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第23話 墓地で不思議な人影さんと出会いましたわ

「やってしまいましたわ……!」


 熟睡でしたわ。


 ぐっすりでしたわ。


 でもおかげさまで眠気も疲れもスッキリ取れて元気になりましたわ。


 空を見ると、日が傾きかけていますわ


 目当てのカボチャさんも食べたことですし、早く帰り道を見つけたいのですが……。


「どっちに行けばいいんですの~!?」


 右も左も墓標、墓標、墓標。


 完全に迷子ですわ。


 あんまり遅くなると、日が暮れて幽霊さんが出てきてしまいますわ怖いですわ。


 ひんやり。


 急に空気が冷えてきましたわ。もう少し厚着してくるべきでしたかしら。


 そして、いつの間にか目の前に音もなく人影が立っていらっしゃいますわ。


 フードで顔が隠れていて見えませんが、きっと人間ですわ。モンスターさん特有の気配もしませんし。


「そこのお方。ここから帰る道を探しているのですけれど、ご存じありませんこと?」


「■※△§Σ‰……」


 まぁ、何を仰っているかまったくわかりませんわ。


「@Θ&ю¥! ΣΣΣ!」


 熱心に何か仰っているようですがさっぱりわかりませんわ~!


 何語でしゃべってらっしゃるんですの~!?


 そして人影さんは、身をよじり始めますわ。


 何やら、苦しんでらっしゃるご様子……。


「どうなさいました? 大丈夫ですの?」


「Δ@@@@! =〒Ё〒Ё!」


 そして、音もなく走りだしましたわ。


「あ、お待ちになって!」


 ワタクシも追いかけたのですが、見失ってしまいましたわ……。


「まぁ、どこへいかれたのでしょう……。あら?」


 先ほどの方は見つかりませんでしたが、代わりに墓地の出入口が見つかりましたわ。


「こんなに近くにあったんですの~!?」


 気付きませんでしたわ。


 こういうわけで、ワタクシは無事に屋敷に帰り着くことができましたわ。


――――――――――――――――――――


 夜の酒場は、珍しく静まり返っていた。


 集まった冒険者たちは、一言も発さず1人の男を見つめている。


 男は、以前治療院に運び込まれた、霊を祓うことを専門にしている冒険者だ。


「俺は今日、墓地でシャーロットさんを見かけてその活躍を見届けた。今から話すことは、誓って嘘や作り話ではない。だが、俺自身が俺が見たものを信じられていない……」


 男は、恐る恐る話し始める。




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― 新着の感想 ―
[一言] あ…ありのまま今起こった事を話すぜ…
[一言] これはもしや、墓地で居眠りしてたら、アンデッドの浄化のためにお祈りしてた事にされた(な、なんだってー?)ということかな。
[一言] こうゆう、ライトでコミカルな小説が1番ありがたい。 頑張ってくださいね♪
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