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準備万端で楽々異世界生活(仮)  作者: メイシン
第1章 世界会議編
23/93

23話.閑話 暗躍する者達3

どこにでも邪魔というより、足を引っ張る人っていますよね。。




23話.閑話 暗躍する者達3



*****~*****~*****~*****



Side:冒険者ギルド



「エルマさん!」


 慌てて入室してきたギルド職員は足早に、世界会議の準備に忙しく奔走していたエルマに近づき、耳元で報告をする。


「……グランドマスターには?」


「いえ、まだです。」


「グランドマスターには、私から伝えておきます。」


「分かりました。」


「この件、他には誰が知ってる?」


「赴任先のギルド及び連絡を受けた本部の受付のみです。」


「箝口令を敷いてください。対応は、連絡を受けた受付に赴任先のギルドに連絡させて。

 この件については情報を最小限に。捜索の段取りは伯爵領ギルド所属Aランクの役外相談役、ガースがこの王都に滞在しています。すぐに連絡を取って事に当たらせてください。」


「承知いたしました。」




*****~*****~*****~*****




「失礼します、エルマです。」


 コンコンコン、っと扉を叩いたあと、返事を待つ。確かこの時間、来客の予定が入っているはずだ。


「……入れ。」


 扉を開け、グランドマスターの執務室に一礼して入ると、そこには身形の良い恰好をした者が3人とグランドマスターがソファに対面するように座っている。


「失礼いたします。」


 手元の木版で隠すようにグランドマスターの耳元で件の話を耳打ちする。

 一瞬の張りつめた緊張が、事の重大さを物語っているのだろう。相対する者も、その只ならぬ気配に、何かが起こったか察したようだ。まぁ、耳打ちした際に相対する者たちに殺気じみた一瞥を送ったからなのだが。


「すまんの。ちと急用が出来た。今日はこの辺で宜しいかな?」


「急用とは?まだ話始めたばかりですぞ。」


「内部事項に関することですので内容をお話しすることは出来ませんな。」


「王族との会談よりも重要だと言うおつもりか?」


「耳が遠いのか?急用だと言っただろう?意味も分からんのであれば耳だけでなく頭も医者に見てもらえ。」


「なんだと!」


 王族との会談よりも重要な案件と何故に分からん?王族付きの従者としては、話の本題にも入っていないのに追い出されては、面目も立たんのは理解出来るが、察しろよ。せめてこの案件が王族絡みかも知れんと確認するくらいの頭を持てと言いたい。

 目の前にいる第2王子はちゃんと一瞥した際に理解してるぞ?部下が使えないのはどこも同じだが、もう少し人材を選ぶか育てろ。


「まあ待て。こちらは賢獣様の件でお聞きしたいことがあっただけだ。そこまで重要な案件ではない。しかし先ほどのグランドマスターの態度は、王国に関係のある急用なのか?

 王族に対して、殺気にも似た威圧をされては下手に勘ぐってしまうよ。それぐらいは答えてもらっても良いだろ?」


「…うちの者が一人消息不明になった。」


「そのことが王国(うち)と関係があるとでもいうのか?!」


 流石に話が進まないと判断したのか、第2王子が遮る。


「そうじゃないだろ。その者の立場か、関わっていた案件に支障が来たす可能性、近々の問題としては世界会議に関するキーマンが消息不明になったってとこかな?」


わずかな間。静かな攻防だが、グランドマスターは黙っていても仕方がないと、己の考えを言う。


「そのどれもだ。あまりにもタイミングが良すぎた。世界会議に関する重要な問題を抱えた人間が消息を絶った。そこに図ったかのように王国の第2王子の面会。勘ぐっても仕方がないだろう。」


「もしや賢獣様に関わる人物か?やはりわたりび…」


 流石に考え無しにこちらの思惑をこれ以上喋られては困る。


「いい加減黙れ!使えんだけならともかく、邪魔をするのなら退出しろ!」


「お、王子!」


「失礼した。その件に関しては我も王国も一切関わってはいない。それだけは信じてくれ。」


「その言葉を信じるには、部下の失言が問題だったな。今、渡り人(・・・)と言ったか?来訪者の話が何故、今出てくる?」


「隠しても仕方あるまい。先のビスコッティなるフーヴォ様の恩恵。我らでも意思疎通が難しい賢獣様に、恩恵を下賜されたのが王族ではなく、ギルドに対してであった。意思疎通を図れる者が現れたと考えるのが普通であろう?

 賢獣様と意思疎通を図れる魔法も開発されたとは聞かぬ。考えられるとすれば、彼の国の渡り人(・・・)。主を失ったブラーメ王国の賢獣様と再契約された稀有の人物、サカキバラ様と同様かと思ったのだ。」


「……なるほど。嘘ではないようだな。こちらも協力が欲しいが、今は話せる内容が限られている、というより話せないが正しいか。

 ちと、この件は嫌な予感もするのでな。誓約の問題もある。出来ればフーヴォ様にお伺いを立てたいのだが、可能か?」


「誓約?……、そういうことか。なれば一度王城に戻らねばならん。一緒に来るか?」


「こちらでも内容を精査して、それから向かう。ご足労掛けるがフーヴォ様も交えて話がしたい。」


「分かった。フーヴォ様も関わる案件であれば最優先事項だ。」


「取り越し苦労であるのならば良いのだが。。。どうも嫌な予感がする。」




 グランドマスターのつぶやきが、世界会議に関わる者たちの今後を占うかの様に室内に溶けて行った。








Q:ギーホはどうなった??

A:壊れましたが、一応(・・)生きています。



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