少女との出会い2
「…クッ…私は生きているのか…?」
「状況の確認を、ってもう明白か…」
少女の右半身はレーザーにより焼失していた。
「…困ったなぁ。右目も見えないし、右手と右足に関してはもうどこ行ったのよ(笑)」
「流石に私もここまでね…」
「…ふんっ。まだ生きてやがるのか。」
「…お前は…クカンジの側近の…」
「そうだ、エデューである。お前はこれから王国裏切りの罪で俺に殺される。」
そう言って剣を振りかざした。
少女も目を閉じた。その時!
「閃光!」
その声が聞こえた瞬間当たりはものすごい光で包まれた。
「なにっ!?クソ!前が見えない…誰だ!」
「別に名乗る者でも無いので。お嬢ちゃん移動するよ。転移!」
少女が目を開けるとベッドの上である事がわかった。
「お!目覚めたかい?あ、でも動かないでくれよ。俺の力を持ってしても止血だけにかなり時間かかったからな。」
「…あなたは…なぜ私を…?いや、なぜ生きて…?」
「そりゃ右半身無い女の子に剣を振りかざす無粋な男がいたら助けるだろうよ。」
「あ、ありがとう…ございます。」
「お嬢ちゃん、名前は?」
「わ、私は天駆 霙。」
「そうかい。まぁ今はあまり話さない方が良い。ゆっくり寝てな。起きたら先んず義士のところにでも行くか。良い店を知ってる。」
「わ、わかりました…あなたは…なぜそこまで…」
その言葉を言い終えないうちに気を失ってしまった。