を選出したのはオヌシら、枢機卿たちであろう?
個人の責任として此度の件を収拾させるつもりか?申し訳なかったと辞任して済まされるとでも思っておるのか?
何事にも権利・義務・責任があるであろう?国としての方針、政策のツケは「そこに住まう、信徒全員の罪」として被るのは当然だ。
国を牽引する立場の者達の失策、犯した罪は、個人の失策、罪では済まされないのだ。例え、国が滅びようとも自業自得だ。」
「そ、それでは罪のない信徒たちは…。」
「脅威に晒されながらも、その場に残るか、移住するかになるだろうな。」
キツイけど、これが現実だよね。手の届かないところまで守ろうとしても届かないんだから、無理なんだよ。手の届く範囲で国を守れ。
国土が狭まったとしても、流民が溢れ出たとしても、自業自得なんだよ。今更なんだよね。
「…それでは神皇国の信徒たちに何と言ったら良いのですか!」
「しゅるる(身から出た錆び)」
そして エビンがとどめのひと言。
「体裁を気にする余裕あるのか?お前たちは“世界の愛し子”を穢した大罪人なんだよ。いい加減、理解しろ。」
エルマが面会の核心にようやく触れた。
「エン様たちを取り込むことで失態を無くそうとしたのかも知れませんが、それが叶わないとなった今、世界会議後の賢獣祭をどう乗り切るかを相談すべきではないのですか?
本当は分かっているんですよね?賢獣様の加護も無くなったハーベストが賢獣祭を取り仕切るなんて、王国に集まった信徒さんたち、許してくなさそうですし。」
「ホーーーゥホー?(下手したら暴動になるんじゃなかろうか?)」
そう、これが計画の一番の肝。賢獣祭をどうするか?である。暴動などエーバー王国で起こったら、目も当てられない。とばっちりどころの騒ぎでは済まされないのだから。まずはハーベストがどう対処するつもりなのか確認しないとね。まあ聞くのはエンさんだけど。
「ハーベスト神皇国として、賢獣祭をどのように対処されるつもりか?」
「…それをご相談したく伺いました。」
「呆れたわ。何の策も無しに丸投げってこと?」
「流石に…為政者としても、それはダメなんじゃないか?」
「ですからエン様共々、我がハーベストにと…」
流石にエーバー王国で暴動が起きる可能性が高いのに何の策も無いとなると、エビンも黙ってはいられない。
「それは策ではない!只の他力本願であろう!」
「……その通りでございます。申し訳ありません。」
「ホーーホーーゥホーーホー(謝って済むならば、楽で良いのぅ。頭下げるだけで解決するのなら。)」
「ギルド本部にも賢獣教の信徒はいます。信徒でなくても“世界の愛し子”たる賢獣様を敬愛の念を抱いている者ばかりです。その者たちに説明するのはあなた達の義務であり責任でもあります。それをエン様たち賢獣様に丸投げしようという心根が許せません。
それにあなた達は、暴動さえ起きなければ良いのですか?それとも、…それ以上を望んでいるのですか?」
エルマさん、キツいツッコみだね。選択肢をじわじわ狭めていく手法は参考になる。
「そ、それは…」
ハーベストの枢機卿たち。ここは重大な局面だよ?一歩も間違えられないから言葉選びは慎重にね。
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