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第75話 コカトリスさんのフライドチキン脂たっぷりで美味しいですわ!

ちょうど1週間後!


小説家になろう発、勘違いスローライフハイファンタジー「最強ギフトで領地経営スローライフ~」2巻が発売となります!


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「見つけましたわ……!」


 ワタクシが見つけたのは、数羽のニワトリモンスターさん。森の中の、急斜面の下に巣を作っていらっしゃいますわ。そしてワタクシ達は、急斜面の上からニワトリモンスターさんを見下ろしている状態ですわ。


「シャーロットお姉さん、あれは危険なモンスターだよ! コカトリスって言って、視線に石化効果があるニワトリなんだ。いくらシャーロットお姉さんでも迂闊に手を出すのは危険だよ」


「あら、そうですの?」


 その時。


”ズルッ”


 ワタクシ、斜面から脚を踏み外しましたわ。


「きゃあああああ!」


 ワタクシは一直線に斜面から滑り落ちて行きますわ!


 そして、ニワトリモンスターさんが一斉にこっちを見ますわ。


”コケー!?”


 ワタクシ、ニワトリモンスターさんの目の前まで滑り落ちてしまいましたわ。


「ど、どうもですわ……」


 至近距離でニワトリモンスターさん達ににらみつけられる、気まずい時間が流れましたわ。ですけれども。


「石化……しませんわね」


「そうだったね、シャーロットお姉さんにコカトリス程度の石化が通じるわけなかったね。やっぱりシャーロットお姉さんはすごいなぁ」


 斜面の上から、ユクシーさんの声がしますわ。物陰に隠れたままですけれども。


 ユクシーさんは信じていらっしゃるようですけれども。きっと迷信ですわ。


 ワタクシ自分の頬を触ってみますけれど、柔らかいままですわ。


 ニワトリモンスターさん達は、お互いに顔を見合わせていますわ。何を不思議がっているのでしょう?


”コケー!”


 ニワトリモンスターさん達が飛びかかってきますわ。


 けれども、


「”プチファイア”ですわ!」


 ワタクシの方が早かったですわ。魔法をつかって、ニワトリモンスターさん達をまとめて倒しますわ。


 そして現れたのは――


「山盛りのフライドチキンですわ!」


 油たっぷりの衣が、夕日に照らされてキラキラ光っていてとて魅力的ですわ。


 食べ物というのは油と糖が多いほど美味しいもの。これほどたっぷり油を含んでいれば、逆説的にとっても美味しいと言うことですわ!


 期待が高まりますわ~!

 

 そして、いつもと違う点が一つ。隣にもう一つお皿が出現していますわ。大きさは大皿のちょうど半分程度でしょうか? こちらにも、フライドチキンが乗っていますわ。


 ……もしかしてこれ、ユクシーさんの分ですの?


 とりあえず、ワタクシはフライドチキンを持ってユクシーさんの所へ戻りましたわ。


「ユクシーさん、ワタクシのギフト【モンスターイーター】の力で、モンスターさんがお料理になりましたわ! 冷めないうちにいただきましょう!」


「え! 私も食べていいの!?」


「その様ですわ」


 わざわざお皿を分けてあるということはきっとそうなのでしょう。


 以前誰かと一緒にモンスターさんを倒したときにはこんなことにはならなかったのに。


 不思議ですわ~。


 変わったことといえば、最近赤いスライムさんを食べて変な耳鳴りがしたことくらいでしょうか?


 たしかパーティーリンクだとか何とか。


 と、まぁそんなことは置いておいて。


「「頂きます!!」


 ワタクシとユクシーさんは、同時にフライドチキンにかぶりつきますわ。


 すると――


”ジュワアアアアァ!”


 口の中に! 油と旨味が! 広がりますわ!


 衣のサクッとした食感と。


 肉の柔らかな食感。


 その両方を同時に味わえる、フライドチキンとは夢のような料理ですわ!


 お肉をかみしめる度に、


 旨味が、


 旨味が、


 旨味が、


 連続で押し寄せてくるのですわ!


 たっぷり油を含んでいる揚げ物だからこそ成立する、旨味の波状攻撃ですわ!


 そして骨にくっついている部分がまた堪らなく美味しいのですわ!


 パクパクですわ!


