魔法手帖百頁 グレースのお買い物と警戒感、特別な品と贈り物
「エマ~。あのお菓子買って。」
市場に着くと本日は花の日ということもあってどの店も大盛況でした。普段見たことのない食材や雑貨が並ぶ。いつものように首へ巻き付きながらうとうとしていたシロは、市場の近くへ来ると一気に覚醒し、今は犬仕様に戻ってお菓子にかぶりついている。口の回りが砂糖でベタベタなんだが全く気にならないようですね。
お、そういえば。
人目に付かないよう路地裏で収納から書籍を取り出す。
「この場所なら大丈夫だと思うけど…どう?」
グレースが声に応じて瞬く間に精霊体へと姿を変える。
「大丈夫ですわ、エマ様。ダンジョン内と同じように動けます。」
うん、お日様の光に透けている事もないようで安心しましたよ。
さすがに昼間から騒動を起こしたくないしね。
…夜は夜で別の騒動になりそうだが。
路地裏を出て市場のメインストリートに戻ると、丁度雑貨や日用品を扱うお店が多い一帯へと差し掛かった。
「今日は一日侍女のお仕事はお休みでしょう?お買い物でもしようか?」
「宜しいのですか?」
「うん、色々部屋に足りないものあるんじゃないかな?たくさんは買えないけど揃えておきたいものがあればこの際だから買っておこう。」
「はい。そういたしましょう。」
嬉しそうに微笑むグレースの姿に通りを歩く男性達の視線が釘付けになる。
人化する術には、人間の理想に近い容姿になるよう機能が付与されているのだとか。元いた世界の用語に変換すると"プログラムされている"とでもいうのでしょうかね。相手の好ましい容姿に変身することで余計な摩擦を避けるという意味合いもあるんでしょうが…。
「エマ様。こちらの品を買ったら店主様がこの品をオマケにつけて下さいました。」
「お、良かったね!!おまけもらえて!!」
「はい!そしてこちらの品を購入したら、本日は特別に割り引いて下さると。」
「良かったね!!ってあれ?あのお店の店主さん、割り引きしてくれたこと無かったな…。」
視線を向けるとふいっと視線を逸らされる。
商売には厳しい人って聞いてたんだけどな?
「エマ様。こちらの商品がタダになりました!」
「ちょ、待て?代わりに何か誘われなかった?」
「はい?ええと、『今度二人きりで、どう?』とか言っていたような気が…。」
「よし、今すぐに返しに行きましょうね!!」
二人揃って行って、いい笑顔でお断りしてきた。
店主さん、そんなに残念そうな表情しなくても。
そうかー、侍女マニュアルには"誘われたときの無難な返し方"は書かれてなかったのか。美人は得だなとか単純に思ってたけどそうでもないらしい。グレースが『再挑戦ですわ!!』と言って別のお店に突撃していくのを見守る。…店主さんは女性か、なら心配なさそうだ。店主さんと楽しそうに話している姿を確認したところで、別の雑貨店に並ぶ商品に視線が止まる。
…おお、この髪留め可愛い。
大抵今日みたいになシャツにズボンにブーツと動きやすい格好をしているけれど、たまには女性らしい可愛いデザインや綺麗なものが欲しくなる。とはいえ、今回目に留まったものはちょっとお高めな価格だな。最近散財しているし、お菓子欲しがる扶養家族もいるからこれは我慢だな。
…でもお店の場所は覚えておこう。うん。
それから他店で食材を買いつつ品揃えを確認する。
生花と、絹、農産品の一部が品薄か。
「やはり、ソル産は駄目なようだね。」
