表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

生誕

「魔王さま!生きておられましたか!」

ゴブリンが、歓喜しながら声をかけてくるが

「なんだと?」


俺は体を伸ばす、剣を下にして落下しそのまま騎士の腕ごと切り落としていた。

これが、俺の体?

身長は、2メートルを超えているのだろうか見える世界が違う、髪は白く長く伸びており、肌の色も血色が悪いのか青白くだが、筋肉隆々で今までにない力の波動を感じた。そして俺の目は蒼炎に染まっていた…


あたりを見回す、深夜の森の中には、ゴブリンの様なものが一体、騎士が一体と俺だけの様だ。

さすれば、早々に切り上げて逃げた方がいいな。

今、複数人を相手に戦えるほどの力があるかは未知数であり、自身がない。

それに、圧倒的に情報が足りない世界では不利でしかない。その中で、ベストを尽くさねばならないのは辛いものである。

「おい、お前覚悟は出来ているだろうな!」

魔王が、振り返るが、そこにいた騎士の姿が見当たらない… しっ しまったー どっか逃げられた!

やばい、やばい

表示は変わらないが、かなり動揺している。

仕方ないか…

「あのー 魔王様ですか?」

ゴブリンは言う

「いま、それどころじゃ…」

「あぁ 騎士なら帰還の杖を使い城に戻った様です」

そんなアイテムあるのね…

「魔王様、助けて頂きありがとうございます。

もう少しで私めは死して目的を遂げられずまた蘇るところでした」

「何言ってるんだ? 死んだらおしまいではないのか?」

「そうですか、何も覚えておりませぬか…でしたら私めの故郷に来てみませんか? 騎士は戻っていったのでここに長居は禁物なので」

確かに、そうだなこのままここにいるのは危険である情報が欲しいしな。

「では、行こうかゴブリン」

「いえ、私はゴブリンではありませぬこの地を守護する聖霊の端くれサテルと言います。」


聖霊? 嘘だろ? 子どもの頃やっていたゲームに出てくるゴブリンのイメージそのものだぞ…

耳が長く鼻も高く皮膚の色は緑色ゴツゴツした体目は黄色で夜なのですこし怖い。

「さ サテルよ道案内頼むぞ!」

「はい!」

まぁ、行けばわかるかな?

真夜中の夜、サテルの案内のもと故郷へ向かっていく。

だが、不思議なものだ女神に斬られ落下したと思ったら腕を吹っ飛ばしゴブリンだと思って存在は聖霊で復活はする。しかも、俺の体は原形がほとんど残っていないほど変わり果ててしまった。更に自分の三倍ほどあるこの大剣を悠々持ち上げている。

どうしちまったもんかなー と考えを巡らせていた。

歩くこと2時間、サテルが止まって何やら唱えている、理解できない言語で言葉を紡いでいた。

すると、いきなり地面が割れて落下していた。

「また、落下するんかよーーー」


深い闇の中へ消えていった。





はぁ はぁ、呼吸が荒い。スビアルタに帰ってきたいた騎士だ

「おい、どうしたんだその腕」

違う騎士が問うた

「魔王… 魔王があられたぞーーーーーーー」

静寂に包まれたスビアルタ国に雷鳴の如き知らせが響き渡った。

「魔王があらわれたようですが、自信の程は如何でしょうか勇者殿…」

ベルン シードラル スビアルタ王2世だ

「……」

「そうですか、言わずもがな、野暮でしたな」

「期待しております。勇者コヨーテのように、安定、富、権力、己が欲する物全て与えてくだされ!!!」

王の笑い声が、響き渡り 赤いカーペットに倒れる2人の女性とともにこの世界は激動の渦の中にはまっていくのであった…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