出会い・・・神埼side
はじめの方はタイトルとは少し遠いです。
文章力なく読みにくいかもしれませんがよろしくお願いします。
何の変哲もない日常からいきなり地獄に叩き落されたようだ。
その言葉は今の状況にかなり近い、だがひとつ違うところがある。
言い表すなら地獄に咲いた一輪の花。
今、目の前にいるのは(目の前の)地獄をつくり花のように綺麗な人だ。
目の前で人が殺されているのに私が口に出した言葉は。
「綺麗だ。」・・・
目の前の人は目を大きく見開き少し驚いたような顔をしている。
自分でもおかしなことを言っていることはよくわかる、目の前で人が殺されているのにそんなことを言うなんてとても不謹慎だ。だけど、私は目の前にいる人のほうを見て少し笑顔だった。
殺される恐怖なんてなかった、ただ目の前の彼に見とれていたんだ。
「怖くないのか?..」
彼は不思議そうに、でも少し面白ろうに私に聞いてきた。
「怖くないです」
私は本当のことを言った。
「そうか」
そう言って彼は手に持っているサバイバルナイフをしまってトランシーバーのようなものを取り出しそれを私の首に当ててスイッチを押した・・・そこで私の記憶は途切れた・・・・・
――――――――目が覚めるといつもとは違う天井
「おはようございます神崎さん」
ナース服を着た女の人が言った
「おはようございます」
私は少し不満げに挨拶を返した
「大丈夫ですか?」
きっと顔に出ていたのだろうナースさんが少し心配そうに言った
「大丈夫ですよ」
でも疑問はある、怪我は特にないし体の一部がなくなっているわけでもない。
でも、なぜか寂しい。
理由はわからないが今ものすごく会いたい人がいるような気がする。
でもなぜ私は病院と思われる場所で寝ているのだろうか?そんな疑問が頭をよぎった。
すると水がこぼれるように色々思い出した。
目の前で人が死に、目の前の彼に一目惚れして、少しだけ話した。
もっと思い出しているのだがうまく言い表せない。
だが確かめることができることもある。
「ここは病院ですか?」
まず必要な情報を手に入れる。
せっかく思い出したんだ、聞けることは聞いておこう。
「ええ、ここは都内のT大学病院よ」
なるほどT大学か、家近いな。
そして次の質問
「私が寝ている時に誰かきましたか?」
母が来ているのなら連絡せずにすむ。
「あなたの保護者様と黒いスーツを着た男の人が来たわ、もしかして彼氏?」
「私彼氏なんていませんよ。その男の人何か言ってましたか?」
「起きたら謝っていてくれ。って言って帰ってたわ」
うーん、誰だろう。
もしかしてこの前の彼かな?
...このまえ??
「あの今日って何月何日ですか?」
「今日は10月22日よ」
私が覚えてる1番新しい日にちは10月19日という事は私は3日間気を失っていたのか。
だから、さっきから腹の虫がないているのか。
そういえばお母さんに連絡してないな、でも3日も寝てきりの娘をほっぽって何処に行ったんだろ。
「あの、母に連絡したいんですけど私の荷物って何処にありますか?」
「ん?お母さんになら連絡しておいたわ、用意してすぐ来るそうよ」
「ありがとございます。」
安心したせいか少し眠たくなってきた。
時計を見ると朝の6時だ。
少し寝ようそう思い私は意識を手放した。