「シャーロットさん、この料理すごいよ! すっごく美味しいし、食べるだけで経験値がすごくたくさんもらえちゃった! 普通にコカトリスを倒す100倍? いや、もっと多いかもしれないくらい!」


 経験値? なんでしょうそれは……?


「こんなに簡単に経験値もらっちゃっていいのかな? レベルも上がったよ!」


「それは良かったですわ~」


 ”レベル”というものはなんなのか知りませんけれども、ユクシーさんが喜んでいるので悪いものではなさそうですわ。


 『太り具合を表す数字』とかだったらどうしようかと心配していましたけれども、杞憂でしたわね。


『モンスターを食べたことによりレベルが上がりました』

『コカトリス捕食ボーナス。魔法“エンゼルウイング”を修得しました』


 ここで、いつもの耳鳴りですわ。


「ワタクシも新しい魔法を使えるようになりましたわ。早速試してみましょう。”エンゼルウイング”ですわ」


“バサァ!”


 背中の方で何か音がしましたわ。振り返ると、ワタクシの背中から白い翼が生えていましたわ。


「すごーい! すごいよシャーロットさん、天使みたい!」


 ユクシーさんったら、飛び跳ねて大はしゃぎしていますわ。


「シャーロットさん、もしかしてその魔法で飛べるの? やってみてやってみて!」


「行きますわよ。せー、の!」


 ワタクシ、背中に力を入れてみますわ。すると。


“ブワッ!!”


 急に地面が遠ざかって――!


「キャアアアア! なんでワタクシこんな高いところにいますの!?」


 ワタクシ、雲と同じ高さにまで飛び上がっていましたわ。


 慌てて力を抜きますわ。


 すると、今度は逆に


「落ちますわー!」


 慌てて力を入れると、今度は雲より高いところまで飛び上がってしまいましたわ。


「この魔法、コントロールが難しいですわ!!」


 ――10分後。


「やっと、やっと地面に帰ってこれましたわ……!」


 死ぬかと。


 死ぬかと思いましたわ……!


「シャーロットさんおかえりなさい! すごかったよ! あっという間に地上から見えないくらい高いところまで飛びあがっちゃって! もう一回やって!」


「少し、少しお待ちになってユクシーさん。しばらく休ませてくださいまし……!」


 ワタクシ、腰が抜けてしばらく立てそうにありませんわ。


 ………………


 …………


 ……


 十分経って、ようやくワタクシは落ち着きましたわ。


「ゆっくり、ゆっくり行きますわ」


 ワタクシ、そっと背中の翼に力を入れますわ。


”ふわぁっ……”


 ゆっくりと、ワタクシの身体が浮かび上がりますわ。


 決して翼で空を飛ぶという立派な物ではありませんけれども。ゆっくり浮かび上がることはできるようになりましたわ。


「せっかくの魔法ですけれども、これ以上は難しいですわ」


 前後左右に移動することも出来ますけれども、歩くよりも遅いスピードですわ。


 普段使いするには難しいですわね……。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


◇◇◇シャーロット・ネイビー◇◇◇


◇◇◇パラメータ◇◇◇

LV:116


HP:100/100

MP:161/161

筋力:86

魔力:135

防御力:110(+ボーナス105)

敏捷:73


◇◇◇スキル◇◇◇

〇索敵LV8

〇オートカウンター(レア)

〇無限アイテムボックス(レア)

〇状態異常完全遮断(レア)

〇オートヒール(レア)

〇全属性魔法耐性LV10

〇ナイトビジョンLV2

〇パーティーリンク


◇◇◇使用可能魔法◇◇◇

〇プチファイア

〇プチアイス

〇パラライズ

〇ファイアーボール

◯ステルス

〇トルネード

〇ウォーターショット(威力++++)

◯バブル

〇グラビティプレス

〇タイムストップ

〇ウインドカッター

〇エンゼルウイング[New!!]


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


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[気になる点] シャーロットの魔法強すぎるのって魔法力もあるけど、制御してないからフルバースト状態ってことなのかな? 今回のウイングスキルは調整コントロールしないと駄目という… 苦手分野なのかも
[良い点] いつも楽しく美味しく読んでます! ケンタッ◯ーフライドチキンかな? あれは美味しいですね(笑) 皮は最後に食べる派です〜
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