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準備万端で楽々異世界生活(仮)  作者: メイシン
第1章 世界会議編
40/93

40話.世界会議6

イチゴ大福は一口で食べちゃう派?


40話.世界会議6



*****~*****~*****~*****



 王国の国王、パウルルトは静かに発言する。


「此度の世界会議、とは言っても予想外のことが重なり合って、2ヶ国が発言権も無くなった…。

 これでは会議にならん。何度もで申し訳ないが再度、休憩に入ろう。ちなみにハーベスト神皇国とホランド公国はこの後、どうされる?参加されても意味はあまり無いと思うのだが?」


「意味が無いと云うより…、会議後の締結、賢獣様もいないのにお披露目に参加されるのは、両国にとっても避けたいのでは?」


「…………」


 両国とも恥辱に塗れた顔で、睨みつけるしか出来ない。大国の条件が賢獣が居ることなのだから。10大国から8大国となってしまった現状、見限られた賢獣様に戻ってきてもらうか、隣国に助けを求めるか、自前で賢獣の卵を探し出し、顕現させるか…、いづれかしか、今の国を維持できる方法はない。

 自国で魔獣の脅威に立ち向かえるだけの軍力を持って立ち向かうか、もしくは縮小させ小国として国を維持するならば話は別だが。


 特に賢獣教の総本山があるハーベスト神皇国にとって、致命的だ。象徴たる賢獣に見限られたのだから。

 教皇がどれだけ力を持っていようと、辞任は免れない。上層部も只では済まないだろう。そして(あるじ)も。なまじ信仰心があるだけに、始末に負えないのではなかろうか。


「それよりも…」エンがグリンバ獣王国の賢獣と獣王に向かって、少々控えめに、しかしはっきりとした口調で


「クマゴンを湯あみさせよ。賢獣が汚れでくすんでいては(・・・・・・・)示しががつかん。一体どうしたら賢獣が湯あみもしないのが気にならんのか?」


「え?クマゴンって、ただ風呂に入ってないから汚いだけなの?」


 思わずアボは質問してしまった。


「ホーーホーーーゥゥホーー(毎回の事じゃが、どうせ魔獣狩りした帰りに、そのまま来たのであろう。)」


 グリンバ獣王国の賢獣は穢れでくすんだ色をしているのではなく、まさかの風呂に入ってない為の汚れであった。


「ただの脳筋ってパターンか?」






 冒険者ギルド専用の控室へ戻ると、エンに続いてフーヴォ、コウキ、シャーヤも入室してくる。侍女が急いで皆の飲み物を聞き(賢獣たちはエンが通訳して)紅茶などを一同に配膳する。


「…コウキ、シャーヤは、まぁ分からんでもないんだけど……。フーヴォは何故ここにいるの?」


「ホーーホーーーゥ(つれないのぅアボ殿と我との仲ではないか)」


「いやいや、どんな仲やねん。」


「慣れない関西弁ツッコミはイタいですよ?」


「イタいゆーな!」


《《《《関西弁????》》》》


(エン!不用意に向こうの情報を出さないでくれる?)


「失礼いたしました。」


「まあいいや。とりあえず何か食う?」


 といってイチゴ大福を人数分出す。


「ホーーー!(待っておった!)」


「ブルル?(これは?)」


「シュルル!(甘い香りがするの!)」


 一瞬でそれぞれの口の中へ消えた。


「もう少し味わって食べなよ。」


初めてのイチゴ大福に恍惚の表情で咀嚼している姿を見ながら「しょーがないなぁ」と言いつつも、もう1個づつ出してあげるアボ。


「「みゃみゃみゃー!(わたしたちもたべたーい!)」」


 どうやらヤンとランも御所望のようだ。えんとアボが纏っているマントの部分に変化(纒衣)していたヤンとランが元の姿に戻ってテーブルの上に降り立った。


 シャーヤとコウキは動きが止まった。コウキは喉を詰まらしたようだ。フーヴォが背中を叩き、介抱している。


「ブルルルルルル?(エン様以外にも新たな賢獣が?)」


「フーヴォ以外は初めましてだな。黒の毛並みがヤンで、白い毛並みがランだよ。」


「「みゃみゃみゅみょー(よろしくねー)」」


「シュルルルシュルルル(纒衣をしてたから感知出来なかった?)」


「ホ、ホーーーゥ。ホーーーー(3体とも、元はアボ殿の魔力から顕現しておるでの。纒衣を使われたら感知は出来んじゃろ)」


 フーヴォは孫を見るかのように、イチゴ大福を頬張っているヤンとランを見つめている。階位はヤンとランの方が上なんだが。

 長年顕現している為、精神が老成してしまっているのか、まるで爺ちゃんみたいである。



「グランドマスター?一応、計画通り(・・・・)シャーヤとコウキを引き戻せた(・・・・・)し、過激派を抑え込むことも結果的には成功したけど。この後は?」


「この後って言われると判断が難しいんだが毎年、過激派が世界会議を引っ掻き回して、そのツケを冒険者ギルドに押し付けてたからな。

 その中心、求心力のあったハーベストとホランドが退いちまったから、あとはすんなり進むと思う。

 むしろ、閉会の際に、国民に挨拶する時が予測が着かないんだ。」


「?」


「新たな賢獣様のお披露目になるからだよ。」


「なるほど。。。まぁヤンとランはお披露目しないけど、エンについては仕方がないよなぁ」


「しかも今回は、その後の賢獣祭の開会の儀に、ハーベスト神皇国がどんな体裁で行うつもりなのか。。。」


 確かに開催を宣言するハーベスト神皇国が自業自得とはいえ、自国の象徴であり、信仰の象徴でもある賢獣に見限られたなんて、俺が教皇だったら速攻で逃げ出す自信がある。


面白がってはいけないのかも知れないが、楽しみと思う自分もいるのが、性格の捻くれ具合が極まってるなーと思うアボだった。







まさかのクマゴンお風呂に入ってない説(笑)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白くて一気に読んじゃいました [一言] 筆不精なのであまり感想は書けないと思いますがが応援してます
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