3/9
そして、朝
モモンガは目を覚ました。
布団に潜り込んでいる男性神エロスで美少年。
すやすやと眠っているエロス。
モモンガはこう叫んだ。
「イヤアアアアアアアアアアアア!」
エロスは目を覚ました。
「おはよう!」
「おはようじゃないわよ! この変態!」
女子モモンガは怒っている。
「まさか、一緒に寝たっていうの?!」
「一緒に寝たよ? おはよう!」
「イヤアアアアアアアアアアアア!」
モモンガは泣き出した。
「どうして泣くの?」
「なんで私がこんな変態美少年と……!」
エロスは少し考えてみる。
「あれ、エロスの矢は誰に当たったのだろう?」
「何よ……? エロスの矢って?」
「あれ、知らないの? 私は別名、キューピッドだ」
そう、男性神エロスは別名、キューピッドと呼ばれるのだ。
「え、ということは、あなたはキューピッドの矢を……?」
「うん、そうだよ? あれ、エロスの矢は誰に当たったのだろう?」
モモンガはジーっとこの美少年を見つめる。
この美少年がキューピッドですって? そうモモンガは思っている。
続く