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第42話 めでたく1次試験突破しましたわ!

「シャーロットお姉さん、私も一次試験合格したよー!」


 一次試験合格者控え室に、笑顔満開のユクシーさんが入ってきますわ。


「良かったですわ~! 遅かったから心配していましたのよ」


 両手でハイタッチ。そのまま手を握り合ったまま手を上下左右に振って喜びを分かち合いますわ。


「このまま、2次試験も頑張りましょう」


「おー!」


 ユクシーさんが小さくぴょんと跳ねて拳を突き上げますわ。


 かわいらしいですわ~!


「シャーロットさん、1つ聞いてほしいことがあるんだけど……」


 そこでユクシーさんが、小声になりますわ。


 ワタクシが屈むと、ユクシーさんが耳打ちします。


「私耳がいいから試験官さん達が噂してるのを聞いちゃったんだけど、今年の受験生にとんでもない化物が紛れ込んでるんだって……」


「化物?」


「うん。なんでも、1トンある重りを軽々もち上げて、しかも握力で壊しちゃった人がいるんだって」


 1トン!?


 凄いパワーですわ、怖いですわ!


 ワタクシなんてあんな何もついていない棒を持ち上げるので精一杯ですのに。


「それにね、それだけじゃなくて魔力が計測できないくらい強い人もいるんだって」


 計測できない!?


 凄いですわ~!


 家庭教師に勉強ついでに魔法を習っただけのワタクシとは、とても比べ物になりませんわ~!


 などと、ユクシーさんとおしゃべりを楽しんでいたら。


「全員いるな? 俺が二次試験の試験官だ! それじゃ、二次試験の内容を説明するぜ!」


 これまた大柄な殿方が現れましたわ。


「二次試験では、戦闘能力と連携能力を見せてもらう。ランダムに3人1組になって、試験官と模擬戦をしてもらう。試験官が胸から下げているペンダントを破壊できれば、合格だぜ!」


 また物騒な試験ですわね……。


「理解したな? それじゃ、チーム分けを発表していくぜ」


 受験生は名前を呼ばれて、チームに分けられていきますわ。


「第11チーム。シャーロット・ネイビー、ユクシー・サラーティ、マッシュ・ボンドット」


「やりましたわ! サラーティさん、ワタクシ達同じチームですって!」


「よろしくね、シャーロットお姉さん!」


 ワタクシ達はまたまたハイタッチしますわ。


「ええと、2人が僕の仲間かな……? よろしく……」


 それともう1人、剣を腰に差した殿方が仲間のようですわ。


 口には出しませんけど。露骨にがっかりしていらっしゃいますわね……。


 まぁ無理も無いですわ。ワタクシもユクシーさんも、荒事は苦手なタイプに見えますものね。(実際ワタクシは苦手ですわ)


「心配は要りませんわ! このチームには、自分よりも体の大きい馬車強盗に立ち向かっていく勇気を持つユクシーさんがいるのですもの」


「えぇ!? シャーロットさん、恥ずかしいよ……」


 ユクシーさん、顔を赤くして手で隠してしまいましたわ。


 申し訳無いのですけれども。


 とっっっっっっっっっってもかわいらしいですわ!


 たまらないですわ~!


 周りに他に人がいなければ、頭を撫でまわしたいところですわ!!


「ではチーム分けが済んだところで。試験開始だ! 1チームずつ訓練場へ来てくれ!」


 こうして、二次試験が始まりましたわ。


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― 新着の感想 ―
[一言] 相性や運もあるだろうから、3回メンバーを入れ替えてやれる事にしてくれんか?w
[良い点] え?胸にかけてるペンダントを破壊しろ?···これは下手すれば、勇気ある試験官さん(の崩壊する精神)にご冥福を祈らねばならない可能性が?
[一言] 安心しろ3人目のオッサン 君は何もしないで突破できるから
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