L―8
「鎌鼬いるか」
私は戸を開くなりそう言った
しかし目の前にいたのは
「あらあら、どうしたの」
昨日の胡散臭い占い師がいた
「また、あうとはね」
「あらあら、昨日の言ったでしょ鎌鼬で会うって
私は不外多在 愛菜よろしく」
私は握手をした
「そうそう、昨日はゾンビが居たから話せなかったけど
ゾンビを消したいなら生前の記憶を思い出させればいいよ」
「どういう、ことです?」
「おやおや、わからないかい?ゾンビは光に弱い
あのゾンビにとっては生前の記憶が光なのさ
記憶が戻れば崩壊を始めるだろうよ、60 年たてば勝手に崩壊するけど」
ゾンビが光に弱い
そんな話は聞いたことない
私が知ってるゾンビは火によわかった
「さてさて、情報は教えた 情報料をいただこうか」
「鈴ちゃんをからかうのはやめるのじゃ」
奥から鎌鼬がでてきた
「おやおや、ごめんね知りたい情報を先取りする癖がね
さすがに勝手に喋った情報に金はいらないさ 私はこいで」
最後かんだ?それとも
「鈴ちゃん おいで」
私は両手を広げてる鎌鼬の横を通り抜け
ちゃぶ台のある部屋にいった
鎌鼬もあとから肩を落として入ってきた
「ゾンビがここにこなかった?」
「ゾンビかわからないけど壺を持ってきた人はおったの」
やはりここにゾンビは来ていたようだ
「鈴さん…にこんな危険な物渡さないでくださいじゃとよ」
「それを持ってたら貧血になったんだけど」
「あ、説明し忘れてた こいつは血を飲むんじゃよ」
確かに危険だ死神とは言え病気にならない以外はただの人だ
死神が死んだ神になったら笑えない
「血を飲むってことは使ってる間はってことか?」
「そうじゃ、血を飲むのは使う時
最初はかなり飲むんじゃ」
簡潔にいうと使用料として献血をされなきゃいけないのか
いや輸血か?そして昨日はそれで貧血か
「ところで今回は恋占いか?」
「ふにゃ! なんのことかのかの」
「語尾が1つ増えたよ なるほど 300 年生きてる
鎌鼬に新しい恋が、相手は店の常連かな」
鎌鼬はちゃぶ台に顔を言葉をふせてしまった
占い師の最後に言ったのは私は恋で
呼ばれたって意味であたっていたようだ
まて、壺を取り戻して安心していたけどゾンビを探していたんだ
「その壺をおいて何処に行ったかわかる?」
「わからないよ 店の外でてないから」
よほど動揺したのか
自分のキャラを忘れてる
「鎌鼬、まあ頑張れや」
「あなたに言われたくない」
私は壺を受け取り店を出ようとした
後ろからキャラを取り戻した鎌鼬が
いつものように古風よりの口調で言った
「鈴ちゃん 猫にもなれば何だっけ?」
「猫にもなれば虎にもなるって言いたいのか?」
「そうそう猫にもなれば虎にもなる
いや、鈴ちゃんの場合は虎の衣を借りた猫かな」
その意味を考えているとスマホに着信があった
それは、私の家に友達が来ているというメールであった