第22話 モンスターさんには話が通じませんでしたわ
僅差でランキングTOP5から転落してしまいました……!
しかし、差はほんのわずか。
3人に★5で応援していただければ逆転できるだけの差です!
どうか応援頂ければと思います!
「石像は、流石に食べられませんわよね……?」
ワタクシの前に現れたのは、羽の生えた石像モンスターさん。
流石にこれは、食べられる気がしませんわ……。
………………
…………
……
なんだかやる気が出ませんわ。
「食べられないと分かっているモンスターさんを相手にするなんて、気が乗りませんわ……」
正直申し上げて。
面倒くさいですわ。
たまにモンスターさんを手懐けてペットや家畜にする人がいると聞いたことがありますわ。
でもあの石像モンスターさん、可愛くもないし卵を生んだりするようにも見えませんわ。ペットにはしたくないですわ……。
「あの、石像モンスターさん? ここで戦ってもお互い何も得るものなんてないと思いますの。ここは1つ穏便に、お帰り頂けませんこと?」
“ゴアアアアアアアァ!!”
駄目ですわ。
話が通じませんわ。
そして、石像モンスターさんが襲って来ましたわ。
“シャアアアアァ!”
口から勢いよく水を噴き出して来ますわ。直撃したらびしゃびしゃになってしまいますわ。そんな状態で外を歩き回ったら風邪を引いてしまうかもしれませんわ。
「“ファイアーボール”ですわ!」
ワタクシ、折角なので、覚えたての魔法を使ってみましたわ。
水と炎の球(大きいですわ)がぶつかって、打ち消し合いますわ。
「“ステルス”ですわ」
ワタクシは再び、魔法で姿を消しますわ。そして、ワタクシを見失ってキョロキョロしている石像モンスターさんの後ろから――。
「“ファイアーボール”ですわ!」
炎の球を思いっきりぶつけましたわ。
“ギャアアアアアアァ”
生き物らしくない、管楽器のような悲鳴をあげて石像モンスターさんは炎に包まれて消えましたわ。
残ったのは、石製の翼だけ。いつものように料理は出てきませんでしたわ
「……予想していたこととはいえ、がっかりですわ」
しょんぼりですわ。
それに。
「なんだか、眠くなってきましたわ……」
お昼ご飯を頂いてお腹がいっぱいになっていますし、朝から歩きっぱなしですし、普段ならお昼寝の時間ですし。
しかもここ、とても心地よい風が吹いていますの。
人もいなくて静かなのも良いですわ。
周りに沢山墓標が立っているのが玉に疵ですけれども。
そしてなんと、墓地の隅っこにちょうどいい大きさの切り株まで見つけてしまいましたわ。
「ちょっと腰掛けて目を閉じるだけ、ちょっと腰掛けて目を閉じるだけですわ……」
そして、3時間が経ちましたわ。








