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すれ違い?

新)「…とりあえず、帰ろっか?高咲は大丈夫?親に連絡とかしなくても。」

高)「あっ全然大丈夫!親忙しいからさ(むしろ私になんて興味ないけど)」

新)「そうなのか?まあ、喧嘩はほどほどにしとけよ。それなりに仲良くしてた方がいいぞ(笑)」

高)「そ、そうだね(笑)」


それっきり、会話はない。初めて一緒に帰った時とは違う、この静かさ。新山なりにも気を使ってくれてるんだろうけど、私に親との関係の話を出すなんてタブーだし、みんなそれをわかって聞いてこない。特に真由や美音は。確かに新山はこの3年半以上、何があったか知らないはずだ。だから罪はない。なのにイライラする。親の話を出されるだけで私の胃はキリキリ痛むし、目の前もぼうっとしか見えなくなる。気分は最悪だ。でも、新山には知られたくない、というか知らせない。そう決めているのに、向こうに感づかれるような態度取ってどうするの?かといって、必死に笑顔を作ってまで話をする気にはならない。


新)「あ、あのさ、高咲。気を悪くしたらごめんなんだけど、武内と何の約束してるの?あいつ、知りたいなら高咲に聞けって言うからさ。あ、別に嫌なら答えなくてもいいから。」


ああ、どうして今そいつとの関係を聞くの?空気読んで黙ってくれてるなら中途半端に聞かないでよ。もっと私のことを考えてくれてると思ったのにーーー


新)「た、高咲?お前大丈b」

高)「もうほっといてよ!!!私が何をしたっていうの⁈これ以上責めないでよ!私は何もしていないじゃない!!!」

新)「………ごめん。やっぱ俺、用事あるの思い出した。先帰るわ。」


あっ、やってしまった…新山は悪くない。新山は何もしていない。なのに八つ当たりしてしまって、私って本当に最低な奴。謝りに行かないとーーーそう思うのに、足は動かない。今謝りに行かないと、きっと後悔する。新山がいなくなってしまうかもしれない。心ではわかっているのに、全く身体が言うことを聞かない。ねえ、待って、今のは誤解なのーーー


あれからどうやって帰ってきたのかもわからないけれど、目がさめるといつも通り自分の部屋のベッドで寝ていたことがわかった。ちゃんとパジャマを着てるから、お風呂は入ったんだと思う。お腹が空いてるから、晩ご飯は食べてないんだろうな。今日こそ、ちゃんと新山に謝らないと。そう思って、部屋のドアノブを右に回す。


高)「あ、あれ?開かない…」

新学期ですね!

新入生のみなさんは入学おめでとうございます!

環境がガラッと変わった方もいるかと思いますが、無理せず自分らしく過ごして下さい☺️

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