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第65話 満を持して蛇モンスターさんを頂きますわ!

遂に私のデビュー作【最強ギフトで領地経営スローライフ】が明日1月14日発売となります!!


このページの下に、特設サイトへ行ける画像リンク用意しました。


riritto先生の超美麗で可愛いイラストをぜひ見てください!


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そ!し!て!


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眠田瞼先生に、とってもかわいく生き生きと描いていただきました!


 それでは満を持して、ワタクシ蛇モンスターを頂きますわ!


 ……蛇を食べるということにワタクシ、抵抗がないと言えば嘘になりますわ。


 でもそれ以上に、美味しそうで仕方ないのですわ。


 ワタクシの前にあるのは、巨大なお皿に乗った山盛りのから揚げ。1つ1つの大きさは普通ですが、大量にお皿に乗っていますわ。


「美味しいの確定ですわ~!」


 美味しいものは油と糖分で作られていますわ。つまり油をたっぷり使うから揚げである時点で美味しいのは確定。


 まして、今回はあの巨大な蛇さんのお肉を使った料理。


 モンスターさんの料理は、気配が大きいほど美味しいという法則がありますわ。


 それでいくと、巨大蛇さんはかつてないほどの美味しさということになりますわ。


 巨大蛇さんのお肉が、唐揚げになっている。


 もはやこれは味の最強タッグですわ。最高においしいこと間違いなしですわ! 早速頂きますわ!


“じゅわあっっ……!”


 美味!


 美味!


 美味ですわー!!


 口の中で美味しさが爆発しますわー!


 堪りませんわなんですのこれ美味しすぎますわ!


 美味しさが口の中から脳まで一気に流れ込んできて、感覚が研ぎ澄まされていきますわー!


 感覚が、どんどん研ぎ澄まされて行って――


 ――なんでしょう、この感覚は。


 まるで、時間の流れが遅くなったような?


 もしやこの現象は――


「ワタクシ、ゾーンに入っているのですわ!」


 ゾーン。


 一流スポーツ選手や芸術家だけが極限状態でのみ入ることができる、集中が限界まで高まった状態ですわ。この状態になると、まるで時間の流れが緩やかになっているかのように感じられるのですわ。


 ワタクシ、限界を超えたから揚げの旨味によって脳が活性化して、ゾーンに入ることができたのですわ。


 ゾーンに入ったおかげで、ゆっくりとした時間の中でより繊細に唐揚げの旨味を感じることができますわ。


 舌の上でお肉の繊維がほどけていく感触を、ワタクシスローモーションの世界で体感していますわ! この触感だけでもう堪りませんわ。


 そして旨味がたっぷりと溶け出した油が溢れ出し、舌の上に広がっていくのもじっくりと楽しむことができますわ。


 いつもなら一瞬で過ぎ去ってしまうこの瞬間を、じっっっくり味わうことができますわ。


 ゾーン最高ですわ!


 そしてゾーンにはいった恩恵はそれだけではありませんわ。


「見える、見えるのですわ……!」


 唐揚げをどのルートでとって口に運ぶのがいいのか、光の軌跡がワタクシに示してくれるのですわ。


 揚げ物の弱点、それは“時間がたって冷めてると美味しさが減ってしまう”ことですわ。


 単純に熱がなくなって味が落ちますし、油が固まって食感も悪くなってしまうのですわ。


 ですから、とくに揚げ物を食べるときには無駄を無くしてお料理を味わいつつ、それでいて速やかに食べる必要があるのですわ。


 この光の軌跡に導かれるまま、ワタクシは最短ルートでから揚げを口に運び続けますわ。


 もちろん、美味しく味わうことも忘れませんわ~!


 ワタクシ一心不乱にから揚げを口に運び続けますわ。


 そして――。


「ワタクシ、大満足ですわ~!」


 巨大なお皿に山盛りになっていたから揚げが、とうとう残り一個になりましたわ。


 そのときですわ。


『ユニークモンスターを食べたことによりレベルが40上がりました』


『“地平の結び目”捕食ボーナス。時間魔法“タイムストップ”を修得しました』


 いつもより早く耳鳴りがしましたわ。


 タイムストップ……? 便利そうな名前ですわね。 


 でもそんなことより今は最後の一個のから揚げですわ!


 どんな食べ物でも“最後の1つ”というのは特別なのですわ。


 この最後の1つは、たとえ金貨100枚積まれても譲る気はありませんわ!


 思えば、山盛りのから揚げを食べ始めてからここまで長かったような短かったような。泣いても笑っても、あと1個。


 ワタクシ、最後の1個を口に運んで――。


「地平の結び目が討伐されたというのは本当か!?」


 何故か急に、血相を変えた試験官さんがやって来ましたわ。


「君が討伐したのか。あの凄まじい戦闘跡はなんだ。一体どんな魔法を撃ち合えばあんな痕跡が残るんだ!」


 お食事中に声を掛けられるのは少し困るのですけれども……。


 ワタクシ、最後の1つの唐揚げを冷めないうちに食べてしまいたいのですわ。


 食事中に話しかけてくるのもお行儀が悪いですけれども、人に話しかけられている時に食べ物を口に運ぶというのもまたお行儀が悪いのですわ。お話が終わるまで待ってから最後の1つを口に運ぶのがマナーというものですわ。


 ――でもそんなの待っていられませんわ~!!


 待っているうちにから揚げが冷めてしまいますわ!


 そうですわ、こんな時こそあの魔法を試してみるべきですわ。


「“タイムストップ”ですわ」


 その瞬間、世界が停止しましたわ。


 ワタクシ以外に、何一つ動いているものはないのですわ。風に飛ばされている木の葉さえピクリとも動かず浮いたままですわ。


 思った通りですわ。


 タイムストップ。時間停止という意味の魔法ですわ。


 今、ワタクシ以外のものの時間はすべて停止しているのですわ。


 当然、試験官さんも停止していますわ。


「今のうちですわ……!」


 ワタクシ、試験官さんの時間が止まっているうちにから揚げを食べてしまいますわ!


「最後の1つも美味しいですわ~!」


 こうしてワタクシ、無事に最後の1つのから揚げを邪魔されず食べることに成功しましたわ。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 山盛りの唐揚げをおいしく食べるためのギフトがタイムストップとは…!! 確かにものっすごくおいしいもの食べてるとき、この『おいしさを感じている瞬間』が永遠なれ…!!と思うとき、ありますもんね…
[良い点] いつ読んでも最高 [気になる点] これ書籍化してほしいくらいです [一言] 読んだ中で一番面白いと思ってます
[一言] もし、アニメ化したなら、声優に、vチューバーの、サロメを採用して 欲しい。  願望
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