*33(閑話?下)
気をつけて作者が無理して
2連続投稿してるよ!?
それと、少しエッチぃです。
一応、R15の予防線は張らせて貰います。
苦手な人はブラウザバック。
それでも良い方はドウゾ……。
「ミソラん……」
ふと、僕は夜中に目を冷ます。
何処と無く胸が痛い。
今日も彼女は悪夢に魘されているのだろう。僕はその事実で胸を痛める。
彼女は、ゾンビとは鈍感こそ真骨頂と言っているが、実はその逆で鋭敏である。
鈍感であれば、きっとこんな想いは抱くことは無かったのに……そんな思いもある。
彼女との会話は勿論、アイコンタクトですら、彼女の考え、感じ方――全てが読み取れる。
こうして離れていても彼女の苦しみは、僕の苦しみとなる。
それだけでなく、今日部活動で披露したアレも演技だ。実際は喚きたい程に、辛いなんて生易しい言葉では表せない程に辛かった。
これを知ったら彼女は、更に罪悪感を覚えるだろうか……。
彼女の部屋へと数日振りに訪ねる。
月明かりが部屋全体を僅かばかり照らし、彼女の眠る姿が見える。
呼吸はまだ正常。でも、顔色は悪い。うっすらと額に汗を浮かべ、うわ言を呟く。
「ミソラん」
僕はそんな辛そうな彼女の髪に触れる。
なぞるように、指で摘みそっと流す。
一体、僕は何をしようとしてるのだろうか。今更な疑問を僅かばかり考えて……止める。
うっすらと艶めく唇をいとおしく眺めては、自身の顔を近付け、触れる。
「チュッ……」
小さく乾いた音が鳴る。
「……ああ、いとおしい」
未だ彼女は起きることは無い。
僕は、どうしたい?
俺は、もっと触れたい。
彼女にもっと、もっと。
僕はいつの間にか抑え切れなくなっていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆
夢……夢に怯える。
目の前で死んでいる姿が目に焼き付く。
目の前で泣き崩れる姿が目に焼き付く。
目の前で嘲笑われる姿が目に焼き付く。
恵留君、女々ちゃん、そして終。
もし……ifの世界を考えなかった訳ではない。時々考えてしまう、ifの世界を。
――もし、その場に私が居なかったら。
「つまり、懺悔は止めるの?」
後ろから絶望的な声が掛かる。
「ち、違っ、ちが……」
慌てて私は反論しようとするが、上手く言葉に出来ない。そんな私に彼は宣告する。
「大丈夫だよ。呪いはどちらにしろ続く」
無情な一言を、淡々と述べる。
そんな彼に対して私は絶句した。呪いが続く……その事実を突きつけられたことに対しても、他に対しても。
「安心して、もうすぐ会える」
彼は優しく手を差しのべる。
私はそれを手に取り、立ち上がる。
これは夢だ……。夢だと分かっていながらも、会えるという事実に泣きそうになる。
立ち上がった膝は、いつの間にかまた崩れ、そんな私を彼は一瞥しこう言い去る。
「ほら、眠れよ。眠れ。君はもう悪夢は見ない」
そのハッキリとした言葉に今度こそ泣いた。
私は泣いて、泣いて、泣き崩れる。
この夢が本当になるなら、懺悔の時は過ぎて――呪いはいずれ――。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「う、ん、……終」
言葉端に聞こえてきた彼の名に、僕は僕自信を取り戻す。
何処と無く体が気だるくも、ただそれだけで。あれから何をしていたのかよく思い出せない。
彼女は、いつの間にか辛そうな顔が和らいでいた。その顔がしっかりと確認できた僕は安心し、部屋を出ようとする。
「ん?」
ふと、机の上を覗き見る。
2頭身円柱型のロボットの設計図がある。
手を伸ばし、手に取り、月の光にかざしては一人納得し、机の上に戻し、今度こそ部屋を出る。
後三時間後には朝かと思いながらも、二度寝しようとベットに潜る。
そして、静かに眠る。




