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第91話 王太子殿下との偽装デート作戦ですわ

本日コミカライズ更新されております!


↓にニコニコ漫画様へのリンクがあります


今回はオマケ回! マリーがシャーロットと出会ったばかりの頃のお話です!


小説家になろう連載版には存在しないエピソードになりますので、普段コミカライズ読んでいない方も是非読んでいただければと思います!

 王国中心部にある城。


 その中庭で、アウゼス王太子は今日も訓練に励んでいた。


「うおおおおお!」


 木製の剣で打ち込んでくる騎士を軽々と受け流し、投げ飛ばす。するとまた後ろから別の騎士が襲いかかってくる。アウゼス王太子は武器を手に襲い来る騎士達を、全て素手で迎え撃っていた。


「流石に暑いな」


 アウゼス王太子が、上着を脱ぎ捨て薄着姿となる。肌の露出が増え、汗を流すアウゼス王太子の色っぽい姿を近くの廊下を通りかかったメイドが目撃。持っていたトレイを落とし、仕事をわすれて見入っていた。


「さて、そろそろ行くとしよう」


 訓練を終えたアウゼス王太子はシャワーを浴び、着替える。今日は、シャーロットと会う約束をしているのだ。


「頑張ってくだされ、殿下」


「ああ。僕は今日、これまでで一番緊張している」

 アウゼス王太子は、約束の場所である高級レストランへと向かうのだった。



「美味しいですわ。と~っても美味しいですわ!」


 今日ワタクシは、殿下と一緒に街の高級レストランへディナーを食べに来ておりますわ。


 レストランはまるごと貸し切り。しかも今日のメニューは、通常では注文できないスペシャルコース。


 最高の体験ですわ~!


「満足いただけたようで何よりだ。……ところでシャーロットさん。実は今日ここに呼んだ理由なんだが。実は君にひとつ謝らなければならないことがある」


「謝らないといけないこと……? 一体、なんでしょう?」


 殿下は申し訳なさそうな、重い口調で話し始めますわ。


「順を追って話そう。実は先日、隣国であるシストピ王国の第三王女から、結婚の申し出があってね」


 まぁ! 殿下がご結婚を!?


「シストピ王国とは元々友好的な関係を結べているし、すでに僕の弟とシストピ王国の第二王女も婚約を結んでいる。当人同士の関係も良好だ。正直なところ、僕がシストピ王国の第三王女と結婚しても、あまり外交上のメリットはない」


「そうですの。ではなぜ、シストピ王国から結婚の申し出がありましたの?」


「それなんだが……どうも、第三王女が、先日お会いしたときに僕個人に興味を持ったらしく。その場で結婚を申し込まれてしまって」


 つまり、一目惚れされたということですのね!


 正直なところ半信半疑だったのですけれども、前にユクシーさんがおっしゃっていた『殿下は国で一番女性に人気がある』というのは本当だったようですわ。


「素敵な話ではありませんの。それで、殿下はどうしたいのです?」


「正直なところ、断りたい。実は僕には、心に決めた女性がいる。王太子という立場だが、その人以外と結婚するつもりはない」


「まぁ! それは素敵なことですわ! それはどなたですの!?」


 殿下にもそんな方がいただなんて。ワタクシ全然知りませんでしたわ。


「それはその……今は、言えない。だがいつかきっと、君にはしっかりと伝えるつもりだ」


「ふふふ。楽しみにしておりますわ」


 殿下が見初めた女性。一体どんな方なのでしょう? 楽しみですわ。


 貴族から一般市民となったワタクシですけれども、叶うのであればぜひ結婚式にお誘いいただいて祝福の言葉をお贈りしたいですわ。


「それでその。最初に話した、謝りたいことというものなんだが……。先方第三王女に熱烈にアプローチされた時、僕も熱くなって『僕は今交際している女性がいる。だから君とは結婚できない』と言ってしまい」


 ふむふむ。


「相手は誰なのかと聞かれた時、つい『シャーロット・ネイビーという人だ』と君の名前を出してしまい……」


 えっ。


「先方は、ワタクシと殿下がお付き合いしてると思い込んでいるということですの……!?」


「本当に、本当にすまない……!」


 殿下は深々と頭を下げなさいますわ。


「先方も、君に何か危害を加えることはないはずだし、万一の無いよう君と君の家に警備もつける。勝手に名前を出してしまって、本当にすまない」


「いえ、お気になさらなくていいのですわよ。驚きましたけれども、殿下がそれで望まない結婚を回避できるのでしたら、ワタクシの名前くらいいくらでも使っていただいて結構ですのよ」


「そう言ってくれて、本当に助かる。ありがとう、シャーロットさん」


 その時、ワタクシ閃きましたわ。


「ところで、先方の王女様は引き下がってくださいましたの?」


「それなんだが、まだ納得してくれてはいない。本当に平民であるシャーロットさんと僕が交際関係にあるのか、疑っている様子だ」


「でしたら、ワタクシに考えがありますわ。殿下、ワタクシと偽装デートいたしましょう」


「偽装デート?」


「ええ。その第一王女様の前でワタクシと殿下が偽装デートして、ワタクシ達の関係を見せつけて、割って入る隙がないと諦めていただくのですわ」


 幼馴染が困っているのですもの。平民となってしまったワタクシでも、力になれることがあるなら協力したいですわ。


「ありがとう、ありがとうシャーロットさん……! 僕は、良い幼なじみを持った……」


 こうして、ワタクシと殿下の偽装デート作戦が始まったのですわ。


本日コミカライズ更新されております!


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今回はオマケ回! マリーがシャーロットと出会ったばかりの頃のお話です!


小説家になろう連載版には存在しないエピソードになりますので、普段コミカライズ読んでいない方も是非読んでいただければと思います!

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― 新着の感想 ―
[一言] そこまで言ったなら告白しろよヘタレ!してもスルーされるかもしれんが!
[良い点] 魔性の女だわそりゃ王子も惚れるわ
[一言] ヘタレ殿下それは最低だぞ 偽装がバレて、王女と婚約する流れになっちまえ!
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