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90%の可能性  作者: 子見
5/12

〜〜 脳波 〜〜

意識を取り戻した日から3日が経った。


同じ声が二重に聞こえる現象は、目を覚ましたその日のうちに消えた。


意識を取り戻して、親が呼ばれた昼過ぎ


高橋医者から

「脳に損傷があったのに、身体的に障害が残らなかったのは奇跡としか言えません。これから改めて精密検査をして、障害や問題がないかを確認して、リハビリもしてもらう事になると思います。」


リハビリは、その日の夕方から早速始まった。


12日間


短いと思っていた。


そんな短い期間でも体が重く、力をこめているのに力が出てこない


自分の体ではないような感覚に気持ち悪さを感じた。


そんな体も3日目から薄れて、4日目には筋肉痛の方が厄介な存在になった。


目を覚ましてか5日間は検査とリハビリの繰り返しだった。

車椅子は使わなくなった。


6日目に両親が呼ばれた

高橋医師から

「脳波に若干の異常がみられますが、手術後なので、様子を見ていきましょう。てんかん症状も出ていませんし脳圧も正常です。急に意識を失うとか、そんな事があった場合には、すぐに病院へ連絡して下さい。」


隣にいた柏木看護師が退院日をどうするか、両親と話し始めた。


この頃には二重に聞こえていた声の事は

生田自身も忘れていた程度だった。


(早く家に帰りたい)という願いは

明日退院する事になった。


こんなにも手際よく

願いを聞いてくれたことに感謝したが 


今では、救急病院は早く退院させなければならないだけで

昏睡中に転院させられなくて良かったと思う記憶だ。


夕方の6時を周り

夕食を大きなボックスへ返却して病室に戻る時


「生田..くん?   ちょっと良いかな…」


声をかけてきたのは柏木看護師だった。


「はい」

くん付けが、かすめた。


「意識が戻った時のこと…覚えてるかな?」


「ぼんやりしてましたけど…なぜですか?」


「私のこと…カシワギって知ってたっけ?」


「柏木さんでしたよね?」


「そうなんだけど…意識なかったから…いつわかったのか・・ちょっとだけ気になっただけなんだけど…」


(臨死体験?)の話などしたら、退院が伸びるかもしれない


そう思った結果


「運ばれた時、カシワギさんって呼ばれてるのが聞こえてきて、返事した時の声で咄嗟に出ただけだと思います。ぼんやりしてたので、間違ってなくて良かったです。」


「・・・そうだったんだね.....

    ごめんね、変な事聞いちゃって…」


生田は立ち去っいく柏木看護師を見てホッとした。 

病室に戻って行った。


柏木看護師は....

立ち去りながら


(入院日…私は夜勤だった...急患が入ったと申し送りを受けている...あの時、私はいなかった...)


結局、謎は解決するどころか増えた。


遅いですが、次章準備しています。


今回はペース遅いですが

よろしくお願いします

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