少女との出会い
「...はぁ...はぁ..な、何でいつも私はこうなるの?」
「(おい!あっちへ逃げたぞ!探せ!絶対に逃がすな!)」
追手はもうすぐそこまで迫っている。
「数は...っく..とてもじゃないけど一人では捌ききれないな...
私はいつもそうね。いつも仕える主を間違える...というよりそれ以外の選択肢がなかったのよね...」
少女は隠れている木にもたれかかり空を仰ぎ見る。
「見つけたぞ!あそこだ!あの木の上だ!」
散らばっていた兵士たちがいっせいに走ってくる。
「っく!なんとかして逃げないと..っはあの光は!?」
少女の頭上に巨大なエネルギー反応があった。
「クソっ!自分の送り込んできた兵士ごと吹っ飛ばす気か!!」
「そんな!?なぜですか!クカンジ様!!我々まで用済みということでしょうか!」
追手の兵士たちも巻き込まれまいと必死に逃げ始めた。
だがしかし、その行動はあまりにも遅すぎた...
空の巨大なエネルギーはレーザーとなり降り注いできた。
「忍法!肉体向上:脚」
「これでなんとかレーザーの射程範囲から抜けださないと」
目にもとまらぬ速さで森を駆け抜けていく。
しかしそれはあまりに無謀な策だった。
そして目の前が光に包まれていった....