その男性神エロスは美少年!?
モモンガは状況がわからなかった。
無理もない。
突然の女子の部屋に半裸の美少年が立っているのだから。
モモンガは女の子、目の前にいるのはどう考えても変態にしか見えない。いくら美少年であろうとも、半裸は半裸である。
「とりあえず、出ていってよ?」
「え、君が私を呼んだのに、それはおかしくないか?」
女子モモンガは頭を抱える。
どうしてこうなった、と。
ちょっとだけ思い出す。
そう言えば、男性神エロスが美少年だったらいいなぁ、とモモンガは妄想した。しかし、まさか本当に男性神エロスが美少年の姿をしてやって来るとは思いもしない。
どう考えても、目の前にいるのは半裸の変態美少年である。
「とりあえず、私は君と一緒に寝る」エロスはそう言って布団に潜り込もうとする。
「ちょっと待って! この変態! 出ていって!」モモンガは抵抗している。
その時だった。モモンガのお父さんがやって来てこう言った。
「何をひとりで騒いでいるのだ? もう寝なさい」
「え?」モモンガはお父さんの言葉を疑った。
「ほら、私は君以外には見えない。私は男性神エロスだからさ」なぜか、モモンガのとなりにいるこの美少年はニコニコしている。
バタン。ドアを閉めたお父さん。
モモンガは気を失った。
続く