近くで声がかかったことに驚く。
振り返るとそこにはサミュエルさんが肩越しに商品を覗き込むようにして立っていた。
「あれ?サミュエルさん、本日はお店お休みですか?」
「ううん、今は店番を頼んだ人が代わりにお店を見ていてくれるんだ。なのでお昼を食べに来つつ視察のために、ここまで足を運んだんだよ。」
「あ、そうなんですか!!ちなみにソル産っていうことはどこでわかるんです?」
「花なら花の種類、農作物もあれと、あれはソルが主な生産地だからたぶんそう。そして絹に関しては現状商品化されたものは全てソル産だからね。」
指差された品を順に目で追っていく。
確かに。
ソル産とされた商品は、全体的に生気がないというか、無理矢理育てられたもののような歪な形や色をしている。…あれを買うのは勇気がいるな。そして絹製品の品薄は深刻なようで必死の形相で次の入荷を尋ねられた店主さんが困ったような表情で対応している。
…状況は深刻なんだな。
こういう不作の時、末端の立場の人…つまり農家さんや職人さんが一番苦労をする。
それで稼ぎを得ているのだ。今までの稼ぎが貯めてあったとしてもそんなものは数ヵ月あれば底をつくかもしれない。
「とうとう領主は"聖女"をシリス大聖堂からお招きすることに決めたそうだよ。」
「"聖女"ですか?」
「娘を他家に嫁に出し、資金援助を得て農地改良を試みようとしたそうなんだけどね。次期当主となる予定の息子が拒んだそうだよ。その代わり、自身の伝を使って聖女を招くことを勧めた。教団に高い奉納金を積んでもね。」
このタイミングで黒天使が関わってくるのか…何か裏がありそうだと思うのは私だけかな?考え込んだところで。
「…私の主に何かご用でしょうか?」
サミュエルさんと私の間に、すっと体を割り込ませる侍女服の背中が見えた。その冷めた声と迫力のある笑顔にサミュエルさんが思わず一歩後ろに下がる。
グレースが買い物から戻ったようだな。
「大丈夫だよ、グレース。この方は知り合いなの。珍しい商品を扱うお店の店主さんでサミュエルさんだよ。サミュエルさん、この人は買い物の付き添いで来てくれたグレースです。グレース、ご挨拶してくださいね?」
慌てて紹介すると人当たりのいい笑顔を浮かべて挨拶するサミュエルさんに、そつなく対応するグレース。だからね、こっそりでも拳固めちゃダメなんだってば。
「じゃあ、またお店に来てくださいね。」
「はい。今度買いに行きますから雑穀仕入れといてくださいね。」
「わかった。在庫切らさないようにしておくよ。」
ひらひらと手を振り立ち去るサミュエルさんを同じく手を振り返しながら見送っていると、後ろで緊張を解いたグレースの溜め息が溢れる。
ん?どうしたんでしょう?
「あの油断できない振る舞い、気に入りませんわ。エマ様、お店に買い物にいくのは構いませんが充分に警戒されてくださいね。」
「大丈夫だよ、グレース。我がついて行くのだから。」
グレースの言葉にお菓子の袋から顔を上げたシロが応える。相変わらず口の回りが砂糖だらけでイマイチ説得力に欠ける気がするのは気のせいだろうか。とはいえ、心配してくれて言ってくれる言葉は純粋に嬉しいよね。
「うん、心配してくれてありがとう。気を付けるね。」
余り気を許すなということだろう。
ほっとした表情を浮かべるグレースに笑顔を向ける。
市場を抜け、しばらく歩くとルイスさんの家が見えてきた。
サナに連絡しておいたけど、ちゃんと家にいるかな?
