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「ねぇ、やっぱり生きてなきゃ何もできないと思わない?」




イルミネーションイベントの帰り、私は杏に聞いた。

「命が有るからいろんなこと経験できて

いろんなことを知ることがてきて…」

「何か有ったの?」

私の普段と違う様子に気づいた杏が心配そうな顔を向けてきた。

「昔、大切な人が自殺したの。

その人は自分決めたことを必死で頑張ろうとしてた。

なのに、死んじゃった…

今でもどうしてかわからない…」

「…ごめんね、奈子。

私にもわからない。

でも、人が命を捨てる理由は一つじゃないと思うよ」


一つじゃない…?

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