魔法手帖百四十頁 情報屋と、郷愁
人の噂も七十五日。
これは人前で恥ずかしい失態を晒して、娯楽に飢えた人々の恰好のネタになっても、二ヶ月ちょっと我慢すれば噂も落ち着くよ、だから負けるな!!という、非常に前向きでありがたい先人からの教えだ。
赤の他人である学校の先生を、うっかり『お母さん』とか呼んでしまったネタも、クラス内で拡散するのは早かったが、皆の記憶から忘れ去られるまで二ヶ月もいらなかった。
さて、これらの噂も七十五日で終息できるのかしら。
「聖国は、豊作なのに不作と嘘をついて、他国から援助金を巻き上げていたんだってな。」
「しかも不作の原因を王国のせいにしていたらしい。」
「実はその金を軍資金にして我が国に戦争を仕掛けようとした、なんて話もあるぞ。」
…噂の内容のレベルが違いすぎる。
これを速やかに終息させるのは無理なんじゃないだろうか。
聖国の不作騒動の顛末は情報操作の一環で、噂話として流され、王国から他国へと広がっていった。
結果、王国を取り巻く状況は徐々に改善している。他国の民から白い目で見られていた王国は被害者となり、聖国は一転、責任を追求される立場となった。こういう情報は鮮度とスピードが命だからと、先に帰した文官の皆様へ速やかに各国へ伝えるよう指示した師匠はさすがですね。
なんでも聖国の上層部がソルの状況を知った時には、すでに王国側が情報を拡散した後だったそうだ。
物事が悪い方ばかりへ転がる時は、きっとこんな感じなんだろうな。
…とはいえ、全く同情はしないけど。
今まで散々貶められたのだ。
かわいそうなんて思いませんよ。
私に聖女のような寛大さと優しさを期待しないでください。
あとはこれらの噂が他国で王国に不利な内容へと変化しなければ放置でいいな。
そう整理して、噂話から必要な情報を得つつ食材を物色する。
素晴らしい。
鈍く光沢を放つ、かぼちゃの表皮の美しさ。
黒天使が生み出した、まがい物の作物とは明らかに見た目が違う。
うん、この国の作物は間違いなく健全だ。
おかげさまで給料日後の財布の紐が緩みっぱなしですよ。
さすがサルト=バルトニア王国の食糧庫とも呼ばれる第二領パルテナの"西市場"。
収穫の最盛期を迎え、いつにも増して大盛況ですね!!
戦になるかもしれないという警戒感により醸し出されていたどんよりとした空気は晴れて他国からの往来も増え、市場は以前と同じ活気を取り戻していた。
やはり売り手の気持ちが買い手にも伝わるのでしょうね。
皆さん、どこか安心したような表情を浮かべている。
聖国から無事に帰還して一週間。
その間、お仕事をしたり、合間にディノさん達と情報交換したり、狩りに行ったりと、思いの外、普通に過ごしていた。てっきり聖国側から何かしらの報復があるだろうと予想していたのだが、それも今のところはない。ついに大規模な攻撃用の魔紋様の出番かと、いたるところに仕掛けを施しておいたのだが披露する場面はこなかった。
思わぬ誰かが被害に巻き込まれないうちに回収するか。
例えば大精霊様達の眷属が引っかかり、うっかり発動でもしたら色んな方面に申し訳なさすぎる。
主にクゥとか、…クゥとかね。
土の大精霊様、見えないところでこっそり彼らを溺愛してたものな。
終始撫で回されて、クゥが少し迷惑そうだと思ったことは秘密だ。
などと思い出しながら、店頭に並ぶ彩り豊かな作物の数々を物色する。
今年、パルテナは近年稀にみる豊作となったそうだ。
私がお休みを利用して食材の買い出しをしているのはオリビアの店が今、大忙しだから。
オリビアさんは今季の新作の魔道具を数量限定で発売するために奔走中。サリィちゃんやリィナちゃんの紡ぐ魔紋布も主にドレスや装飾品に使われるため、注文が途切れず作業部屋に籠りっぱなしだ。お店と契約している他の魔法紡ぎの職人さん達も魔道具の発売に合わせて新作を紡ぐことになっている。
それもこれも、王都で行われる収穫祭と時期が重なり余計に慌ただしいせいだ。
今日は仕事が終わったあと、サナに会いに行く。
今回のヨドルの森での働きを見て、正式に研究員として研究所の魔道具を扱う部署に配属されたらしい。
なんとめでたい!!