柔らかい笑みを浮かべる主の後ろを歩きながら、グレースは小さく溜め息を溢す。
シロは優秀だが時々先走る癖のある同族の様子に苦笑いを浮かべる。
「心配しすぎではないのか?」
「そうかもしれませんが、エマ様の周りに腹の内が読めない男性がいるのが正直気に食わないのですわ。」
「まあ大抵の人間は性別に関係なく"思うところ"というやつを別に持ってるものだよ。そもそもエマ自体が人のそういう裏側をものともしない性格だから、似たような人物が引き寄せられてきてしまうだけではないのかな?」
「それだけならば良いのですが。」
あのサミュエルと名乗る人物から感じたのはエマに"意図的に近づいた"そんな気配。確かに彼が主に向けていた"興味"という感情は悪意からくるものではなかったとは思う。でも自身に腹の内の読めない人物が主の周りをうろつくのは侍女として正直鬱陶しい。
「エマが相手を不審に思うなら自分で対処するだろう。我らはその手助けをすればよい。それに相手は一商店の店主。嫌なら店に行かなければいいそれだけのこと。」
たぶん真っ先に排除へ動くだろう眷属の王に言われればそう納得せざるを得ない。
グレースは一つ溜め息をつく。
我が主は悪意に敏い。
特に自身を都合良く扱おうとする者の意図には非常に敏感だ。
だが一方で、自身に向けられる好意には非常に疎いタイプである。
それは意図的に気付くことを避けているのかと思えるほど。
悪意と好意は受け取る側の主観でその姿を変える。
悪とされる行いが好意的に受け止められることもあれば。
好意的な行いが時に悪意の現れとして受け止められる。
今、エマは国と魔法手帖に係わるが故、利害のからんだ悪意に晒されることが多い。その結果、純粋な好意からの行動を素直に信じられなくなったとしたら尽くす立場である侍女として悲しく切ない。
侍女としてこの方に心から尽くそうと決めたのだ。
…この方が道に迷う時、闇に溺れそうな時。
助けを求め伸ばした手を、しかと掴めるように。
ーーーーーー
『三女神の泉商店』。
最近出来たこの店は独自の仕入れルートを持ち、品薄であるはずの絹でさえも僅かながら揃うと評判になっているという。
通称「サミュエルの店」。
昼下がり、常連客で賑わう店の扉が開き小さな鐘が鳴って店主の帰りを告げた。
「今戻りました。」
「おかえりなさい、サミュエルさん。こちらの方が"特別な品"をお探しだそうですよ。」
店頭のカウンターでは従業員の一人が品物を用意する手を休めることなく応える。サミュエルは相手を確認することもなく、他の従業員と共に店内にいる残りの客を全て捌くと、店の扉に"休憩中"の看板を下げ戻ってくる。
「お疲れさまでした。君達は三の鐘が鳴るまでしばらく休んできていいですよ。」
いつもより長く休憩がとれると知って、一気に表情が緩んだ従業員達は慌ただしく後片付けを済ませると挨拶をしてから次々と店の外へ姿を消す。
誰もいなくなったのを確認してから、サミュエルは来客用のスペースで待っていた黒いローブを纏った男に視線を向ける。
ローブの隙間から僅かに溜め息が漏れた。
「店主、帰りが随分と遅かったですね。どこまで羽を伸ばしてきたのですか?」
「どこぞの誰かが突然やって来そうな予感がしましたので、巷にどんな面白い話題が転がっているのかとちょっと足を伸ばしてきたんですよ。大体何です?伝言の内容が『興味を引くような情報はないか』って。主語がないんですよ、あなたの伝言には。そんなふんわりとした条件で情報が集められるわけがないでしょうに。」
「双星が添え星の一つ"商人"ともあろう方が頼りないことを。」
その瞬間に、サミュエルは笑みを深める。
いまこの瞬間にその名を持ち出すとは。
「継いだばかりですけどね。それも条件付きで。」
「"違反をしない限りは一切商売に干渉しない"でしたね。」
