第8話 (モブ冒険者視点)街に降り立った無欲な英雄、その名はシャーロット
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シャーロットが己の強さに気付かずグランドボアを一撃で仕留めたその日の夜。
冒険者ギルドは、シャーロットの話題で大いに盛り上がっていた。
「そしてこれがその時にシャーロットさんが持ち込んだモンスターの素材です。ドーン!」
レストラン受付のウェイトレス……と勘違いされている冒険者ギルドの受付嬢が、シャーロットが初めて冒険者ギルドに持ち込んだスライムとドレッドウルフとミミックの素材が詰まった箱をテーブルの上に載せる。
途端にテーブルを囲んでいた冒険者たちが盛り上がる。
「すげぇ、シャーロットさん、こんなに沢山モンスターを狩ってたのかよ!」
「近頃モンスターの襲撃が減ったと思ってたけどシャーロットさんのおかげだったんだな!」
「凄い人と同じ街に居合わせてしまった……。神よ、この幸運に感謝します!」
受付嬢は更に熱量を上げながら語り続ける。
「冒険者登録をしたいと申し出るシャーロットさん。そのとき、シャーロットさんに魔の手が迫ります。襲ったのは、当冒険者ギルド最強のレベル8のエリックさん。シャーロットさんは因縁を付けられて、殴りかかられます。が、シャーロットさんは一瞥もせず一瞬でエリックさんを吹き飛ばします! 私は一番近くで見ていましたが、シャーロットさんがどんなスキルで反撃したのかさえ全く分かりませんでした!」
「おいおい受付嬢ちゃん、それはちょっと話を盛り過ぎだぜ! わっはっは!」
「いや、受付嬢ちゃんは全く話を盛ってなんかいねぇぜ」
そう言って現れたのは、シャーロットに因縁を付けた男だった。以前は髪を無造作に伸ばしていたが、今は短く刈り込んでいる。
「シャーロットさんに殴りかかった次の瞬間、吹っ飛ばされていたんだ。本当に何が起きたかわからねぇよ。……俺はこれまで、”レベル8”って自分の強さに溺れていたんだ。だが、あの人に教えられたよ。俺の強さなんてのは、取るに足らないちっぽけなものなんだってな。”圧倒的な実力差”って奴を思い知らされたよ。これからは、心を入れ替えて真面目に生きていくさ」
そう語る男は、とても澄んだ目をしていた。
受付嬢が再び熱っぽく語り出す。
「まだまだシャーロットさんの武勇伝はこんなものではありません! 冒険者登録を終えたシャーロットさんと話しているとき。誰かがグランドボアの出現情報を話し始めました。その時、それまで優雅に微笑んでいたシャーロットさんの表情が変わりました」
冒険者達全員は固唾を呑んで受付嬢の話を聞く。
「あの時のシャーロットさんは、とても真剣そうな顔をしていました。そして、クエストも受注せずにグランドボアのいる北の畑に走り出したのです」
「何!? クエストを受注せずに?」
「どういうことだ……? クエストを受注しないと、モンスターを倒しても銅貨1枚も貰えないのに?」
「シャーロットさんは、一体何を考えているんだ……?」
チッチッチ、と受付嬢は指を左右に振る。
「私には分かります。シャーロットさんは、クエストの報酬を捨ててでも、クエストが発行されるまでの数時間にグランドボアが暴れて被害が拡大するのを止めたかったのです」
「「「なんだってー!?」」」
「フフフ。あの時のシャーロットさんの目はこう語っていました。『人の命程尊いものは無いのですわ。クエストが発行されるのを待っていたら、グランドボアに街のどなたかが害されてしまうかもしれませんわ。ワタクシ、そんなこと耐えられませんわ! 報酬など要りません、1秒でも早くグランドボアを倒してまいりますわ!』、と」
「くううううぅ! シャーロットさん、カッコ良すぎる! 何も語らず走り出す辺り、すっげぇCOOLだぜ!」
「感動した! 感動した! 俺は! なんて高潔な精神を持っているんだシャーロットさんは!」
「俺は恥ずかしい……報酬のためにしかモンスターと戦ってこなかった自分が恥ずかしい!」
何人もの大の男が、人目もはばからず熱い涙を流す。
「今日はとにかく、英雄の誕生を祝いましょう! 我らの街の英雄、シャーロット・ネイビーさんに乾杯!」
「「「乾杯!!」」」
こうして、ただモンスターのお肉を食べることしか頭にないシャーロットの美化されまくった武勇伝が生まれ、街中へと広まっていった。
だが、こんなものはまだまだ序の口。
今後さらに勘違いは加速し、シャーロットの武勇伝はどんどん増え、国中へと広まっていくのであった……!
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