そんなわけで、今晩はお祝いのためにサナの家に泊まるのです。
今から心が浮き立ちますね!!
何を作ろうかと食材を眺めながら思案する。
やっぱりケーキは作りたいよね。
そう思い立ち、いくつか食材を購入したところで、後ろから声が掛かる。
「こんにちわ、エマさん。」
「あ、サミュエルさん。こんにちわ!!ちょうどよかった、お店に伺おうと思ってたんですよ。」
「入用な食材があったの?」
「小豆、…ええと小さな種みたいな穀物で、地方によっては主食にしていたり、乾燥させて保存食にしていたりします。色は臙脂なんですけど、もしかしたら違う色かもしれません。」
「あ~、もしかしたら在庫にあったかも。探して届けるよ。」
「いやいやいや、申し訳なさすぎるので近くだからこのまま一緒に伺いますよ。それにもう一つ、欲しいものがあるんです。」
「おや、なんだい?」
「"カーテンの奥にあるもの"を探しているのですよ。」
その瞬間。
サミュエルさんの笑みが深まる。
そして探るように僅かに目を細め、親しげだった口調がガラリと変わった。
「そう。それでどんなものを探しているの?」
「"蒼"が"花瓶"のために使います。」
「おやおや、珍しい!いいですよ、それならご期待にお応えしなくては。」
サミュエルさんは笑みを浮かべたまま誘うように私の腰に手を回す。
首元に巻き付く、シロがピクリと反応した。
僅かに体に触れ、トントンと軽く叩く。
大丈夫よ、ロイさんにいつぞやの対価として教えてもらった情報だもの。
導かれるままに、サミュエルさんの店へと向かう。
サミュエルさんは退屈しないようにと盛んに話しかけてくれるが、視線は醒めたままだ。
つまりこの態度は見せ掛けだ、ということ。
店員がお客さんに商品を勧めながら歩いているという風情で私を店の奥にあるテーブルへと誘った。
そして店と部屋を仕切るように掛けられた薄い布が閉じられる。
片側からは見えるが、反対側からは中が見えないような特別な織りをしている。
そして別の効果も付与された…たぶん、これは魔紋布だ。
テーブルに着くように促されると、サミュエルさんは一度布を開けて店へと戻る。
やがていくつかの袋を携えて戻ってきた。
再び閉じられる布。
ピン、という音がしたあと布の辺りから美しい音色が聞こえた。
風で揺れる度に何かの旋律を奏でるように布が擦れ合い、低く柔らかい音が繰り返される。
何の音楽だろうか。
懐かしいと感じさせるような、そんな不思議な旋律だ。
「波音を模したとされる特殊な楽器で奏でられた旋律だよ。
それを魔紋様に封じ、布に織り込んだ。」
波の音だったのか。
寄せては返すような旋律の繰り返し。
それがこんなにも優しい音楽を奏でるとは。
「…海は、好きなのかな?」
視線を向けると、サミュエルさんが笑みを浮かべている。
「そうですね。家族旅行に行った時に見たことがあります。」
波の音は家族との思い出に繋がる。
それは日常の慌ただしさに紛れて忘れていた感覚だった。
いつから家族との思い出を口にしなくなったのか。
彼らから薄情だと、そんなふうに思われてしまうだろうか。
アントリム帝国で波打つような壁の色を見た時、こんなことは思わなかったのに。
気遣うような、サミュエルさんの声が聞こえる。
「音を変えてみる?」
「そんなことも出来るんですか?」
「魔力を流して音を消して、別の音が封じられた箇所に魔力を流す。そうして操作ができるのです。」
そう言って端を掴んで魔力を流す。
すると今度は弦楽器を使用したと思われる、弾むような雰囲気の音楽が流れた。
布には、うっすらと柄が入っているように見えるが、あの箇所に音を封じている魔紋様が織り込まれているというらしい。
