第64話 蛇モンスターさんを倒したら何故か喜ばれましたわ
新年明けましておめでとうございます!
みなさん冬休みはいかがお過ごしだったでしょうか?
私は帰省してバタバタしている合間チマチマ執筆作業を進めていました
今年はいよいよプロデビューします!
1月13日に『最強ギフトで領地経営スローライフ~辺境の村を開拓していたら英雄級の人材がわんさかやってきた!』
コミカライズが連載開始(ニコニコ漫画などで読めます)
1月14日に同小説版が発売となります!
今年の抱負は『プロ相応の執筆スピードを身につける』です
昨年は大変お世話になりました
本年もよろしくお願いいたします!
やっっっっっっっってしまいましたわ!
ワタクシ、ユクシーさんの獲物を横取りしてしまいましたわ!
まずワタクシ、テントの中で目が覚めてユクシーさんがいらっしゃらないことに気付きましたわ。
なにやら嫌な予感がしてユクシーさんを探して島の中を歩き回っていたところ、大きな物音がしましたわ。
何事かと思って様子を見に行ったところ、なんとびっくりするほど大きな蛇モンスターさんがいるではありませんか。
丁度夜中でお腹も減っていましたし、夜食に丁度いいと思ったのですわ。
あちらも攻撃してきてビリッとしたり寒かったり煙たかったりしましたけれど、何発か魔法を撃っていたらいつもと同じように料理にできましたわ。
しかし。
よく見ると、実はユクシーさんが先にこの蛇モンスターさんと戦っていたご様子。
ワタクシには分かりますわ。
夜お腹が空いて目が覚めて。
美味しそうな蛇モンスターさんがいたから追いかけて。
さぁ倒すぞ、というタイミングでワタクシが横取りしてしまったのですわ。
ユクシーさん、地面に腰を下ろして力なくワタクシを見上げていますわ。
きっと、お腹が空いて立てないのですわ。
蛇モンスターさんは、ワタクシのギフト【モンスターイーター】の効果でお料理になってしまいましたわ。
あの料理は、ワタクシ以外が口にしようとすると消えてしまうもの。ユクシーさんに分けてあげることは出来ないのですわ。
ワタクシ、ユクシーさんの折角の夜食を横取りしてしまいましたわ。
せめてお詫びの気持ちを示そうと、何かあの大きな蛇モンスターさんの素材でもお渡しできればと思ったのですけれども。
「こんなのしかありませんわ」
巨大な蛇の牙。
これを欲しがる人は相当のもの好きですわ。
蛇の抜け殻には、幸運を招くという言い伝えがありますわ。これほど大きい蛇ですもの、きっと開運効果もバッチリですわ!
でも、残っていたのは牙だけ。
うーん、使い道が思いつきませんわ。
象牙であれば髪飾りなどに加工できるのですけれども、蛇の牙の装飾品は聞いたことがありませんわ。
しかも何やら、変な色の液体が滴っておりますわ。
……とはいえ。
今のワタクシが渡せるものと言えばこのくらいしか無いのですわ。
「良ければあれ、要ります?」
ワタクシ、恐る恐るユクシーさんに尋ねますわ。
――すると意外にも。
「ありがとうございます! ありがとうございます……」
ユクシーさん、すっごくありがたそうに頭を下げていますわ。
……なんでですの?
あまり人の趣味に口出しするのは良くないと思うのですけれども。
変わった趣味をしてらっしゃいますわ……!
意外過ぎますわ。
あんな大きな牙、どうするつもりなのでしょう?
まぁ、ユクシーさんに喜んでいただけたなら何よりですわ。
ユクシーさんにも満足いただけたところで、心置きなくモンスターさんの料理を食べられますわ!
ワタクシ、さっきから置いてある蛇料理のことがもう気になって気になって仕方ないのですわ!
満を持して頂きますわ!
お読みいただきありがとうございます!
年明け一発目なので少し短めの慣らし運転です
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