第72話 キャンピングは難しいですわ
キリ良いところまで投稿!
したら今回も結果短くなってしまいました
またすぐ更新します……!
「本日の寝床、完成ですわ~!」
目の前には、完成したテント。
以前は設営方法がわかりませんでしたけれども、ワタクシ一人でテントを張れるようになったのですわ。
冒険者ギルドのプラチナカード試験の時、無人島でユクシーさんに教えて貰った甲斐がありましたわ。
まぁ、結構手間取って時間がかかってしまい、すっかり夜になってしまいましたけれども。
「そういえばユクシーさん、元気にしてらっしゃいますかしら?」
こうして夜の森に一人でいると、少しさみしい気もしてきましたわ。ユクシーさんと一緒に過ごすのになれてしまったからでしょうか?
またお会いできたら、一緒に探索したいですわ。
「それはさておき。ワタクシ、森の中でいよいよ初めて自炊しますわ!」
これも無人島でユクシーさんに教えて貰ったのですけれども、まず火をおこしていきますわ。
ワタクシの魔法はあまりこういうことに向いていないらしくて、薪に”プチファイア”を当てると薪が消えてしまうのですわ。
ですので。街で買ったマッチを使って火をおこして行きますわ。
「火起こしなんて、初めての体験ですわ。緊張いたしますわ……!」
何度かマッチを擦っていくと、マッチ棒の先に火がともりましたわ。
「やった! 火が! 火がつきましたわ! これをちょっとずつ大きくしていって――」
小さな火を少しづつ大きくしていくのがコツ、とユクシーさんはおっしゃっていましたわ。
ユクシーさんの教え通り少しづつ薪を足していくと――
「火が消えてしまいましたわ」
教えていただいたとおりにしたつもりだったのですけれども……。
火起こし、難しいですわ!
ワタクシあまり器用な方ではないので、こういったことはとても苦手なのですわ!
何度か擦ってみましたけれども。
「ダメですわ……!」
マッチ1箱使い切っても、火をおこせませんでしたわ。
火をおこしたら、ベーコンやマシュマロを焼いて食べてみたいと思っていましたのに。残念ですわ。
「うう、悲しいですわ……」
ワタクシ、暗闇の中手探りでそのままのベーコンとマシュマロを食べますわ。
もしゃもしゃですわ……。
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