imagine inferno -バルトリーニ黒博物館より-
世の中には伝染歌というものがある。
聴くと歌い手の意思に染められる、それが伝染歌という言われだ。
ここに一枚のレコードがある。
レーベルにはジョン・レノンの「imagine」の名が刻まれている。
確かにこの曲自体も、ある意味伝染歌と見なしてもいい、いい名曲だとは思う。
しかし、中身は全く真逆だ。
70年代、悪魔崇拝の結社に出入りしていたレコード技術ケニー・アンダーソンが、オリジナルのレコードの低音域にダンテの「神曲」の一節を埋め込み、各地のレコード屋にレコードをすり替えた通称「imagine inferno」は聴くものにもれなく地獄を想像させる最悪の伝染歌となってしまった。
噂ではジョン・レノンを殺したマーク・チャプリンも、これを聴いて平和を語るはずのジョンレノンに失望したから犯行したとか。
裏社会ではこの逸話有名な話だが、CIAがこの件を必死に隠しているらしい。
なぜ、今こんな話をしたか、って?
最近、「imagine inferno」以上の伝染歌がこの国に広がっているという話を聞いたからさ。
埋め込まれた歌の名は、この場では言えない。
なぜなら、歌の名を知るだけでも聞いたオーディエンスを絶望に叩き落とす本物の”タブーコード”だからだ。
不快な感情を掻き立てるタブーコードの音列は次第に聴くものを堕落させ、不信を募らせる。
不信は不毛な争いを生み、ついには国も滅ぶ、どっかの作家は虐殺器官とか言っていたっけ。
問題は、その音列がコンビニのラジオから当たり前のように流れている件だ。
一般的に市販されているCDやmp3の音源はある領域を超えた音は収録されないようになっている。
デジタル音源の編集上、一般人が音として認識されない領域は記録ができないといわれている。
ところが、コンビニのラジオの多くは有線であり、有線はCD以上の音域を出力できる。
そのため、レコード並みの音を再現できるのだよ。
そして、その有線ラジオに伝染歌を流したら…




