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心配事

 父、生善が帰宅した。

「ただいまー」

「おかえりー」

 FPSゲームの途中だったが、キリがついたので終わると、食事の用意をする、それがおわり、ダイニングでテレビをみていると父はその間に風呂へはいった。風呂を出てダイニングに来た父にすぐに食事ができると伝える。

「ああ、ありがとう」

 しばらくすると男のいる部屋や、自室へいき何か整理をしたあと、リビングにきた。なんだか、今日の依頼も大変だったようで目に疲れが現れていたが、父は笑っていった。

「いつもすまねえな」

「いや」

 と、クレンも軽くわらった。

「男の様子はどうだ?」

 と尋ねられ、男のいる部屋のほうをみて答える。

「いや、まだ目を覚まさないねえ」

「ずっと置いとくわけにもいかないし、あまり長いようだったら知り合いの病院にでも預けるか、カルマテイカーとはいえ、親族に心配をかけるわけにもいかない」

「わかった」

 と返事をするクレン。そこで生善は今朝の事を思い出した。

「そういえば、今朝妙なものが玄関に置かれていてな、また出所不明のいわくつきの品らしい、古い壺だったよ」

 父が疲れた様子だったので。そして近頃大変な事が多く、父の負担を減らしたいという想いもあったので、クレンは明日その“いわくつきの品”を見てやろうと考えた。その時には、クレンにも何か勘が働いた気がしたのだ。これはまた新しい厄介事のきっかけかもしれないと。


 翌日。クレンは学校で平凡な一日を送った。夜に例の品の確認をするつもりで、ずっと心配しているわけにもいかないし、その日はカノンと一緒に楽しく登校し、セイヤや、時折クノハとも会話をしながら、楽しくすごす。だが昼食のさいには、近頃の事もあり知らず知らず少し悩んだ表情になってしまった。

「なんだよ」

 そんなクレンを見かねて、向いに座り一緒に食事をしているセイヤが話かける。

「ん?」

「なんか最近落ち込んでいるじゃん」

「いや、なんでも……」

 セイヤは微妙な気分だった。セイヤはセイヤで親が熱心なクリスチャンで、自分も将来似た仕事に就くのだと考えていたのだが、セイヤには神秘的なものを感じたことも、霊的なものを感じたこともない。時折どこか仲間外れになっているような感じもあるし、クレンは恥ずかしがって、悩みを語ろうともしない。

「一人で抱え込むなよ」

「ああ、何かあったら相談するよ」

 そういわれて、複雑な表情でクレンを見た後、セイヤは外に目をやった。


 すべての授業が終わったあと、セイヤは教室にたたずんでいた。

「あれ?俺いままで何してたっけ」

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