第98話 食べ放題イベント“モンスタースタンピード”にエントリーしますわ!
本日パクパクコミカライズ最新話更新されております!
今回は害獣駆除回!
農家の娘さんと新衣装シャーロットがめちゃくちゃ可愛いので是非読んでください! リンクはページ下にあります!
「ただいまですわ、マリー!」
移動も含めて一週間。ワタクシ、屋敷に戻ってきましたわ。
「おかえりなさいませッスお嬢様〜!」
メイドのマリーがいつものように抱きついてきましたわ。ワタクシはマリーの頭を撫で回しますわ。この触感、何度触ってもいいですわ〜。
「一週間もお嬢様がいなくて寂しかったッス〜!」
「ごめんなさいね。はいコレ、お土産ですわ」
ワタクシはマリーに、ブレイズオパールの原石を渡しますわ。
「何ッスかこの綺麗な石は? よくわからないッスけど、お部屋に飾っておくッスね!」
「そうするといいわ。早速だけれどもマリー、パンケーキを焼いてくださる?」
「了解ッス!」
マリーは台所の方へ駆けていきますわ。
今回の探索、楽しいことがいっぱいでしたわ。
夜にテントの周りでお二人とお話ししたのも楽しかったですし。
フレイムバッファローさんのカレーは美味しかったですし。
ラヴァフィッシュさんのアクアパッツァも美味しかったですわ。
それに、ブレイズオパールもお高く買い取っていただけましたの。その額、一人あたり金貨120枚。
これだけあれば、当面暮らすのには困りませんわ。
「さて、このお金で何をしましょう……」
まずは気になっている高級レストラン巡りをしたいですわ。
それに一度、牛の1頭買いというのもしてみたいですわ。
あとは、毎日新鮮な卵料理を食べるためにお庭に鶏小屋が作りたいですわね。
そしてそのためには今のお兄様に借りている家ではなく自分の家が必要になりますわ。借りている家に勝手に鶏小屋を作るわけにはいきませんもの。
他にも……ダメですわ、今回の収入では全然足りませんわ~!
ーーーーーーーー
ワタクシ達が火山からブレイズオパールを採掘してきた次の日のこと。
「大変だよ、シャーロットお姉さん!」
ワタクシの家にユクシーさんが飛び込んできましたわ。
「大変だよ、すぐに冒険者ギルドに来て!」
と、連れてこられると。
何やらレストラン“冒険者ギルド”に人だかりができていますわ。
「ユクシーさん、一体これは何の人の集まりですの?」
「“モンスタースタンピード”の募集が始まったんだよ、シャーロットお姉さん」
「“モンスタースタンピード”ですって?」
ユクシーさんの説明によると。
“モンスタースタンピード”とは、不定期に発生するモンスターさんの大量発生のことだそう。
普段とは違って、様々な種類のモンスターさんが集まって、街に押し寄せるのだそうですわ。
モンスタースタンピードが起きる場所は決まっていて、その場所に専用の街が作られているのですわ。
そしてモンスターさん達が街に到達するのは、明日になる見込みとのことですわ。
つまり、明日はモンスターさん食べ放題という訳ですわね!
楽しみですわ〜!
「もちろんパーティーの一員として、アタシも参加するわ」
アリシアさんも冒険者ギルドで待ってくださっていましたわ。
「メンバーはこれで3人。参加登録は出来るけど、モンスタースタンピードは4人以上でパーティーを組むのが推奨されてるんだ。もう1人いてくれた方が、安心して参加できるかな」
「では、その1枠に僕を入れてはくれないかな。パーティーの臨時メンバーということで」
そういって現れたのは、仮面をつけたアウゼス殿下ですわ。
「でん……アウロフさん。お久しぶりですわ」
殿下は、王太子という正体を隠してこっそりとレストラン“冒険者ギルド”の会員になってプラチナ昇格試験に参加したりしているのですわ。
“アウロフ”というのは、仮面をつけている時のアウゼス殿下の偽名ですわ。
「あら、アンタシャーロットの知り合いなの? アタシはメンバーが1人増えるくらい構わないけど。このパーティーじゃアタシの方が先輩だからね」
「ああ、あなたが噂に聞いていたシャーロットさんのパーティーの新しいメンバーですか。初めまして、よろしくお願いします。アリシア先輩」
「そんな硬くならなくっていいわよ。敬語なんか使わなくっていいってば」
アリシアさん、殿下の肩をバンバンと叩きますわ。そういえば、このお二人は初対面でしたわね。
一応、今のうちにアリシアさんにはアウロフさんの正体についてお教えしておいた方が良いかも知れませんわね。
「アリシアさん、少しこちらでいいかしら」
ワタクシは冒険者ギルドの隅にアリシアさんをお呼びして、アウロフさんの正体についてこっそりとお伝えしましたわ。
「お、王太子……!? 嘘でしょ?」
「信じられないかも知れませんけれども、本当なのですわ」
「アタシさっき、王太子になんて口の聞き方を……」
アリシアさん、顔が真っ青ですわ。
「アウロフさん、さっきは舐めた口の聞き方をしてすいませんでした……」
アリシアさん、アウロフさんの元に戻って、何度も頭を下げなさいますわ。
「気にしなくていいとも。仮面をつけている間は、ただの1人の冒険者だ。気軽に接してくれた方が僕としてもありがたい」
「そ、そう言っていただけて助かります……」
アリシアさん、どっと疲れたような顔をしてらっしゃいますわ。
「やったー! アウロフさんと一緒に戦えるなんて、嬉しいな!」
「アンタは気楽そうでいいわね。全く……」
アリシアさんは楽しそうにはしゃぐユクシーさんを羨ましそうに眺めてらっしゃいますわ。
そして専用の馬車で半日かけて、ワタクシたちはモンスタースタンピードの舞台へと到着したのですわ。
本日パクパクコミカライズ最新話更新されております!
今回は害獣駆除回!
農家の娘さんと新衣装シャーロットがめちゃくちゃ可愛いので是非読んでください! リンクはページ下にあります!