「以前お話しした通り、私はこの国の行く末に全く興味がないんですよ。繁栄しようが、衰退しようが構わない。店のある国が栄えるほど金回りが良くなって商売がしやすくなる。だから協力してもいいかな、その程度ですね。だから滅ぶと決まったらとっととお役目を返上して他国へ逃亡します。他国での商売も軌道に乗ってますしね。そちらを拡大させる方がよほど面白い。」
表情を変えることなく笑顔で言いきったサミュエルに対して、相手も全く動じることなくローブを脱ぎ同じように笑顔を見せる。
「かまいませんよ。その前提でこちらも貴方を使い倒すだけですから。」
「さすが"王の盾"ともなると度量が違う。」
「貴方の情報にはそれだけの価値があるということです…ではその価値を示していただきましょうか。」
「承りました。先ず先日のダングレイブ商会の件から。どのように騒動が終結したかについてはご存じでしょうから、その部分は省きます。領内の噂の傾向はダングレイブ商会側を厳しく責める内容が八割、擁護する内容が二割程度でしょうか。特にダングレイブ商会の御曹司が家の権勢を使って好き放題していたことが今回は裏目に出たようですね。彼に対しては正直分の悪い内容ばかりです。ですから商会はなりふり構わず騒動を最小限の影響で収めるために随分と金をばら蒔いたようですね。…お陰で彼らが関係する先と金の流れがわかりました。こちらがその関係先と動いた金の額です。」
サミュエルは台帳の中から一枚の紙を取りだし手渡す。
「良かったですね。この情報が上手く生かせれば領内にある国の機関からダングレイブ商会の影響力はほぼ無くなると言ってもいい。」
相手が受け取った紙を収納に仕舞うのを確認してから、今度は別の紙を取り出す。
「続いて次代の魔法紡ぎの女王についてですが。…彼女はなかなか興味深いですね。」
その紙にはここ一週間のエマの様子が記されている。
勿論、ダンジョン内の限られた空間の情報は限られているが、ダンジョン外にいる時間の出来事は詳細に記されている。
誰と会い、何を話し、何を買ったか。
「仕事、ダンジョンの修復と…狩りの練習?彼女は何を考えている?」
「双星から報告されているのでは?」
「何をです?」
「ああ、これを聞いたのはつい最近のことですからね。まあ、時間差で報告がいくとは思いますけれど。彼女、アントリム帝国で襲われているらしいですよ。」
「…聖女との接触のことですか?」
「複数の身元不明の男達に囲まれて一気に襲いかかられたらしい。」
「な!?」
「咄嗟に転移の魔紋様が発動して事なきを得たそうですけれど、今のままの戦闘能力だとダメだとでも思ったのでしょうね。随分と平和な世界から来た方のようですから。それにしても若い女性が一人でいるところを襲われたんだ、普通なら怯えて引きこもるか、誰かにすがりつくかするだろうに敢えて自分で戦おうとするところは流石女王だけありますね。まあ、守られるという選択肢を持たないところはまだまだだとは思いますけれど。」
淡々と報告しながら、サミュエルは"王の盾"とも呼ばれる少年を観察する。確かに五年も魑魅魍魎の跋扈する政の世界に身を置いただけあって、想定外の情報を知っても大きな表情の変化は見られない。
…だからこそバレバレなんですよ、無理に表情を作っているって。
普段はもしかしたらこの辺りも上手く調整しているのかも知れないが、余裕のなさが情報の重要性を物語る。
現在、"王の盾"と呼ばれている彼は…本来、女王を守るべくして生まれたものなのだ。
彼の首に掛かる王家の鎖に視線を向ける。
今、葛藤していることだろう。
もし、次代の魔法紡ぎの女王が王家に連なるものから生まれていればこんな複雑な問題にはならなかったかもしれない。
片方は国の王、もう一方は異世界からの迷子。
彼の立場で守るべきがどちらかなど明白だ。
だからこそ今まで問題とならなかったことが問題となる。
王と次代の魔法紡ぎの女王、どちらを優先して守るべきなのか。
「まあ、私には全く興味のないことですけれど。」
サミュエルは相手に聞こえぬよう小さな声で呟く。
