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臨界を告げる刃  作者: 城猫
戦闘
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戦闘を告げる刃Ⅱ

ユキは、雪鎖を解くとあたりはなにもなくヒバリしか居なかった。


ユキ「お兄さま!」


サラ「大丈夫か!ヒバリ?」


ヒバリ「だ、大丈夫だ……少し休めば治るから……」


ヒバリは話せてはいるが、意識は朦朧として立っているのはやっとだった。気力で持っているようだった。


サラ「待っていろ今直すから……


大地の力よ


精霊よ


すべてにおいて最高の治癒を


我に授けたまえ


『光の聖域ホーリーサンクチュワリ



サラが呪文を唱えると、光の粒子がヒバリに集まり傷が癒えた。そして体力も底をついていたが、聖域により回復した。


ヒバリ「ありがとうサラ」


サラ「いえ、守ってくださっのだからお礼は要りませんわ」


サラは顔を赤くしながら答えた。ヒバリの隣にいるユキは、殺気の籠った笑みで此方を見ていた。


ヒバリ「どうした?ユキ」


ユキ「いえ♪オニイサマは鈍感がスギるようですね♪」


ヒバリ「訳がわからん」


ユキ「えぇ♪お兄さまには、一生懸命頑張ってもわかり会えません」


ヒバリ「??」


ユキ「サラさん速くラグナ王国に向かいませんか?」


シャナ「そうですね。サラ速く行きましょう」


サラ「はっただいま」


みんなが馬車にまわりは乗り込もうとしたとき、『待て……』と声が聞こえたので振り向くと先程ヒバリと戦っていたドラゴンがボロボロになりがらも立ち上がった。


ヒバリ「なんだ?まだ殺るのか?」


ヒバリは、紅椿を構えるがグランデイウスが話をしたいと持ちかけた。



『我にもう戦闘の……意思はない……だから武器を納めてくれ』


ヒバリはドラゴンには戦闘の意思はないと悟ると、紅椿をしまう。


ヒバリ「っで?話とは?」


『話とは……我を使い魔にしてほしい』


ヒバリ「使い魔ってなに?」


ヒバリは使い魔について知らないため、サラに聞いた。


サラ「使い魔とは




















……なんでしたかしら?」


この発言にこの場にいる者がずっこけた



ヒバリ「……」


シャナ「ごめんなさい!サラは戦闘以外は駄目なの!」


サラ「シャナルア!」


シャナ「私から話します。使い魔とは、主と共に戦い……共に生き抜く存在でもあります。例として主と契約することにより属性が増えた事例や魔力かが上がったりします。このほかにもあるのですよ」


ヒバリ「ん~まぁだいたいは理解できた。よし契約しよう」


『では契約にはいる。


我を従える主よ創世の時より最高神よりの言伝てに従い汝に付き従うことを我は誓う……聖杯に答えよう


そして、我の真名を授けよう


我は地を滅ぼす災厄



ティヤマンテ・フルースト


なり




契約が終わると手の甲に令呪みたいな刻印が浮かび上がり、ティヤマンテは人型になる。容姿は、戦闘狂の自衛隊の女性に似ていた。


「主よ私の名を……」


ヒバリ「そうだな……ティア」


ティア「ありがとう主よ」


ヒバリ「主って辞めてくれないかな?ヒバリでいいよ」


ティア「うむ、わかったヒバリ殿」


ヒバリは、この世界に来て初めての使い魔を使役した。


サラ「すごい……3滅龍の一角を使い魔にするなんて……」


シャナ「ほんとすごいです!ヒバリさん!でも……魔力尽きないのですか?」


3滅龍を使い魔にするということは、魔力10億を必要とし、いくら戦闘能力が高くても魔力が高くないと駄目なのだ。


ティア「これは魂の契約じゃからな」


サラ「それなら納得だ」


魂の契約……主となる者による2段階目の契約である。契約者が死ぬまでの間、契約を切ることはできない。また、お互いに意思を共有することの高度な契約法である。


ヒバリ「違和感がないからまぁ……大丈夫だろう」


ティア「ヒバリ殿はこの世界の住人でないであろう」


ティアはヒバリに近づいて小声でそう言ってきた。


ヒバリ「なぜ?」


ティア「魂の契約を知らないためだ。さらに、ヒバリ殿の記憶を覗かせてもらったのじゃ」


ヒバリ「そうか……(まぁティアにはばれても問題ないか)」


ユキ「……お兄さま?」


またもやユキが殺気を放ちながら話してきた。ヒバリは冷や汗が止まらなかった。


ヒバリ「ユ、ユキ?」


ユキ「お兄さまはどれだけフラグを立てるおつもりですか?ハーレム王でもなるおつもりですか?」


ヒバリの両手を雪鎖が縛り上げた。


ユキ「お兄さま……のばかぁー」


ぐぎゃ


ユキの一撃がいつも以上に重くヒバリは気を失った。暗くなるまえにユキの目には光がなく笑っていたような気がした。




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