一話 急な呼び出し
翌日の水曜日、涼斗は重たい体を起こし顔を洗って買い置きしていたパンなどを食べ始めた。テレビのニュースをみながら1人で朝ごはんを食べる。そんな生活も悪くないと思いながら、学校に行く支度をはじめた。着替えなどを済ませて、家を出た
涼斗が通う高校は家から自転車で30分とそれなりに遠いが、運動部の涼斗からしたらそこまで苦ではない。
学校につくと、見知った顔があった。
それは同じクラスで同じ野球部の、河上圭介と眉村秋人がいた
「おはよう2人とも」と声をかけた
「おはよう!今日も部活がんばろーな!」
おはよー圭介は部活の前に授業で寝ないよーにしないとね〜」
そんな軽い会話を交わし、教室へと入った。
僕が席に着くと、圭介と秋人は僕の席にやってきた。
「朝礼まで時間あるし少し話そーぜ!」と圭介がいった
僕と秋人はその言葉に了承して、会話を始めた。
圭介は「涼斗は彼女作らないのかよー!彼女はいいぜ?部活の疲れを癒してくれるし、幸せだぞ!」といい、自慢をしてきた。
「そんなに簡単に作れるから苦労していないよ。2人とも彼女いて羨ましいよ」
「涼斗は好きな人とかいないの?」秋人が言った。
「好きな人か、、、いるにはいるよ」
「え、だれだよ!!教えてくれよ!まさか!櫻井先輩とか!?」
図星だった僕は顔を赤くして俯いた。
「櫻井先輩かぁあれは中々手強そうだね。」
「それな!どんなにイケメンな人から告られても全部振ってるって聞くしな!」
「そうか、、やっぱ僕じゃ無理なのかな…」
そういったところで先生が来て、チャイムが鳴ったので、みんな各々の席に戻って行った。
僕は、いつも通り授業を受け、部活の時間になった。
部活はいつも通り、守備練習と、打撃練習をした。
僕は怒られながらも今日も練習を終えた。
そして、時間いっぱいまで自主練習をして、圭介と秋人と部室に行き着替えに行った。
「今日の監督なんか不機嫌だったよな。理不尽なことで怒られるし。」僕と秋人もそれに頷いた。
着替えが終わり3人で駐輪場に向かっていると、僕の好きな人であり学校1の美少女櫻井先輩がいた。整いすぎている顔立ち、
出ているところは出ていて、引っ込んでいるところは引っ込んでいると理想的なスタイルで、勉強も運動もでき、誰にでも優しいという完璧美少女だ。櫻井先輩は僕の方を指差し、
「大野くんちょっといいかしら」といって、僕の方に近づいてきて、
「大事な話があるから、体育館裏に来て」と言われて呼ばれた
「わかりました。2人とも先に帰ってて!」と圭介と秋人に行って先輩についていった。
涼斗は内心かなり驚いていた。僕何かしたのかな?
あと、なんで先輩は自分なんかの名前を覚えているんだろう?
でも先輩と2人で話すのはちょっと嬉しい気もしたり
した。
一話を読んでいただきありがとうございます
次回もお楽しみください。
二話は今日中に更新する予定です。