「この音楽も素敵ですね!!」
「歌劇で使われるものだよ。ではこちらにしておくね。」
ただ賑やかな音楽は情報が正しく聞き取れない恐れもある。
だから波の音に戻してもらうことにした。
落ち着いて話せるのは嬉しいことだが、癒やされ過ぎて目的を忘れてしまいそう。
「まずは貴女の求めていた穀物に近い食材ですが。」
サミュエルさんが携えてきた袋を開ける。
黒、白、ベージュに緑…。
「あっ、これに近いですね!!」
臙脂というよりは、朱色に近い色合い。
粒の大きさは大豆くらい、だろうか。
「ただこれだと、炊いたご飯がオレンジ色になっちゃうな。」
薄いオレンジ色のお赤飯。
…微妙だな。
それならケチャップライスにした方が美味しいかもしれない。
「どんな料理を作りたいの?」
「お赤飯と言って、お祝いの席で振る舞われるお料理なんです。ご飯に混ぜた穀物の皮の色を地の素材に移すのですよ。」
「なるほど、あの素材と一緒に使うのか。うーん、ただ雑穀は好みが分かれるからお祝いの席にはあまりお勧めしないよ?食感が良くないからと嫌う人や、身分によっては貧しさを象徴するとして、あえて口にしない人もいるし。」
その言葉にハッとする。
お祝い事にはお赤飯。
確かにこれは私のいた世界の文化だ。
それがこの世界の人々に快く受け入れられるとは限らない。
祝いたい気持ちが根底にあろうとも、所詮は自己満足だという事を遠回しに伝えられた、そんな気がした。
「そうですよね…。」
ならばケーキだけにするかな。
豪華にデコレーションすれば食卓も賑やかなものとなるだろう。
そう思い直した私の顔をサミュエルさんは覗き込んだ。
「厳しい言い方をしてごめんね。」
「いえ、教えてくださってありがとうございました!!」
「助言は必要かな?」
「何か素敵な案はあります?」
「お祝いしたい相手は、どこの国の出身だい?」
「…バルザック公国です。」
アントリム帝国、と言いそうな言葉をぐっと飲み込む。
身分証明書に記されたサナの出身国はバルザック公国だった。
「そう、それなら待ってて。」
サミュエルさんはそう言うと店ではなく、反対側の方…倉庫かな、そちらへ向かう。
帰ってきた時には再び袋を携えていた。
「バルザック公国の伝統的な食材だよ。」
パスタの一種だろう。
平たい麺はラザニアに使えそうだ。
「この皮に彼らは肉と濃厚なチーズを包んで揚げたものを好んで食べるよ。」
包み方に特徴があるそうだ。
それなら揚げ餃子に近いものなのかな。
ふと、気になって聞いてみる。
「ちなみにアントリム帝国で伝統的な食材はありますか?」
「あの国は実力主義だからね、移民も多いし、これというものはないけれど…。」
そう言いながら再び倉庫へと姿を消す。
戻ってきた時にはいくつかの袋を携えていた。
「あの国の人々、特に古くから住んでいる人は固く歯ごたえのある食材を好むんだ。」
そう言って乾燥させたパンのようなものを持ってくる。
砂糖漬けの果実を細かく切ったもののや砕いた木の実がこれでもかとばかりに入っていて、ほのかにアルコールの香りがした。よく見れば、それは華やかな香りのするパンのようなお菓子。
拳くらいのサイズで、花のような形をしているのが特徴だ。
「宴席や、お祝いの場で振る舞われる伝統的な焼き菓子だよ。」
レンズバークと呼ばれているらしい。
この菓子に白い粉砂糖をかけてから皿に盛り華やかな装飾を施す。
「装飾はどんなものを使うのですか?」
「男性なら権力を表す果実類を、女性なら食用の花なんかが人気があるね。」
花は市場の花屋さんで手に入る。
ならばこれしかありませんね!!
