*5(閑話?)
突然だが家での生活について語ろうと思うのです。
僕の自宅は二階建ての一軒家だ。特にペットというペットは居ないし、両親以外に僕には兄弟が居ない。
別に気にすることもないので、それは放置するとして、自宅の近くには、アスレチック公園という名の公園がある。
見た目からして、子供が出来るのが限られる本格派の公園である。
周りは当然住宅街であり、近くの叔母さんとかが御菓子くれたりもする。主に飴ちゃん。
基本的に僕は家で大人しくするタイプですら無いので、公園に向かい、最近になってやっと心開いてくれた【恵留】君と一緒によく遊んでいる。
える君は茶髪でちょっと人見知りな男の子。格好は一応男の子らしいんだけど、時々浮かべる涙目とかが可愛くて女の子と言われても疑えもしない。
むしろ常時君づけでなく、ちゃん付けにしないかと何度か幼稚園でも言っているが全て断られている。……残念だ。
他にも外に行けない時、つまり天気が悪い日や静かにお留守番の時はしっかりと自宅待機する。
そんなときは大概テレビを見ている。親がいるときは、それとなく児童向けを見るようにしているが、居ないときはニュースを見ている。
ニュースによる現状把握はとても大事だ。
欲しい情報を、とまでは言わないが基本的なことが分かったりもする。
まずここは本当に日本だ。しかも西暦2030年。
自分の知っている世界の数年未来の世界のようだ。
しかも、栃テレが放映されているってことは、ここは栃木県なのは確実であろう。一応、関東地方か。
まぁ、そんなことより今日は静かにお留守番の日である。
玉には、夫婦水入らずでイチャイチャしたいらしい。全くせいぜいニャンニャンな事でもして新しい妹一人でも作れば良い。
あっ、妹ってのは絶対条件。
そんな両親(リア充共め)が自分を置いて何処かに行ってしまったよ。でも、ちゃんとお夕飯には帰ってきて欲しい。
レトルト食品が扱えるほどの技量を三歳児に求めてはいけない。
そして、見ていたニュースキャスターが頭を下げた所でテレビを消す。
さて、この三年間。見て知ってしまったものを、お見せしようと思います。はてなマークが出ようが突っ走ります。
ふと、時計を見る。時刻は3時。両親が帰ってきてくるであろう時間は早くて二時間遅くて四時間か。
少し長いけど、まぁ良い。
自分は目に力を入れる。
ギュッと眉も同時に寄ってしまうのはご愛嬌。
睨むような視線で目の前の鏡を見る。
視界もそれに合わせて白黒反転した世界に変わる。
この変わった世界で唯一、見えるものは拳大の大きさをもつ焔。これの色には大きく分けて三種類ある。
そして、きっと意味も大きく分けて三種類ある。
基本色は赤い色の焔で人の体の何処かにある。
ちなみに今は鏡で反射して確認出来る通り、
僕の胸の所に燃える焔は青色だ。
基本の赤色では無いということは異常であるという
意味で相違無いだろう。
目の力を緩めると、その焔も見えなくなり、元の景色に戻る。そして、また目に力を入れると見えるのだ。
そして、最後の一種類。
これは病院で、外で、テレビで、何度も見て理解してしまった。きっと知らなければ幸せだった。
赤色が徐々に侵食され、別の色になる事がある。
本当に知りたくなかった最後の焔。
これは先の未来でその身に起こる予兆を現す信号であり、それは僕の目に潜む力に禍々しくも伝えてくる。
そう、黒い色の焔は――死を現す。
その確証となる死の現場も何度も、何度も見て聞いて知ってしまった。故に一番知りたくなかった最後である。
ニャンニャンて何?
↑
自分の中では死語です