4/9
別名、キューピッドの矢
「とりあえず、私は学校に行かなきゃ」モモンガは女子高校生なのだ。
「え? 学校に行くの? 私もついて行くよ」美少年エロスはそう言った。
「あんた、本当に他の人には見えないのでしょうね?」
「もちろん、私は男性神エロスだから」
とりあえずモモンガは着替えようとする。
「ちょっとだけ部屋から出てよ?」
「いや、見ておくよ?」
「この変態!」
モモンガはエロスにパンチをおみまいした。
そして、二人は通学路に到着した。
男性神エロスは他の人には見えないようだ。
モモンガはさっきの話を思い出す。エロスは別名、キューピッドと。つまり、キューピッドの矢は他の誰かに当たったのだと。
モモンガとエロスは通学路を歩く。
いつもと変わらない朝だった。
「モモンガ、待って、何かの視線を感じるよ?」
「え?」
二人は足を止める。
しかし、美少年エロスにはわかることでも、モモンガにはわからなかった。
モモンガが振り向いた時だった。
続く