池畔の黎明
陽が昇り、まだ冷たい色彩が降る
空、土、水
果ては頬を撫でる風にさえ
水面を揺らし、可能な限りの光を飲み
私に安息をもたらしてくれる
空が映る
草が映る
土が映る
わずかな陽の光も逃すまいと
それは希望である
それは新たな生命である
それは世界の姿である
そう言い聞かせてくるように
しかし
水の底には届かない
水の中は暗いままだ
それはモノクロと冷淡の世界
目には映らない
誰の気にもとまらない
水の世界の闇の中では、きっと私は生きられない
本当の意味での、冷たい孤独死だ
大いなる正午がやってくる
そのとき、水の中にはどれほどの色が降るのだろう
「今私が見ているような鮮やかな世界ですか?」
やわらかな泥と穏やかな水が私の視界を遮るというのに
私の鼻と口を詰まらせるというのに
私にようやく、安楽を与えるというのに