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掌編小説集4 (151話~200話)

空き地の石

作者: 蹴沢缶九郎

雑草が生い茂る荒れ果てた空き地の真ん中にぽつんとバスケットボール大の石が埋まっている。


放課後、空き地で遊んでいた近所の小学生達がその石を見つけ、つま先で蹴ったり、石に乗って跳んでみたりと遊び始めた。その中の一人が言った。


「この石、地面から引っこ抜こうぜ」


誰かが石を押してみるが、石は深く埋まっているらしくびくともしない。どこからか拾ってきた木の板きれや棒で石の周りを掘り、左右から揺さぶったりと、皆が引き抜く作業に熱中した。


やがて、石がぐらつき、「お、もう少しだ」と、石の四方を持った小学生達は石をおもいきり引き抜いた。


「やったー!!」


途端、地面から物凄い勢いの水が吹き出し、水は小学生達のいる空き地、近所、果ては国中の陸地をあっという間に飲み込んだ。


栓を抜いてしまったのだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 最後の一文、最高です! オチのつけ方が素晴らしいですね(*^^*) 小学生たちはどうなったか…… 細かいことは気にしないことにします(^^;)
2016/05/13 16:22 退会済み
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