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臨界を告げる刃  作者: 城猫
ギルド
9/15

ギルドを告げる刃Ⅴ

pm 13:00


時間になると、瞑想を解いて1階の受付に足を運んだ。


クレア「あら~ヒバリくん来たのね~待っていたわよ~」


ヒバリ「すみませんでした。はやくやりましょう」


3人は登録する部屋に向かった。


クレア「これに触れれば出来ますから~まずは魔力からね~」


水晶に触れ、力を込めると水晶は溶けて1本の剣となった。


クレア「やっぱりすごいです!属性を測って?」


属性


炎、音、幻、風、剣、時、想像、毒、獄、氷、光、闇、破壊、重力、空間


と記されていた。


クレア「マスター呼んでくるからね~」






ドム「ほぅ兄弟揃って凄いんだな……よし俺が見てやる」



ドムと戦うために地下闘技場にまた移動した。




ドム「これから入団試験を始めるんだが……ハンデはどうする?」


ヒバリ「いや……いらない本気でやってくれ」


ドム「ほぉ炎帝である俺に本気で挑むとは気に入った。」


クレア「これよりドム・フレイヤーとヒバリ・ムロヅキの入団試験を始めます。」


ヒバリ「発動……001式…秋雨第1解放……2幻式2刀流、霧雨」


ドム「こい……ジャカール」


ヒバリは秋雨の1段階目2幻式である。右手には紅椿を、左手には紅椿により放出された粒子で生み出された刀である。


一方、ドムは2mあるであろう巨大な剣を顕現した。それを軽々と振り回す。


クレア「始め!!」


それを合図にドムが先制し、ヒバリの頭上に炎の剣を振り落とす。秋雨をクロスし、防ぐが膝いて、クレーターを作り出す。


ヒバリ(なんて重い攻撃なんだ……一瞬でも力を抜いたら……集中しろ。脆月流……流水)


ヒバリは、ジャカールを弾くと、ドムは後ろに下がる。隙を与えず攻撃する暇を与えず連撃を与える。


ドム「ちっとはやれるじゃねぇか……俺は魔法が苦手だからよ肉弾戦は得意なんだ。ジャカールアタックモード」


ドムの辺りが燃え出すと、ヒバリはいったん下がる。炎が消えるとドムの姿は変わっていた。


その姿は炎の羽衣を羽織り、剣は消え両手が燃えている超軽装の鎧だった。


ドム「この姿を封印していた……何故なら……」


ヒバリ(来る!)


ドムの姿がぶれると咄嗟に秋雨をクロスし、防御体制に入る。拳が当たるとその一撃が想像以上に重かったのだ。


ドム「誰も俺には勝てないからだ。」


ヒバリ「ぐはっ!!!」


秋雨を弾かれ体制を崩されると、左の拳が腹部に攻撃が当たる。ヒバリは血を吐くと嫌な音が闘技場内に轟いた。そして、闘技場の端まで吹き飛ばされると土煙が勢いよく立ち上った。


ドム「ちとやり過ぎたか?クレア!様子を!?嫌……いい、これは面白くなってきた。」


ドムが姿を見せないヒバリをクレアに介抱させるため呼ぼうとしたとき、土煙から人影が姿を表せたので、それを中止させた。


ヒバリ「はっ、はっ、……危なかった……003式……糸刀を使わなかったら俺は立っていなかった。」


秋雨を弾かれた瞬間、糸刀に代え腹部を守るように巻き付けた。その結果少しのダメージを追っただけですんだ。


ドム「あの一撃を防ぐとは……あの兄弟だけだ……こりゃ楽しめそうだ!」


さらに炎の力は強まり、摂氏1000℃を越えた。


ヒバリ「004式……逆刃刀……脆月流抜刀術……術式最大展開……」


抜刀の構えをし、鞘の回りに術式が展開する。


ヒバリ「獅子千撃如来」


見えない速さにより、ドムの背後にいつの間にたどり着き、刀を鞘に仕舞う。



ドム「なん……だと」


ドムはたちまち傷を負い血が吹き出る。千回攻撃を喰らったかのようだった。それもそうだ……ヒバリは術式を最大に展開することで時間を支配できる。ヒバリにしては1分の感覚はあるが、実際は0.5秒の時間であった。


ヒバリ「やっとあんたに攻撃を与えることができた。」


ドム「はっ殺るじゃねぇか!これだから闘いは面白いんだよ!」


口から血を飛ばし、ドムは笑っていた。戦闘狂という奴であろう。


ドム「炎王の爆撃!」


拳を地面に振り落とすとマグマがいくつも吹き出す。それを操りヒバリに襲いかかる。

ヒバリ「殺るならいまだ!紅椿……その炎を喰らえ」


紅椿が捕食モードに入る。炎を呑み込んでいる。


ドム「炎を剣が吸っているだと!」


全てを吸い尽くすと紅椿に異変が起きる。真っ赤に染めがる。


ヒバリ「いまこそ新たな力を示せ……005式……獄炎刀カグツチ」


紅椿が新たなる力を発動した。それには刃がなく、その代わりに炎の刃となっており、それは妖刀のようだった。


ドム「お前も炎を持っているのか……相性は相殺ってところだな……炎王の風見鶏」


右手を振りかぶり勢いよく引くと炎が鳥の姿となり、全てを焼き尽くすかのようにリングを抉っていた。

ヒバリ「吸炎」


カグツチを向けると風見鶏を吸収する。


ドム「くそったれが」


ヒバリ「楽しかったよ……炎神煌」


ドム「負けたよ……」


すさまじい爆風によりドムは気を失った。ヒバリは膝をつき、術式を使いすぎて疲労していた。


クレア「勝者……ヒバリ・ムロヅキ!」


ユキ「やりましたわねお兄さま♪」


ヒバリ「あぁ……これからの課題を見つけたしやることはたくさん……ある」


ヒバリも意識を失った。それだけ紅椿を使いこなせてはいなかったのだ。


3時間後……ヒバリは目を覚ます。


ドム「やっぱり凄いなお前らは……これがこれからを担う世代か」


ヒバリ「そんな大層なもんじゃ有りませんよ 俺はただやることだけをやっているだけなんで」


ドム「よし決めた俺が新しいランクを作ってやるそれは0だ。このランクは、勇者よりも地位が高く、王と総帝・全帝と同じ権限を持った最高のランクだ」


ヒバリ「はぁ……」


興味が無さそうに聞いていた。


ドム「ランク0『黒の剣士』偽のランクはSた」


ヒバリは、思った……2つ名がどこぞのオンラインゲームがデスゲームとなった世界で必死に戦うため主人公に勝手に付けられた名前と同じだと。


ヒバリ「わかりました……引き受けます。」


ドム「そうと決まれば明日、王宮へ謁見と就任しにいくからな準備しておけよ」



こうしてハードな一日は終わりを告げた。


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