「ください!!この焼き菓子!!…と、こちらのパスタみたいな食材を。」
あとで何か調べられても不自然に思われないよう、両方とも購入する。
サナの設定ならパスタみたいな食材の方なのだけど、レンズバークは是非とも食卓に並べたい。
サミュエルさんは特段気にする様子も見せず両方の商品を買い物袋へと詰めてくれる。
そしてお代を支払ったところで、彼は私のもう一つの目的へと言及した。
「それで、"花瓶"はどんな"カーテンの奥にあるもの"が知りたい?」
花瓶は"友人"を象徴し、"カーテンの奥にあるもの"は秘密、つまり情報を意味する。
教えてはもらえなかったけど、言葉の意味から推察するに"蒼"はロイさんを意味するのだろう。
つまり私はあの時『ロイさんの友人(私)が情報を探している』、そう彼に伝えたのだ。
この符丁は証明書の代わりになるものだからとロイさんが教えてくれた。
サミュエルさんは椅子に浅く腰掛け、肘をつき、両手を重ねた上に顎を乗せ、私を静かに見つめる。
その視線が孕む意味を私は知っていた。
帝国でサナのお父さん、ハサン様が私へ向けたもの。
そして謁見の間で聖国の使節団の人から常に注がれていたもの。
"値踏み"だ。
人は問うことで、自身の価値を相手に知らしめる事もある。
彼らのような仕事では求められた内容で相手を見極めるという行為がつきものなのかもしれない。
情報屋。
彼は情報を仕入れ、対価に応じて情報を売る。
『奴は信頼できて有能だが気をつけろよ。積まれた対価によってはお前の情報を売ることもある。』
こっそりとロイさんが教えてくれた。
なんでも教えてくれるわけではない。
そして逆に問われたからと、なんでも答えてはいけない。
情報屋を利用するには利用される覚悟が必要だと。
「ロイトとゲルター、両組織の裏側について。そして五年前の騒動に巻き込まれたとされる、異世界から呼ばれた少女を最初に保護したロイトとゲルターは今どこにいるのかが、知りたいです。」
私の言葉にサミュエルさんの目が見開かれる。
やがて口元が楽しげに歪められた。
口調も丁寧でありながら、突き放すような醒めたものへと変わる。
「彼らに尋ねれば良いでしょう?異世界から呼ばれた人の権利として、一人ずつ貴女には協力者が付けられているはずだ。」
「彼らには表側の説明は伺いました。ただ、裏側については教えてもらっていませんし、おそらく教えてもらえないでしょう。」
「貴女は自身がしようとしている行為の意味がわかっていますか?貴女の行為は彼らが信頼ならない、と言っているようなものなのですよ。」
「そうかもしれません。でもそうでないかもしれませんよ?」
「というと?」
「彼らが私に話していることが全てなら、私が別口で情報を求めたとしても、それはただの裏付け、確認作業にしか過ぎません。そしてただの確認作業に信頼の有無は関係ないと思いませんか?それとも情報を扱う貴方は裏付けを取らずに、得た情報をそのまま顧客に販売しているとでも言うのです?」
イエスならば、私は席を立つべきだろう。
情報提供者の言うことが全て正しいとは限らない。
そして、ふるいにもかけられていないような精度の低い情報に対価を支払う価値はない。
それなら噂話を集めて抽出した情報のほうが、照らし合わせができる分、精度は高いだろう。
くすり、と笑い声が溢れた。
やがてサミュエルさんは表情を緩める。
「それは確かにあり得ませんね。失礼な態度、申し訳ございません。私にも見極めが必要でして。」
「ちょっとは情報を渡してもいいかな、という気にはなってくださいましたか?」
「ええ、特に気持ちの切り替えが早いのが素晴らしい。貴女なら適宜情報を活かしてくださりそうだ。」
「えっと、サミュエルさん。それならまずは口調を切り替えていただけると嬉しいのですが。」
