納豆チート能力
「2名で座敷でお願いします。」
「私は日本酒でこちらの彼にはコーラをお願いします。後茨城ラーメンとすたみならーめんを半ラーメンで2つずつください。」
居酒屋なのにラーメンがあることの違和感がすごい。
お酒が飲めるラーメン屋は聞いたことあるけど居酒屋にラーメンってかなり違和感あるな。
「水戸さん飲み物来ましたよ。どうぞ。さてとラーメン来るまでの間に納豆のチート能力について話をしますね。とりあえず納豆をイメージしてみてください。そうすれば発動しますから。」
納豆をイメージ?よくわからない。とりあえず普段食べてる納豆をイメージしてみるか。小粒でたまご醤油で……。
「イメージできたら手をとりあえずこの机にかざしてください。」
俺は納豆をイメージしながら机に手をかざす。すると一瞬カメラのフラッシュみたいに目の前が光った。
「これがあなたの能力です。水戸さん。」
机の上にいつも食べている納豆のパックが出現していた。
「とりあえずその納豆片付けますね。ここ居酒屋なのでお店の人に見られたら良くないですし。」
「そうですね。これが納豆チート能力なんですか?
チートって言うくらいだからもっとすごいものかと思いました。」
「いいえ、。この能力はすごいですよ。あなたがイメージできる納豆は全て作れますし、いくらでもどんな量でも作ることできますから。」
そう言われればすごい能力だ。たしかに納豆に関してはチート能力だ。でも……。
「もっとこう日本一美味しい納豆が作れるとかそう言うチート能力だと思ってました。それか相手を納豆好きにするみたいな。納豆広める時に便利なチート能力
が欲しかったです。」
俺が納豆を広めるならそう言う能力の方が欲しかった。この能力は便利だがチートではない気がする。俺がイメージできる納豆は美味しいがあくまでスーパーとかで売っているものしかイメージできない。ブランド品や一級品はイメージできない。それにこの能力では納豆を知らない人に納豆を食べさせるのはかなり大変だろう。
俺が納豆について考えている間にラーメンが来ていたらしい。
「水戸さんラーメン来たので能力の説明はこれで終わりにしますね。ラーメン食べたら次は茨城とラーメンについての説明をしますね。」
俺の目の前にはラーメンとすたみなラーメンのハーフサイズが並んでいた。
「食べ終わったら水戸さんもある程度茨城がラーメンがここまで有名になった理由がわかると思いますから。」
ラーメンは魚介系で美味しいし、すたみなラーメンは俺はあまり好きではない。野菜多いしかぼちゃ入ってるとか正直ラーメンと同時に食べる食材じゃない。しかし居酒屋ですたみなラーメンを食べているというのは何か新鮮な気がする。
なんとなく茨城がラーメンに力を入れる理由がわかった気がする。海が近いから魚介が美味しいからか。
「それもありますが、違います。あとすたみなラーメンをディスりましたね。次は茨城でラーメンが有名になった理由と、すたみなラーメンの魅力も伝える必要がありそうですね。」
考えていたことを読まれた。そしてすたみなラーメンについての話まで増えた。すたみなラーメンについてはあまり興味ないな。一応地元だから知ってるし。
「すたみなラーメンの魅力の話は次すごい話しますね。水戸さんがすたみなラーメンのかぼちゃの良さがわかるようにたくさん話すことにします。」