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別名、キューピッドの矢

「とりあえず、私は学校に行かなきゃ」モモンガは女子高校生なのだ。

「え? 学校に行くの? 私もついて行くよ」美少年エロスはそう言った。

「あんた、本当に他の人には見えないのでしょうね?」

「もちろん、私は男性神エロスだから」

 とりあえずモモンガは着替えようとする。

「ちょっとだけ部屋から出てよ?」

「いや、見ておくよ?」

「この変態!」

 モモンガはエロスにパンチをおみまいした。


 そして、二人は通学路に到着した。

 男性神エロスは他の人には見えないようだ。

 モモンガはさっきの話を思い出す。エロスは別名、キューピッドと。つまり、キューピッドの矢は他の誰かに当たったのだと。

 モモンガとエロスは通学路を歩く。

 いつもと変わらない朝だった。

「モモンガ、待って、何かの視線を感じるよ?」

「え?」

 二人は足を止める。

 しかし、美少年エロスにはわかることでも、モモンガにはわからなかった。

 モモンガが振り向いた時だった。


続く

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