親しみの欠片もない口調で敬語を話されると怖い。
それが柔らかく優しげな容姿から発せられているとしても、だ。
「すみません、これが仕事用なんですよ。店の運営は趣味の延長ですから、いくらでも砕けた態度で話ができるのですけどね。」
おや、本業は情報を扱う方でしたか。
副業が雑貨店の経営ということなんですね。
「それで、今すぐ回答が必要ですか?それですと把握している範囲内での回答となります。少しお時間をいただけるなら、値は少々張りますが、調査をした内容を含めて回答ができますよ。」
「待つとしたらどのくらいで情報をいただけますか?」
「一ヶ月くらいはいただきたいですね。」
目的の一つが時間の掛かる人探しだ。
当然、そこでわかる事もあれば、一ヶ月調べても本人まで辿り着けない場合もある。
そのリスクを踏まえて、期限を切るかどうかだ。
少し考えたが彼らの所在が確認できればいいので、とりあえず一ヶ月で期限を切ることとした。
「では一ヶ月後に。」
「何かあればオリビアの店へ伝言してください。」
「かしこまりました。」
短く挨拶を済ませて、席を立つ。
布がサミュエルさんの流した魔力を感知して返す波の音を最後に沈黙する。
私が触れても僅かに布が擦れる音がするだけだった。
「珍しい品ですね。サミュエルさんの店は、私が欲しいと思う商品がたくさんありました。」
「それは光栄です。どうかこれからもご贔屓に。」
にこりと笑うサミュエルさんの表情はいつも見慣れたものだった。
これが商い用の顔か。
グレースが『腹の底が読めない』と警戒する訳だ。
本心など商い用の表の顔に見せようはずもない。
そして情報を扱う裏の顔でなど論外だ。
もしかすると、もうすでにどれが本心なのか本人すらわからないかもしれない。
それでも。
「なんだか懐かしい気持ちになりました。ありがとうございます。」
「一瞬、苦しそうな表情をみせたから、大丈夫かなって思ったけど?。」
「海は嫌いではありません。何度も見たわけではありませんが、この世界に海があるのなら、一度は見てみたいと願うほどには好きですね。」
そう思えたのは彼の内側にある何かが私の琴線に触れたからだろう。
今はこれで十分。
それに海なら当然海の幸が豊富でしょう。
ああ、お刺身食べたい。
干物でもいい。
お魚食べたい。
「ちなみに海の色は青でしょうか?」
「ええ、青ですよ。水深の深い部分は藍色、最深部は漆黒の闇が広がると言われています。」
「ならば同じですね。」
元いた世界の海の色と同じ。
この世界の創造神様は何を参考にして海の色を決めたのだろうか。
世界を違えたのだ、まさか海で繋がってはいないだろう。
わかってはいても水平線の先が見えないことで、もしかすると繋がっているのではないかと期待してしまうではないか。
「郷愁だね。」
「…顔に出てました?」
「確認するまでもないんじゃない?」
やっぱり帰りたいのだろう、私は。
ならば、はっきりさせなければならない事があった。
それは田宮さんが私の耳元で囁いた言葉に繋がる。
『本当に帰れるのかな、異世界から元の世界へ。』
ルイスさん達から教えてもらったこと。
私は選ぶことができる。
転移した日から一年後の元の世界に戻るか、このままこの世界に永住するか。
そして片道切符なので、一旦元の世界に帰ってから、再びこの世界に戻る事はできない。
ならば彼らが元いた世界に正しく帰れたと、誰によって証明されたのだろうか。
できるというなら、ロイトとゲルターは如何にしてこの手段を手に入れたのだろうか。
遅くなりました。
実は全話からの続きとして別のお話をかきあげていたのですが、展開が急すぎて止めました。そのお話は後日公開予定です。




