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誰にも言えない二つの秘密  作者: 海橋小楢
誰にもいえない二つの秘密:高校編
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ジョナサン神さん仏さん ――優斗の場合

ジョナサンによる破竹の勢いでの情報分析によれば、凛子は今、どうやら「沈黙の状態異常」で、「メッセージの書き込み中」とか「選択待機状態」であるらしい。俺にはピンと来ないが、ジョナサンの言葉を信じるなら、書き込み中のメッセージを送信するかキャンセルすれば凛子は自由に動けるようになるはずだとか。で、沈黙状態にあるせいで送信ができずにいるんだろう、とまあそんな話である。それが正しいのかは俺の付け焼き刃な知識では判断がつかないので、今はこいつを信じるしかない。


さて、これがわかったことで取れる方針は2つだ。1つ目、なんとかしてメッセージを送信できるようにする。2つ目が、どうにかして書き込み中のメッセージをキャンセルすることだ。1つ目は俺たちよりも医者の方が詳しそうだ。ならば俺たちが目指すべきはすべきは後者だろう…とは思うものの、まあもちろん簡単には解決できない。

「一番簡単は、本人がキャンセルするですが…難しいですね。」

「まあ、できてたら凛子本人が解決してるだろうしな。」

「日本語わからないですが、force rebootでもいいかもです?」

「ええと、強制、で再起動、か…。パソコンとかならわかるが、この場合は何の再起動になるんだ?」

「世界、チキュー、学校……もあるですが、きっとリンコと思います。書き込みしてるはリンコですから、きっとリンコがplayerです。」

凛子は毎日寝ているはずなので、睡眠はシャットダウンに入らない。っていうか、生きている人間の強制再起動ってなんだ? 気絶させてから起こす? 睡眠とあんまり変わらない気がするな。

「Reboot of human…Necromancy…?」

ジョナサンの呟きの意味はわからなかったが、表情からしてヤバそうだったので早々に却下しておく。

「rebootの他は、他のイベントでキャンセルできるかもですが…」

こちらも端切れが悪い。なんとか聞き出したところだと、よほど大きなイベント(もともとは強制イベントとか言っていたがよくわからなかった)でないといけないらしく、俺たちだけでなんとかするのは難しいんだと。唯一干渉できそうなのは犯人の検挙・逮捕だが、捜査は警察がやっているし、すでに事情聴取を受けた後の俺たちで協力できることなんてあるのか?

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