心から国に忠誠を誓ったとして、その愛国心が命を救ってくれるわけでもなければ、日々の糧を授けてくれるわけでもない。剣士が剣を武器とするならば商人は金と情報を武器として操る。その結果日々糧を得て平凡に過ごせるならばそれだけで充分ではないか。
余計な地位や名誉など要らない。
信じるのは自身の得た情報の正確性を分析する能力。
自分を守るのは自分の能力しかない。
その点については次代の魔法紡ぎの女王…エマに共感する。
そう、そういえば、彼女…。
「もしかして、これから会いに行かれるのですか?」
何気なく声をかける。
はっと我に帰る少年の珍しい姿に口元が緩む。
まあ、少しくらいは関わってもいいか。
「どうです?お詫びのしるしに贈り物などなさっては?」
「何をいきなり。」
「…言葉遣い、素に戻ってますよ?ふふ、そんなに睨まないで下さいな。そうですね、例えばこんな品は如何です?」
引き出しから鍵を取りだし、奥の小部屋にある金庫から商品を取り出す。
本来、こんな場所に売られている事すら誰も想像していないだろう貴重な品。
「ゲンゾウモデル、装飾品シリーズの一つ『トパゾス』。異世界の言葉で"貴女を探し求める" という意味だそうです。この装飾品を身に着けると、いざというときに他の人から見えなくなったり、贈り主に居場所を教えてくれるそうですよ。どうです?今の貴方と彼女の関係にはピッタリの贈り物だと思いませんか?」
「何故そんな貴重な品を…貴方は本当に謎が多い人だ。」
「それを承知で契約されたんでしょう?今更身分の照会は無しですよ。そうですね、その辺りも含めて、このお値段で如何でしょうか?諸々の割引を適用して、さらに今後もご贔屓いただけると思いますからお得意様価格ということで、特別にですよ。」
にっこり微笑んで価格を提示する。
家が一軒建つ、その価格はゲンゾウモデルであるという商品価値を考えればもう少し高いくらいでもいいかも知れない。
「物で、彼女の心は動かないと思うのだが。」
「そもそも話さなければ謝罪も仲直りもできません。困ったときに話す切っ掛けとなれば良いのですよ。その時になって話題のネタとなる物でも持っていれば、と悔いてもそういう機会は二度と巡って来ないかも知れません。それに会って直ぐに渡せない雰囲気になったとしても貴方と彼女は縁が深そうだから別の機会を待って渡してもいい。装飾品は腐るものではないのですから。」
「…そういうものなのか?」
「そういうものです。」
一瞬年相応に頼りない表情を見せた少年の姿に笑みを深める。
胡散臭いと思われるかも知れないが、確かに商売には縁というものがある。
相応しい品があって、それを相応しい人が手に入れる。
この駆け引きこそが彼にとって最高に面白い商売の醍醐味なのだ。
「わかった、それを貰おう。」
「流石ですね。良いお買い物をされたと思いますよ。」
すかさず若い女性が好むような可愛らしい包装紙で包む。
運良く彼女が眺めていた髪留めに近いデザインだ。
きっと気に入ってつけてくれるに違いない。
そしてこれを切っ掛けに盾と女王の関係が改善されればこの国は安泰というもの。さらに商いがしやすくなる。そんな未来を予想して自然と彼の口も滑らかに動く。
「あと、もう一つ。トーアと呼ばれる人物についてですが。」
「何かわかりましたか?」
「口調戻さなくてもいいですよ?彼は元々別の支店が紹介所経由で雇った人物のようですね。とにかく優秀だというので直ぐに抜擢されて重要な仕事を任されるようになったと。」
「それで?」
「人付き合いはあまり良くないようですね。当たり障りなく、親しくする同僚もあまりいないようでした。ただし、調査を進めていくうちに時々休みを取って向かう場所と会いに行く人物に調べがつきました。
人目を避ける意味合いがあるのか、向かう場所はヨドルの森です。
会いに行く相手は。
…頬に大きな傷を持ち、歩き方に癖のある男だそうですよ。」
長くなった前回の残りの半分です。
修正等していたら投稿が遅くなりました…
お楽しみいただけると嬉しいです。




